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2017年10月第1週Googleとリーバイス、共同開発のスマートジャケットを発売ほか

Googleとリーバイス、共同開発のスマートジャケットを発売

Googleとリーバイスは、スマートジャケット「Levi's Commuter Trucker Jacket with Jacquard by Google」を米国で9月27日より発売を開始しました。

このスマートジャケットは、GoogleのAdvanced Technology and Projects(ATAP)部門とジーンズメーカーの大手のリーバイスが共同開発したもので、Google I/O 2016でも発表されました。ジャケットの袖にUSBメモリーのような形をした薄型の専用端末(タグ)を付けるとジャケットがウェラブルデバイスになるというガジェットです。

タグをジャケットに装着した状態で、袖口を軽く叩いたり撫でるジェスチャーをコマンドとして認識し、連携するスマートフォンを操作します。また、電話の着信やメッセージの受信、操作に対するフィードバックは振動で伝えます。ジャケットの袖口には、Google ATAPで開発された誘電糸が織り込まれていて、これがジェスチャーを認識します。

ジェスチャーの認識は専用アプリが用意されており、これが音楽や電話の操作を可能にします。ジェスチャーに対応するスマートフォンの操作は、カスタマイズすることも可能です。対応端末は、Android 6.0.1以降とiOS 10以降を搭載するiPhoneにも対応しています。

ジャケットの価格は350USドルです。ベースのLevi's Commuter Trucker Jacketは148USドルなので、おおよそ2倍の価格設定です。ジャケットのデザインは、リーバイスらしく奇をてらったところがないのは好感が持てますが、できることがピンポイントでスマートウォッチなどの代替え方法があるのと、洋服なので同じものを毎日着ているわけにもいかないので、追加分のコストが高価な印象を受けます。

タグが少し大きく見えるので小型化されればと思いますが、可能性としては面白くて、洋服だけではなく鞄や靴などでも応用されると、スマホから解放される生活が訪れることになるのかもしれません。

AmazonのAlexaがBMWとMINIに搭載される

AmazonのAIアシスタント「Alexa」が、BMWとその傘下にあるMINIの全車に搭載すると発表しました

2018年中期以降に、アメリカ、イギリス、ドイツで発売されるクルマからAlexaが標準搭載されると発表されています。この頃は、BMWの電気自動車のi3とi8のモデルチェンジが予想されているので、これらが皮切りになりそうです。

イメージビデオですが、Alexaを搭載したBMW M4が疾走するビデオがYouTubeに公開されています。天気を聞いたり時間をカウントダウンしたりと、Alexaと同じように使えるようなので、どのような使い勝手になるのかイメージが湧きます。

AppleのCar PlayやGoogleのAndroid Autoは、スマートフォンを中核とする枠組みのシステムで、クルマ側のシステムとケーブルで接続する必要がありますが、YouTubeの動画を観る限りは、据え置き型のシステムにAlexaが組み込まれるようです。

Alexaを使うには、インターネットへつながる通信手段が必要です。

BMWのクルマには「BMW ConnectedDrive」と呼ぶシステムがあり、これには通信モジュールが搭載されているので、すでに下地は整っています。

肝心のユースケースですが、車内にあるものは手の届く範囲で操作できるように設計されているので、これらをAlexaで操作するのは想像できません。となれば、クルマの外にあるものの操作にAlexaを使うはずですが、ガレージのシャッター開け閉めや家の電気をつけるなどのユースケースは他の手段も多くあります。もしかすると、得意の物販に繋がるユースケースを考えているのかもしれません。

Alexaを優れた音声認識エンジンとして使うだけにはとどまらないはずで、AmazonとBMWがどのような提案をするのか気になります。

今週は、このあたりで、また来週。

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