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第94回タブレット市場を席巻できるのか?「Nexus 7レビュー」(3)

前回に引き続き、国内販売が開始された、7インチタブレット「Nexus 7」をリポートします。今回は、手持ちの周辺機器がNexus 7で使えるか検証してみたので、その結果をご紹介します。

Nexus 7用 Smart Cover Case

Nexus 7を製造するASUSが販売している専用ケースは、Nexus 7本体にある磁石を使って、カバーを開くと同時に電源をオン・オフする仕組みがありません。なぜ、本家が特徴的な機能を使ったケースをつくらないのか理解に苦しみますが、何か黙っておきたい事情があるのかもしれません。しかし、せっかくの機能であれば、それが使えるケースを使いたいのが人情です。対応している物がないか探してみると、イギリスの「NaviTech」が販売しているケース「Google Nexus 7 Smart Cover Case」が、対応しているので購入しました。購入価格は780円で、購入先はAmazon.co.jpです。

このケース、⁠iPad Smart Case」のようなものとご紹介するのが、一番わかりやすいかもしれません。端末を保護するケースとして使うこともできれば、フタの部分を折りたたんで、スタンドとして使うこともできます。スタンドの角度は、iPad Smart Caseと同じで、70度程度と30度程度の二通りの角度を付けることができるので、映画などを鑑賞する場合と作業を行う場合で二通りの使い分けができます。

専用品だけにジャストフィット。フタの裏側は,画面の汚れを取ってくれる
専用品だけにジャストフィット。フタの裏側は,画面の汚れを取ってくれる

iPad Smart Caseと大きく違うのは、フタの部分のつくりで、それを閉める場合は本体に巻き付けるような感じで閉めていきます。また、iPadほど本体にある磁石が強力でないためか、ケース裏側に磁石が埋め込まれていて、フタの端をコレで留める仕組みです。

つくりは、iPad Smart Caseほど洗練はされていませんが、格好悪いわけでもなく、使い勝手が悪いわけでもありません。良くできていると関心します。

フタの話ばかりになりましたが、端末を保護するためのケースは、プラスチック製です。加工精度が良く、本体に隙間なくピッタリと装着できます。また、バリも見当たらず丁寧につくられています。ただし、質感はイマイチです。これは、フタのほうにも言えます。安っぽいとまでは行きませんが、高品位な印象は受けません。素材にこだわれば、価格に影響が出るでしょうから、値段相応なのかもしれません。

端末にケースを装着すると、合計で450g程度の重量になります。端末の重量が370gなので、ケース重量は、80g程度ということになります。純正ケースの重量は、133gとされているので、これと比較しても軽量なケースと言えます。

本体に巻き付ける感じでフタを閉める。フタの端は磁石で留まる
本体に巻き付ける感じでフタを閉める。フタの端は磁石で留まる

汎用品7インチタブレット用キーボード付きケース

ノーブランド品ですが、MIPS CPUを搭載するaionl Novo 7 Paladinで使っていた、ケース付きのキーボードを所有しているので、これがNexus 7で使えるか検証してみました。

7インチタブレット向けの汎用ケースなので、先でご紹介した「Google Nexus 7 Smart Cover Case」のように、Nexus 7にジャストサイズではありませんが、ケースとして使うには適切なサイズです。このケースは、見開きの本のようになっており、片側に端末を固定して、もう片側がキーボードになっています。端末の固定は、上下にあるフックを使用します。このフックは、上側が上下に動作するようになっており、端末の幅に合わせてしっかり固定できるという仕組みです。

汎用品ながら良いサイズ感のケース。しかし、USB接続のために使えない
汎用品ながら良いサイズ感のケース。しかし、USB接続のために使えない

Nexus 7とは、USBで接続します

ケースのUSBコネクタがミニBで、Nexus 7のコネクタがマイクロUSBなので変換ケーブルを接続することになります。USBで接続と書いた時点で詳しい方は、顛末を察したかもしれませんが、ケースには何の問題はないのですが、Nexus 7にUSBホスト機能がない為に、キーボードが使えません。同じ理屈で、変換ケーブルを用意したとしても、USBメモリを読み書きすることも出来ません。

Androidタブレットは、PCのような汎用性を持つことが特徴ですが、Nexus 7に、こうした面を期待していた人に取っては、肩すかしをくらうことになります。

先で出た、ainol Novo 7 Paladinでは問題なく使えたので、なぜ、このような仕様になっているのか理解できませんが、リリースに間に合わなかったのであれば、アップデートでの対応をお願いしたいところです。われわれが欲しいのは、iPadのようなタブレットではなく、Androidタブレットですから。

次回も周辺機器

今回は、ケースばかりのご紹介となりました。次回は、定番ですがBluetooth関連の周辺機器をご紹介したいと思います。

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