だれもが知る
―― そんなコンセプトをもとに,
本書に収録できなかった著者対談のフルバージョンを特別に全文公開します。
古典のよさは年を経てはじめてわかる
沢渡:
でも,
吉田:私も同じように,
そこから印象が変わるきっかけになったのは,
当時の私は高校生ですし,
- ※)
- いまでは研究が進み,
「吉田」 は後世にこじつけられた姓であると判明し, 近年では 「吉田兼好」 と呼ぶべきでない, とされています。
さまざまな人を虜にする徒然草の懐の深さ
吉田:おもしろいのは,
沢渡:中国古典の
吉田:幕末の志士も読んでいるとか,
沢渡:幅広いですよね。ライフハックとか,
吉田:じつは,
徒然草はブログやツイッターの元祖?
沢渡:私が徒然草が好きなポイントは,
私は,
吉田:ツイッターも,
沢渡:どうでもいいツイートが一番リツイートされますからね
吉田:作品の一貫性は,
一方で,
沢渡:その人間くささがたまらなく好きなんです。織田信長のようなカリスマ的,
吉田:
新しい生き方は兼好さんに学んだ
沢渡:もう1つ,
私もいま物書きをしつつ,
吉田:そもそも,
沢渡:兼好さんは官職で出世していたのに,
吉田: