この連載では,
OSC Online/ Nagoyaで 「二大OSS-DB&アプリ開発 “超” 入門」 セミナー
オープンソースカンファレンス
データベース部会では,
- 「NoSQL+SQL=MySQL」
ってどういうこと? MySQL最新技術情報
梶山 隆輔, Oracle Corporation MySQL GBU - PostgreSQL
“超” 入門 - PostgreSQLの現在地点
高塚 遥, 日本PostgreSQLユーザ会(JPUG) - 「OSSデータベース取り取り時報」
総集編2019-2020
溝口 則行, TIS - Laravel入門
滝澤 正大, デジタル・ヒュージ・ テクノロジー
この記事は開催前に執筆してますので,
[MySQL] 2020年5月の主な出来事
本連載の第57回締め切り直後,
1995年5月23日に最初のバージョンがリリースされてから25年が経ちました。MySQLの公式ブログでも25周年のメッセージが掲載されています。
日本MySQLユーザ会
日本MySQLユーザ会 (MyNA) 20周年 & MySQL 25周年イベント
今回のオンラインイベントでは,
またMySQLを活用するエンジニアのコミュニケーションの場ともなっているMySQL Casualの中の人のmyfinderさん,
MySQL 8. 0.20の新機能
MySQL 8.
- ハッシュジョインの対応範囲の拡大
MySQL 8.
0.18で等価条件でのインナージョインに対してオプティマイザーがハッシュジョインを選択して実行可能となりました。MySQL 8. 0.20からは以下のジョインに関してもハッシュジョインが利用されるようになりました。 - Inner non-equi-joins
- Semijoins
- Antijoins
- Left outer joins
- Right outer joins
- ダブルライトバッファーのシステム表領域からの独立
- InnoDBのダブルライトバッファーは,
メモリ内のバッファプールの内容をデータファイルに書き込む前にフラッシュされるストレージの領域です。これまではInnoDBのシステム表領域 (デフォルトファイル名はibdata1) に含まれていましたがMySQL 8. 0.20からは独立したファイルとなりました。デフォルトでは2つのファイルが作成されます。 - バイナリログのトランザクション圧縮
- トランザクションによるデータの変更を記録するバイナリログでリアルタイムのトランザクション圧縮が可能となりました。圧縮されたトランザクションはバイナリログに記録され,
またレプリケーションで他のMySQLサーバーに転送する際も圧縮されたままとなるため, ディスクIOやデータ転送量の削減に役立ちます。デフォルトではzstdアルゴリズムでの圧縮で圧縮率を設定可能, zlibアルゴリズムの利用も可能です。 - InnoDBのトランザクションスケジュールからFIFO廃止
- MySQL 8.
0からトランザクションスケジュールのアルゴリズムとしてCATS (Contention-Aware Transaction Scheduling) が導入されていますが, MySQL 8. 0.20で従来のFIFOが廃止されCATSのみが利用されるようになりました。
他にもXプロトコルのメッセージの圧縮レベルの変更,