書籍概要

生物ミステリー(生物ミステリー プロ)

カモノハシの博物誌
~ふしぎな哺乳類の進化と発見の物語

著者
発売日
更新日

概要

ヘンな動物の代表格・カモノハシ。
関西のicocaカードのキャラクターでもあり,巷ではけっこうな人気者。
そのわりになぜだか情報が少ない・
理由はいたって簡単。
原産地オーストラリア以外で全く飼育されていないので,現地に行かないと観察できないから。
このおかげで,人気のある動物なのに類書が全くない状況。
専門書を除くと世界的にもオーストラリアに数冊あるのみという惨状。。。

一体カモノハシはどんな動物なのだろう?
カモノハシはどうやって進化してきたの?

そんなカモノハシの不思議に,気鋭のカモノハシ研究家がぐっと迫る。
謎多きカモノハシ,その魅力にぜひふれてほしい。

目次

Chapter1カモノハシの形態学

  • 1-1図解 カモノハシ
  • 1-2カモノハシの体
  • 1-3カモノハシの消化

Chapter2カモノハシの生態学

  • 2-1カモノハシの生態
  • 2-2カモノハシの一日
  • 2-3カモノハシの子育て
  • 2-4動物園で繁殖

Chapter3カモノハシと哺乳類の進化

  • 3-1カモノハシから考える哺乳類の進化の歴史
  • 3-2哺乳類の誕生
  • 3-3哺乳類らしさの進化1 子育てと授乳
  • 3-4哺乳類らしさの進化2 胎盤の進化
  • 3-5哺乳類らしさの進化3 恒温性と体毛
  • 3-6哺乳類らしさの進化4 歯の形態
  • 3-7哺乳類らしさの進化5 顎の骨と耳の骨
  • 3-8哺乳類らしさの進化6 脊椎動物における運動様式の進化

Chapter4化石単孔類の研究

  • 4-1さまざまな化石単孔類
  • 4-2いまだ明かされていない単孔類進化の謎
  • 4-3カモノハシ生存の秘訣

Chapter5カモノハシが歯を失った話と私

  • 5-1カモノハシの研究者になるまで
  • 5-2カモノハシが歯を失った理由

Chapter6カモノハシの発見と研究の歴史

  • 6-1カモノハシ発見の歴史
  • 6-2東洋の博物学
  • 6-3カモノハシの博物学
  • 6-4進化という考え方の歴史とカモノハシの影響
  • 6-5戦争 & 国際社会とカモノハシ

Chapter7人間社会とカモノハシ

  • 7-1カモノハシの危機と保護
  • 私のカモノハシ研究の背景とこれから あとがきにかえて
  • カモノハシ・ファクトシート
  • 参考文献

サポート

正誤表

『カモノハシの博物誌』第1版第1刷(2020年7月25日発行)に,以下の誤りがありました。
読者の皆様ならびに関係者の皆様にご迷惑をおかけしましたことを,深くお詫び申し上げます。

(2020年10月27日最終更新)

P.169 前から3行目

リンネはヒトとチンパンジーを同じ続に分類する程度のことは
リンネはヒトをサルの仲間と併せて霊長類としてまとめた程度のことは

(以下2020年10月26日更新)

P.165 前から9行目

1934年にはイギリスの学者リチャード・オーウェン
1834年にはイギリスの学者リチャード・オーウェン

P.170 後ろから2行目

1936年のことです。
1836年のことです。

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