2年目を迎えたGihyo Digital Publishingを,これからもよろしくお願いいたします。
技術評論社の馮です。こんにちは。
先週,サンフランシスコにEvernote Trunk Conferenceというイベントの取材出張に行ってきました(詳しくは「ライフスタイルに浸透したオンラインサービスの未来――ETC2012に見るEvernoteのこれから」をご覧ください)。現地は,昼間でも20度に行くか行かないか,夜は10度ちょっとと,日本の秋~冬のような気候で,肌寒いというよりも,寒いくらいの気候でした。帰国してから東京の残暑が厳しく感じる今日この頃です。
Gihyo Digital Publishingは2012年8月29日でまる1年を迎えました
さて,前置きが長くなりましたが,技術評論社がお届けするGihyo Digital Publishingは2011年8月29日にオープンして,昨日,無事2年目を迎えることができました。これもひとえに読者・ユーザの皆さまのおかげです。スタッフ一同,厚く御礼申し上げます。
EPUB3が一気に普及した1年
この1年を振り返ってみると,EPUB3の仕様策定,それに付随して,電子出版コンテンツのWeb標準化(EPUB3/HTML5)が促進したように感じています。さらに,ここ日本では,携帯電話(フィーチャーフォン)からスマートフォンへのシフトが進むことにより,電子出版コンテンツの様相が変わってきたように感じています。とくに,XMDFや.bookというフォーマットで占有されていた市場に,EPUB3という新しいフォーマットが登場し,一気にシェアを拡大してきているのが特徴的です。
とは言っても,電子出版そのものが大きく普及したかと言えば,正直なところまだまだと言わざるを得ない状況です。私たちコンテンツプロバイダーとしても,もっとたくさんのコンテンツを準備し,皆さまにお届けできる環境を準備していきます。
この1年のランキングを
せっかくなので,1年経ったということで,Gihyo Digital Publishing(GDP)のランキングをご紹介します。
第1位を獲得したのは,2月に発売した『FreeBSD Expert 2012 Digital Edition』。
サーバエンジニアを中心に利用されているFreeBSDを対象にしたコンテンツということで,FreeBSDを活用している皆さまの支持を得られたのではないかと思います。ついで,GDP第1弾コンテンツである『Facebookアプリ開発徹底入門』,先日発売した『Sass入門 ~より効率的なCSSコーディング』と,EPUB3でお届けしているコンテンツが続きました。
この他,ランク外には,改定して電子コンテンツとして出版した『[改訂新版]実践 Web Standards Design - Web標準の基礎とCSSレイアウト&Tips』や紙の書籍でも多くの方にお読みいただいている『Vimテクニックバイブル―作業効率をカイゼンする150の技』,すでに紙では入手しづらくなった『相手にYesといわせるSEの英会話「超」入門』といったコンテンツも,多くの方にお読みいただいております。
発売日が異なるといった点など,ランキングに影響する要素がいくつかあるものの,時勢を読んだ,そしてGDPの特徴が出たランキングになりました。
これからもよろしくお願いいたします
最後に。
私たちは,これからも日本の電子出版市場がさらに成長できるよう,たくさんのコンテンツをご用意し,皆さまのお手元にお届けしていきます。加えて,今後はGDPからの販売だけにとどまらず,7月にスタートした楽天koboをはじめ,外部のストアへの展開も検討・準備しています。
これからも技術評論社ならびにGihyo Digital Publishingをよろしくお願いいたします。
(Gihyo Digital Publishing:馮富久)