目指せ! Webアプリケーションエンジニア

第5回アプリケーションを作るための手順とその準備

前回の連載では、開発環境の構築を行うための手順を日立のCosminexus(コズミネクサス)を例に学びました。今回は、アプリケーションを作るための手順とその準備について解説します。ここではアプリケーション作成に、Eclipseをベースとした統合開発環境である「MyEclipse」を使います。

サンプルアプリケーションの仕様

まず最初に、これから作成するアプリケーションの仕様を押さえておきましょう。ここでは、先にインストールしたCosminexusの開発環境に標準添付されている⁠Bank⁠という名のアプリケーションを例題として取り上げます。

開発するBankアプリケーションは、銀行の担当者が顧客の資金を当座預金口座から普通預金口座へ移動させるプログラムです。表示された画面上で顧客のユーザIDと取引額を入力し、⁠送金]ボタンをクリックすると、指定した顧客の当座預金口座から普通預金口座に、指定した金額が送金されます。資金はデータベースで管理され、資金移動時に顧客の当座預金口座テーブルと普通預金口座テーブルが更新される仕様です。

図1 Bankアプリケーションの画面例
図1 Bankアプリケーションの画面例

Bankアプリケーションは、サーブレット、JSP、EJBから構成され、データベースにアクセスするプログラムです。

Webブラウザからの要求により、サーブレットであるBankServletが呼び出されます。BankServletは、EJBのBankEJBを呼び出して業務処理を依頼し、処理結果を受け取ったら、JSPであるbank.jspへ処理結果の画面作成を依頼します。bank.jspでは、結果を表示する画面を作成し、その画面データをWebブラウザに送信して画面を表示します。

図2 Bankアプリケーションの構造
図2 Bankアプリケーションの構造

アプリケーション作成の流れ

アプリケーションは図3で示す手順で作ります。

図3 アプリケーション作成の流れ
図3 アプリケーション作成の流れ

プロジェクトの作成

アプリケーションを作るために、ソースファイルや定義ファイルなどを格納するプロジェクトを作ります。Bankアプリケーションでは、表1に示すEJBプロジェクト、Webプロジェクト、エンタープライズアプリケーションプロジェクトという3つのプロジェクトを作ります。

表1 プロジェクトの種類と用途
種類用途
EJBプロジェクトEJBのソースファイルなどを格納する
WebプロジェクトJSPやサーブレットのソースファイルなどを格納する
エンタープライズアプリケーションプロジェクトEJBプロジェクトやWebプロジェクトをまとめてアプリケーションを作るための定義ファイルなどを格納する

なお、エンタープライズアプリケーションプロジェクトは、Webプロジェクト、EJBプロジェクトを参照し、WebプロジェクトはEJBプロジェクトを参照します。この参照関係が解決できるようにプロジェクトは必ず次の順に作成します。

  1. EJBプロジェクト
  2. Webプロジェクト
  3. エンタープライズアプリケーションプロジェクト

プロジェクトを作るには、Eclipseのメインメニューから[ファイル][新規][プロジェクト]を選択します。ここで、EJBプロジェクト、Webプロジェクト、エンタープライズアプリケーションプロジェクトのウィザードが選択できるので、それぞれを順に選択して、画面に従って項目を埋めていきます。

具体的には、プロジェクト名、ソースファイルを格納するフォルダ名などを指定します。これらのプロジェクトができたら、いよいよ画面や業務ロジックを作って行きます。これらは次回の連載で解説します。

図4 プロジェクト作成画面例
図4 プロジェクト作成画面例

ココがポイント

今回のポイントとなるのは、以下の用語です。これらの説明ができるようにしておきましょう。

  • アプリケーション作成の流れ
  • EJBプロジェクト
  • Webプロジェクト
  • エンタープライズアプリケーションプロジェクト
  • プロジェクトの作成順序
Cosminexusでホッと一息 ~Cafe Cosminexus
URL:http://www.cosminexus.com

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