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2021年3月第3週知っているようで知らないSamsung DeXの接続方法あれこれ

SamsungのGalaxy SシリーズやミドルレンジのAシリーズの一部では、Samsung独自拡張のデスクトップモード「Samsung DeX」を搭載しているのはご存知の方も多いと思います。

Samsung DeXを使うには、ケーブル接続が一般的ですがワイヤレス化したWireless DeXもあります。他、接続アプリを使えばPCとも接続できます。ユーザ環境に合わせて接続方法を複数用意するのはSamsungらしいところですが、それぞれの接続方法で想定する使い方が異なるので整理してご紹介します。

ケーブル接続

ケーブル接続では、Dockを使ってディスプレイとキーボード・マウスに接続して、PCのように使うのが一般的です。Dockは、Samsung純正であれば「DeX Station」「DeX Pad」があります。

DeX Stationは、HDMIやUSBインターフェースだけでなく、有線LANも備えているので、これを使えば外部インタフェースもPC並みになります。残念ながら生産終了となっているので中古を狙うしかありませんが、AliExpressで「dex dock」をキーワードに検索すれば、ドックだけでなくドングルタイプもたくさん検索できます。

有線LANをサポートしているものは多くありませんが、5,000円も出せば購入できるので環境構築の敷居は低いです。

他、2021年3月第1週 低価格キワモノ路線もAndroidならばアリ(後編)で取り上げた「UPERFECT X」ではノートPCのように使えます。

このときは、CPUやメモリ、ストレージはスマホのそれらを使って動きます。

また、アプリはスマホのそれらが使えるので、スマホで使えないサービスを大きな画面で楽しめます。また、ネットワークもスマホのものを使うので、外出先でもネットへの接続を意識することなく使えます。

ワイヤレス接続

ケーブル接続でもキーボードとマウスはBluetoothで無線化ができますが、モニタの接続はHDMIで接続するのでケーブル接続が必須でした。しかし、これをワイヤレス化するWireless DeXも登場しています。

Wireless DeXは、Miracastなので無線LANが必要ですが、対応テレビやディスプレイがあればワイヤレス接続でDeXが使えます。

スマホに保存した資料を会議室のモニタに映して、プレゼンするユースケースがSamsungの想定していますが、自宅のリビングのテレビが対応していれば、大画面でストリーミングコンテンツを楽しむ使い方もできます。また2021年3月第1週 低価格キワモノ路線もAndroidならばアリ(後編)で取り上げた、Wireless DeXに対応するモバイルディスプレイを使えば、キーボードやマウスだけでなくディスプレイもワイヤレスでDeXが使えます。

他、あまり用途はないと思いますが、Windows 10もMiracastに対応するので、2 in 1タブレットのディスプレイ側をSamsung DeXのディスプレイとして使えます。ただ、ノートPCのキーボードとマウスが使えるわけではないので、ノートPCのように使いたいときはUPERFECT Xのようなデバイスが必要です。

PCへの接続

有線接続になりますが、DeX for PCを使えばPCとも接続できます。

名前にPCがありますが、macOSのアプリも用意されておりWindowsと同じように使えます。この接続アプリは、Samsungのサイトからダウンロードできます。

アプリをインストールしてUSBケーブルで接続すると、リモートデスクトップのようにウインドウの中にSamsung DeXのデスクトップが表示されます。使うケーブルは、USB 2.0対応でよいので敷居は低いです。

これを使うメリットは、スマホとPC間でドラッグ&ドロップでデータのやりとりができるところです。たとえば、スマホで撮影した動画や写真をPCに簡単にコピーできます。これをPCで加工してスマホに戻せば、スマホでしか使えないサービスでもPC側の操作だけで、加工した動画や写真が投稿できます。

ファイル転送アプリ+αの仕組みと考えると大袈裟ですが、筆者はこれをもっとも活用しています。

今週は、このあたりで、また来週。

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