前回 に引き続き、Google I/O 2022で発表されたハードウェアを取り上げます。今回は「Pixel Buds Pro」と「Pixel Watch」です。
7月28日発売のPixel Buds Pro
Pixel Budsシリーズの最上位機種となるPixel Buds Proが、7月28日発売として発表されました。予約は7月21日からで価格は2万3,800円です。
Google Pixel Buds Pro - Google ストア
Pixel Buds Proには、同シリーズ初となるアクティブノイズキャンセルと外部音の取り込み機能を備えています。これまで同様、OK Googleでアシスタントを起動する機能やワイヤレス充電機能、防水機能(IPX4)を備えます。カラーは、Coral、Fog、Charcoal、Lemongrassの4色で、タッチセンサー搭載する操作面が先のカラーになります。ケースは白で統一されています。
本体には6コアのカスタムオーディオチップ、カスタム設計の11mmドライバを搭載します。また、ボリュームの上下に合わせて、高音、中音、低音の調整を行う「ボリュームEQ機能」を搭載します。他、2022年後半に空間オーディオへの対応を予定されています。
もう1つ、ノイズキャンセル機能を搭載するカナル型イヤホンを長時間着けた時に感じる耳が詰まったような感覚を、Pixel Buds Proではセンサが耳の奥の気圧を計測して、結果に応じて減圧する仕組みを搭載します。
筆者は、2022年の発売直後にPixel Buds 2を入手して、メインのイヤホンとして愛用していました。ちょうど、イヤラブルデバイスが話題の時期で、Pixel Buds 2は、これを体現しているようなデバイスで、通知や着信、翻訳機能など音で情報が得られるのが気に入って使っていました。
しかし、今は使っていません。イヤラブルの魅力がノイズキャンセル非搭載をも上回ると判断して購入したのですが、移動中のノイズにさらされるストレスに耐えられなくなり、徐々に使わなくなりました。
Pixel Buds Proは、同シリーズで初となるアクティブノイズキャンセルが搭載されます。これは、ユーザの耳に合わせてノイズキャンセリング効果を最大化する「Silent Seal」を搭載するので、逆位相の音を生成して音楽などと一緒に再生する物ではなく、もうひと工夫された仕組みなので期待できそうです。
筆者は、スマホと同じくらい毎日イヤホンを使います。新しいPixel Buds Proには、Pixel Buds 2が足りなかった部分を埋めてくれるので期待しています。
2022年秋発売のPixel Watch
Google I/Oでは、Google初のスマートウォッチとなる「Pixel Watch」も発表されました。
Google Pixel Watch - Google ストア
公開された情報は多くありません。
ケースは円形のドーム型で、ガラスの縁が丸みを帯びています。また、竜頭が1つ搭載されます。バンドは取り外して別のものに交換可能です。公開されている動画を見ると、バンドの取り付け方が特徴的で、本体とバンドの固定は、本体を左側に回してロックするようです。
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搭載OSはWear OSで、Wear OS 3が搭載されると思われますが、これに関しても多くは語られていません。対応スマホは、Androidのみと言われています。アプリに関しては、プレゼンでGoogleマップ、Googleウォレット、Googleホーム、Googleアシスタントを動作させるデモが行われた程度です。
価格はプレミアム製品の価格帯となるようなので、対抗馬となるApple Watchと同様の価格になるのではないかと想定されています。
Pixel Watchには、Fitbitの健康管理機能が統合されます。
プレゼンでは計測した健康情報を文字盤に表示して、確認する様子が紹介されています。搭載センサは明らかになっていませんが、Fitbit SenseやVersaで出来る、連続した心拍数のモニタリングや睡眠トラッキング、心拍数が特定のゾーンをキープした時間を計測するアクティブゾーンなどが機能が提供されると予想されます。
また、計測結果の確認・管理は、公式ページに「機能によっては Fitbit アカウントとモバイル アプリが必要になる場合があります。」とヒントがあるので、Fitbit製のモバイルアプリで確認・管理することになると思われます。となれば、Fitbit PremiumもPixel Watchで利用できるはずです。
今週は、このあたりで、また来週。