読者の皆さんこんにちは、
第一話
さて、
【今回の登場人物】
- 大塚先輩:
- 入社10年目。5年前に柏田マネジャーと一緒にソフトウェアテスト事業を立ち上げた。カメラが趣味で、
暇さえあれば写真を撮りに出かける。 - 中山君:
- 入社5年目。本連載の主人公。入社以来ソフトウェアテスト一筋で経験を積んできた。そろそろ大きい仕事をしたいと考えている。
テスト分析
中山君は、
下の立場からリーダの姿をみると、
大塚先輩から指摘をもらった後改めて計画書を作成し、
大塚先輩:- お疲れさま。これなら初めてのテスト計画書としてはなんとか及第点だろう。
中山君は
中山君:- ありがとうございます! 本当にご迷惑をおかけしっぱなしだったんですが、
おかげさまで良い物ができて良かったです!
大塚先輩:- …さて、
次はテスト分析だが、 これは大丈夫かい?
中山君:- はっ、
…はい! 以前にテスト分析を手伝ったことがあるので、 今度は大丈夫だと思います!
大塚先輩:- そうか、
それは頼もしい言葉だね。俺は別のチームが佳境だから、 そっちの面倒を見る必要がある。中山君の方で作業を進めておいてくれないかな。
中山君:- はい、
わかりました!
大塚先輩:- もし何か問題があったら、
すぐに連絡すること。えぇと、 どれくらいでできるかな?
中山君は少し考えてこう答えました。
中山君:- 前回、
結構時間がかかってしまったので、 リスクを考えて5日間ください。
- ……
中山君の言葉に大塚先輩は一瞬何か言いたげな表情を見せましたが、
中山君はこのとき、
さて、
中山君:- はぁ、
つい調子の良いこと言っちゃったよ。どうしようかなぁ…。
中山君はテスト計画書にOKをもらったのが嬉しく、
中山君:- そうだ、
こういうときはネットで調べてみよう!
さっそく中山君はブラウザを開き、
TestPedia
- テスト分析
- 仕様書を入手し、
テスト設計を行うために仕様を理解すること。
このとき、テスト分析結果を文書としてまとめる。
※ TestPediaはこの連載中の架空のもので、
中山君:- なるほど、
まず仕様書を入手して、 中身をチェックするんだな。そのチェック結果をドキュメントとして作成すればよさそうだな。
中山君は先輩達がテスト分析らしき作業を行っていたときの様子を思い出しました。
中山君:- そういえば、
Q&Aみたいな感じのものをまとめていたような気がするなぁ。
中山君は、
5日後
時間はあっという間に経って、
中山君:- 大塚先輩、
テスト分析ができました。見ていただけますか。
そう言って、
大塚先輩:- 君は以前テスト分析をしたことがあると言っていたけど、
本当にやったことがあるのかい? 作業も内容も不十分だ。
中山君:- 「!!!」
中山君が大塚先輩に見せたテスト分析の成果物は図1です。
さて、
この成果物には、
また、
[後編
(イラスト:ひのみえ)

