かな漢字変換システム
今回は
この連載は,
現在のパソコンでは,
連文節変換
現在のパソコンのかな漢字変換システムでは,
連文節変換は一見便利そうですが,
- 正確な入力が必要
- watashinonamaeha...のような文字列を1文字も間違えずに入力する必要がある
- 完全な読みの入力が必要
- 変換誤りの訂正が必須
- 非力なマシンで利用しにくい
これからのユビキタス社会においては,
- 必要なキーやボタンの数が最小限
- 操作の種類や量が少ない
- ユーザがカスタマイズ可能
- さまざまな環境で同じ方式が利用可能
このような要件を満たすためには,
SKK
連文節変換を利用しない場合,
単純なしくみで日本語入力を行うシステムの例として,
SKKには英数字モードと日本語モードがあります。日本語モードでローマ字を入力するとひらがなが入力されますが,
かく /核/格/各/角/画/確/:
かk /書/掛/欠/
「Kaku」
Gyaim
SKKは単純なしくみで効率的な日本語入力ができる,
GyaimはMacで動くシンプルな日本語入力システムです。Gyaimは約1,000行のRuby
Gyaimは次の手順でインストールします。
- http://
masui. github. io/ GyaimMotion/からGyaim. dmgをダウンロードして展開 - Gyaim.
appを ̃/Library/
に置くInput Methods
このように設定を行ったあと,
Gyaimの実装
IMEの作成には,
IMEのユーザインターフェース
Macには,IMKInputController
クラスのhandleEvent
というAPIのみを利用しています。候補を表示したり選択したりするには,
かな漢字変換アルゴリズム
ユーザインターフェースはシステムごとに用意する必要がありますが,
GyaimではSKKと同様に読みと漢字の対応辞書を使ってかな漢字変換を行います。たとえば日本語入力モードで
「東京」
まったく同じ手法で動詞の変化形も扱うことができます。たとえば辞書に,
- 「書」
の読みは 「か」 である - 「書」
のあとにはカ行五段活用語尾がつながる - 「か」
はカ行五段活用語尾である
といった情報を定義しておけば