概要
【書籍購入者用ページからAEP・素材ファイルをダウンロードできます!】
本書の内容はMac環境で執筆されていますが,Windows上でも問題なく動作することは検証済みです。
(2023年2月6日追記)Adobe After Effectsの「トラックマット」という機能の表示方法が,CC2023から変更になりました。書籍に収録されているチュートリアル動画は,CC2021というバージョンで作成しています。現在は残念ながらCC2021がAdobeからダウンロードできない状態です。お手数ですが,仕様変更前のCC2022をダウンロードいただき,参考用のプロジェクトデータを開いて頂けますと幸いです。
「動画×書籍」で学ぶ,After Effectsの新しい入門書!
CM制作実績500本以上の現役クリエイター・人気YouTuberが,映像制作のキホンから,やさしく,しっかりと解説しました。
機能が山ほどあってワケがわからなくなってしまった……。
→「動画」でザックリ流れをつかむから,迷子にならない!
お手本通りにはできたけど,この後どうすればよいの?
→「書籍」でシッカリ深堀りするから,応用力が身につく!
モーショングラフィックス,実写合成,3Dカメラトラッキング……。
あなたの「あんな映像を作ってみたい!」をかなえます!
こんな方におすすめ
これから映像制作をはじめてみたい人 作例の動画を実際に確認しながらAfter Effectsを学びたい人
著者から一言
はじめまして。映像クリエイターのサンゼです。YouTubeを中心にAfter EffectsやPremiere ProのTIPSを発信しながら,本業はテレビコマーシャルのオフラインエディターという仕事をしています。10年以上映像編集に携わっており,累計で500本以上の映像を作成してきました。本書はこれまでの経験から,「動画で見た方が理解しやすいこと」と「テキストで読んだ方が理解しやすいこと」をそれぞれ整理し,After Effectsの入門書としてじっくり1年をかけてまとめたものです。
ところで映像制作において,本書のタイトルにも用いている「ビギナー卒業」とはどういうことでしょうか? 僕は,ビギナーと中級者の違いは「自分で思い描いた映像を作ることができるか?」という点にあると考えています。ビギナーはお手本どおりの「手順を覚える」ことだけに意識が向いているのに対して,中級者は「仕組み」を理解しているので,思い描いた映像を実現するための「手順を考える」ことができます。もちろん最初の頃は,手順を覚えるだけでも大変かと思いますが,そのなかで「どういう仕組みでこうなるのか?」を考えてみることが中級者へ近づく第一歩なのです。
それでも,一人ではそこまで踏み込んで考えるのが難しいというのも事実でしょう。そのような方のために本書はあります。チュートリアル動画で「作業の手順」をスムーズに把握した後に,動画で学んだ内容を書籍で掘り下げてその「仕組み」から理解することができます。丸暗記したことは忘れやすいですが,「なるほど!」と理解したことは忘れにくく,いつまでもあなたの知識になります。自分の力で制作手順を考えることができると,映像制作がもっともっと楽しくなってきます!
また,映像制作の中級者を目指すためには,人に見てもらうことも大切です。映像は人に見てもらってはじめて役割を果たします。家族や友人に作った映像を見せて驚かせましょう! どんなリアクションでも,次の制作へのモチベーションにつながります。「知識を深めて楽しむこと」と「見る人を考えて工夫すること」を続けることで,より魅力的な映像が作れるようになります。
映像制作はとても面白い作業です。この本を手にとったあなたも,どこかで映像に心を動かされた一人だと思います。そして,将来あなたが作った映像で心を動かされる人が必ずいます。それを考えてみるだけでもワクワクしませんか? 少なくとも,僕はあなたがどんな映像を作るのか楽しみです。
この本があなたの人生をより豊かにするキッカケになってくれることを願っています。そして映像制作の現場を盛り上げる仲間が一人でも増えることを,何よりも楽しみにしています。
サンゼ(和田光司)(さんぜ わだこうじ) YouTuber / 株式会社リヒトグラフ代表
広告映像のオフラインエディターとして主に東京都内を中心に活動。映像編集・モーショングラフィックス制作を得意としており,1000作品以上のコマーシャル制作に携わる。オフラインエディター業務と並行し,映像編集のテクニックをSNSで発信。
略歴