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2021年10月第5週5G時代のベーシックなスマホ探し(後編)

5G時代のベーシックなスマホ探しの後編です。

前編では、Redmi Note 10 JEを入手するまでの経緯をご紹介しました。後編では、これの使用感とこの活きるシーンをご紹介します。

しっかり作り込まれている

以前、UMIDIGI F2を使っていたことがありました。

コスパに優れたデバイスとして話題で、ハードウェアのデキは良いと感じていましたがソフトウェアのデキがイマイチで、ギクシャクした印象を感じていました。たとえば、UMIDIGIのデバイスには素に近いAndroidが搭載されていますが、一部拡張されているところがありました。この部分が継ぎ接ぎした感が強く、最適化されていないところが気になっていました。この頃のUMIDIGIは、ハードウェアのみを手がけていたとうです。

Redmi Note 10 JEは、ハードウェアとソフトウェアを自社で手がけるXiaomiの製品だけあって、ギクシャクした感はなく密な作り込みがされており非常に高いレベルで統合されています。また、使いやすさと機能性が大幅に向上したMIUI 12.5が使えたことも好印象の要因です。

近年のエントリモデルは、Xiaomi以外にもHUAWEIやOppoが力を入れて手掛けるようになって格段にレベルがありました。こうしたメーカは、AOSP版のAndroidを自社デバイスに最適化する過程を経てデバイスに搭載しています。垂直統合のような密な製品づくりがされており、エントリモデルと言えども侮れません。

筆者は、作り手の製品に込めた想いすら感じることができて、いまさらと言われそうですが、Xiaomiのファンになりそうです。

パフォーマンスは過度な期待は厳禁

前編では、使っていてイライラすることはないとお伝えしました。

パフォーマンスに関しては、検索すると多くのベンチマーク結果が見られるので、冗長な表現が多くなりますが体感をまとめておきます。

スマホは、移動中にSNSやメールのチェック、音楽やポッドキャストを聴く、Webブラウザを使う程度でゲームはしません。他、外出中にPCのモデムとしてテザリングをよく使います。

Redmi Note 10 JEの搭載メモリは4Gバイトで、少なくはありませんが、今どきで考えると最低限のスペックです。このメモリが不足していると考えれる動きをすることがあります。例えば、アプリを起動しようとしたときに、メモリの空きが足りずOSがアプリを落としているのか、操作してからワンテンポ遅れて起動することがあります。

ワンテンポ遅れてアプリが起動するのは毎回ではないので、起動中のアプリが使っているメモリ状況によって変わるためだと思われます。となれば、筆者とは違う使い方をすると状況が変わるので、頻度が高くなり許容できないと言う評価になることも考えられます。

省電力SoCと大量バッテリは5G通信との相性が良い

Redmi Note 10 JEに搭載されるSoCは、Snapdragon 480 5GでSnapdragonシリーズの中でもエントリモデル向けです。

よって、パフォーマンスに関する過度な期待は厳禁ですが、この分少ない消費電力で動作するのか、筆者の使い方では1日使ってもバッテリ残量が半分を少し切る程度の時があります。4,800mAhの大容量バッテリのおかげもありますが、今どきのスマホでは考えられない長時間駆動のスマホです。

これで何がうれしいかと言えば、テザリングをするときです。

筆者は外出先でPCを使って作業する時は、スマホのテザリングで通信回線を確保しています。テザリング中はスマホを操作していなくてもバッテリは減ります。スマホをある程度使ったところで、テザリングを使ってもバッテリ残量を心配する必要がないのはうれしいです。

5G通信は、ミリ波非対応でsub6のみの対応です。

au回線で使っているので5Gのピクトアイコンが表示されても、なんちゃって5Gの可能性はありますが、高速通信ができるモデムとして見ても満足のいく仕事をしてくれます。また、5G通信はバッテリへの負荷が高くなりますが、これも大容量バッテリがカバーしてくれます。

理解して買うべし

Redmi Note 10 JEは、万能ではないので性質を理解して購入すれば、5G時代のベーシックスマホとして魅力的なデバイスです。格安で手に入る可能性もあるので、ぜひ検討に入れてください。

とは言え、いつもの悪い癖でPixel 6が気になりはじめていて、Redmi Note 10 JEを買って節約したのも水の泡となるかもしれません。

今週は、このあたりで、また来週。

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