Androidケータイの歩き方

第99回タブレット市場を席巻できるのか?「Nexus 7レビュー」(8)

長く続けて来た「Nexus 7レビュー」のシリーズですが、そろそろ、まとめに入ります。筆者は、Nexus 7で、映画や読書を楽しんだり、予定の管理やメールにと、さまざまな用途に活用しているので、まとめの回では、筆者の活用方法を中心にご紹介していきます。

特別な存在ではないNexus 7

筆者がGoogle Nexus 7を入手したのは10月5日なので、2ヵ月以上が経過しようとしています。国内販売後は、勢いが付いたのか、100万台近い販売台数を記録したという情報が出てくるなど、Nexus 7はAndroidタブレットの宣教師的な役割を果たしています(販売台数で言えば、iPad miniと第4世代iPadは、3日で300万台の数字が出ているので、まだまだ足元にもおよびませんが⁠⁠。

さて、Nexus 7に搭載されているCPU「NVIDIA Tegra 3」は、高いパフォーマンスが期待されていたにもかかわらず、良い評判がありませんでした。購入前は、パフォーマンス面は期待できないかもしれないと心配していましたが、実際使ってみると、キビキビと動作してストレスを感じることがありません。また、これまで2回のアップデートが行われており、Googleが直接手掛けているメリットも感じることができています。

タブレット専用として、Android 3.0 Honeycomboがリリースされたのが2011年2月24日なので、2年弱の時間が経過しようとしています。時間はかかりましたが、ようやく、ハードとソフトの足並みがそろい、Androidタブレットは、不満なく使えるようになってきました。

活用に必須アイテム「専用ドッキングステーション」

Nexus 7を使うようになってからは、原稿書きなどじっくりと腰を据えて進める作業をする以外は、これで済ませています。自宅にいるときは、手の届く範囲にNexus 7があるような状況での生活です。言い尽くされていますが、7インチタブレットのサイズ感と重さは絶妙で、Nexus 7よりも前に購入したiPadは、使う機会が少なくなりました。

Nexus 7をドッキングステーションを置いた様子
Nexus 7をドッキングステーションを置いた様子

Nexus 7が絶妙なサイズと言っても、それなりの場所を取る大きさなので、充電中の居場所を確保できる専用のドッキングステーションは重宝しています。絶妙なサイズと言っても、それなりの場所を取る大きさなので、充電中の居場所を確保できるドッキングステーションは重宝しています。ドッキングステーションを使えば、充電するたびにUSBケーブルを接続する必要がなく、乗せておくだけで良いので、頻繁に充電する筆者にとっては必須の周辺機器です。

また、充電中は、Android 4.2から追加されたスクリーンセーバー機能で、Googleカレントの情報を表示し有効活用しています。表示が煩わしければ、電源ボタンを押してオフにできるので、気分で使い分けています。

足並みがそろわない部分がある

このドッキングステーションは、良いところばかりではありません。

筆者は、⁠navitech Nexus 7 Smart Cover」というケースを購入して使っていますが、これを装着したままでは、ドッキングステーションに乗せることができません。ドッキングステーションに置いた状態だと、端末との間に余裕がないので、多くのケースは装着したまま、ドッキングステーションに置けないはずです。早い段階でドッキングステーションが登場していれば、こうしたこともなかったかもしれません。

端末とドッキングステーションの間には、隙間がほとんどない
端末とドッキングステーションの間には、隙間がほとんどない

ドッキングステーションにはUSBポートがあります。

これは充電専用でパソコンとの接続には使えません。3.5mmオーディオ出力端子も付いていますが、すべての音がこれに出力されるワケではなく、音楽や映画などのメディア音声のみです。映画や音楽をNexus 7で楽しむときは、端末スピーカーではなく、⁠高品位な外付けスピーカーに接続して楽しんで下さい」という提案は理解できます。音楽なら分かりますが、映画の場合は、Nexus 7をドッキングステーションに置いて楽しむのには画面が小さすぎます。

ドッキングステーション背面のポート。Micro USBと3.5mmのミニジャック
ドッキングステーション背面のポート。Micro USBと3.5mmのミニジャック

どうせならば、ドッキングステーションにHDMI出力があり、リビングのテレビにNexus 7を接続できれば、Google Playで購入した映画を大画面で楽しむためのツールとして活用の幅が広がったはずです。前回ご紹介した、ワイヤレスディスプレイの『Miracast』がこの役割を果たすのかもしれませんが、こうしたドッキングステーションが登場しても良いはずです。

次回はアプリをご紹介します

今回は、専用ドッキングステーションの紹介が中心となりましたが、次回は、Nexus 7で使っているアプリとその使いこなしを紹介する予定です。

おすすめ記事

記事・ニュース一覧