筆者は寝る前に本を読む習慣があり、このために寝室にタブレットを置いて使っています。前回、寝室で使うタブレットを「Amazon Fire HD 10」からAlexa搭載の「Lenovo Smart Tab M10 FHD Plus」に買い換えた理由と、これを購入するまでの経緯をご紹介しました。
Smart Tab M10 FHD Plusは快適に動作しており、寝室で使うタブレットがこれになりました。これで、読書はKindle、動画はNetflixやAmazon Prime Video、YouTubeを楽しんでいます。今回の後編では、それぞれの使い勝手をご紹介します。
寝室読書端末として使い勝手
実はFire HD 8(2019)も所有しています。これを寝室タブレットとして運用した時期がありましたが、マンガを読むには8インチディスプレイでは小さくて、じきに使わなくなりました。10インチのSmart Tab M10 FDH Plusは、小さいと感じることがないので選んで良かったと感じています。
他、マンガを読んでいて気になるのはページ送り操作への追従です。展開が速いシーンで内容に合わせて素早くページ送りをしても、ももたつくことなくページが切り替わるのでテンポを損なわず読み進めることができます。
雑誌も見ていきます。ものによっても変わると思いますが、筆者が確認したF1雑誌では、表示される字が小さく拡大・縮小して読み進める必要がありました。同じ雑誌をiPad Pro 12.9で読むと、拡大・縮小の操作をせず何とか読めるレベルなので、10インチクラスのタブレットでは諦めるべきかもしれません。
最後は小説です。Kindleでデフォルトのフォントサイズ(12段階中の4段階目)では、1画面にびっしりと字数が表示されます。これでは読みづらいので、Kindle端末で読んでいる時と同じくらい(6段階目のフォントサイズ)の表示量に設定すると、4ミリ×4ミリくらいの大きな字で表示されます。筆者は、これで使うことはありませんが、目の悪い人もで読書が楽しめるはずです。
動画端末としての使い勝手
読書端末としては不満のないSmart Tab M10 FHD Plusですが、動画端末としては残念なところがあります。
まず、端末スピーカです。
ステレオスピーカ搭載でドルビーアトモスに対応していますが、中低音に物足りなさを感じます。付属のスピーカードックを使えば、ある程度は解消されますが、良い音で楽しむにはBluetoothイヤホンが必須です。
ディスプレイは、広い視野角と表示品質には満足していますが、Netflixではこれを活かしきれません。
Netflixの場合、動画再生はWidevineと呼ばれるDRMに対応している必要があります。これは、L1からL3までの段階がありL1が最も高いレベルです。Netflixは、Widevine L1に対応していればSD解像度以上での再生が可能になります。
「DRM Info」アプリで、Smart Tab M19 FHD Plusの対応レベルが確認できます。
DRM Infoの「Widevine CDM」にある「Security Level」では「L1」と表示されるので「Widevine L1」対応が確認できます。理屈では、SD解像度以上の動画が再生できるのはずですが、Netflixアプリの「アプリ設定」-「再生仕様」で確認をすると「最大再生解像度」が何故か「SD」になっています。実際の動画を確認してもブロックノイズが気になります。安価な中華タブレットであれば仕方なしと諦めるところですが、Lenovoのタブレットでこれは残念でなりません。
Amazon Prime Videoも確認してみます。
Netflixのように最大再生解像度が確認できないので、解像度ごとのデータ転送量で確認します。これは、「マイアイテム」-「設定」-「ストリーミング再生・ダウンロード」-「ストリーミング品質」で確認します。これで「最高解像度」を見ると「2.35GB/時」と表示されるのでSD解像度ではなさそうです。動画でもNetflixのようなブロックノイズが気になることはありません。
最後はYouTubeです。1080pの動画を選択すれば、この解像度で動画が再生されます。
Netflixは、よく使う動画配信サービスなのでSD解像度なのは残念です。Smart Tab M10 FHD Plusは、2020年7月の発売なので改善は期待できないかもしれません。
「おはよう」から「おやすみ」までのタブレット
朝、目覚めた時は枕元のタブレットを持ち、リビングに出てニュースやメールを確認するのが毎日の習慣になっています。Netflixの再生解像度だけが残念ですが、おはようからおやすみまでのタブレットとしては十分です。
今週は、このあたりで、また来週。