Lifelog~毎日保存したログから見えてくる個性

第29回LivingToDo~ToDoを自動で処理するアプリケーション

予定とToDo

第27回は、予定やToDoリストを日誌に転記している話でした。ふと、技術評論社サイトのなかで「ToDo」で検索したら、みなさんおなじようなことをなさっているのですね。

特にそっくりだと感じたのは、佐藤知一氏の『タイム・マネジメントの心得 ~あなたを多忙から開放する10の方法~』第11回の「日誌をつける」でした。

使うツールこそ違うものの、同じことをやっているなと感じます。

ツールがなにかは、たぶんノートのデザインや筆記具の種類のような問題にすぎないのです。重要なのは、時間軸に密着した予定と時間の配分を比較的自由にコントロールできるToDoとを一覧にして、脳から外にだして可視化し、それをつぶしていくことなのだろうと思います。

ライフログ的な観点でいうと、それがログになり、検索して再利用できるところに醍醐味があります。さらにいうと、再利用とは自動化できる可能性をもつのです。

ToDoを自動処理するアプリケーションのモチーフ
LivingToDoアプリケーションのモチーフ
モチーフといっても大仰なものではなく、紙の付箋に買い物メモを書いてチェックして使うみたいなイメージです。ライフログでは、既存のデータをどう捨てずにログ化するかが重要だと考えているためです。もちろんこれを運用するには、載せるマシンも重要で、小さくて軽くて手軽に使えるタブレット機(タッチパネル機)があるといいなと思っています。iPhoneとかに実装/移植するのもありかもしれません。いずれ。

ToDoアプリケーションを作る

同じく技術評論社のサイトのなかに、秋田真宏氏の『CakePHPで高速Webアプリ開発』の連載があり、CakePHPで作るToDoアプリとして、ToDoアプリケーションの製作をされています。

筆者もまったく独立に、C#でToDoリストを実装したところでした。自分で使うものというよりは、ファーストフードのトイレの当番&チェック表みたいなイメージで、お掃除やさんに頼むときに使おうとしています。

従来、お掃除やさんに掃除を頼むときには、紙のチェックリストを作って印刷してお願いしていました。この印刷が苦痛で苦痛でしかたなかったのです。なにしろ紙をなくすことをテーマにして暮らしているので、紙を出すことに、なにか根源的な忌避感があるのです。手間もかかりますし。年に数回しか印刷しないので、よけいにめんどうなのです。

紙に印刷すると、そこで情報がデジタルから離れてしまって、再利用できないし、ログも取れないのもデメリットです。

紙に印刷したチェックリスト
紙に印刷したチェックリスト
画像つきでわかりやすく説明したお掃除の手順書です。印刷するのがめんどうで…。

LivingToDo

そこでC#で、テキストファイルを読み込んでチェックリストにし、チェックして終了すると、チェックした時刻をテキストファイルに書き加えて自分宛にメールする機能をもたせたソフトを作りました。このToDoシステムを、LivingToDo(©美崎薫)と名づけてみました。

次回からは、これをタブレットPCに表示させて使おうと考え始めました。メールでなくて、サーバーに保存するだけでも充分かもしれません。運用するタブレットPCはシンクライアントのようにテンポラリーのデータしか入れずに使用しているので、ローカル(タブレットPC内)に保存するよりはメールしちゃうほうが楽かなと。

これでToDoをログ化にして再検索可能にし、次回以降に活かそう運用実験をしてみます。いずれは洗面所などに常設することも考えています。風呂場でシャンプーや剃刀が切れたときに、風呂を出てすぐは覚えているのですが、書斎につくころにはすっかり忘れていることがしばしばあるので、ミニミニToDoをログ化したいと考えているためです。

ToDoを処理するシステムは、Webベースからフリーウェア、有料の高機能なソフトまで多数存在します。このLivingToDoは、締切管理や優先順位管理の機能などはもたない単機能ソフトです。なにしろ1ページ分しか表示できませんし。

その代わりに、テキストファイルを読み込み、メールとしてログを出力することだけに特化し、ボタンなども廃して、紙に近い操作感を実現しています。

テキストファイルを読み込めるので、洗面所で項目をチェックするような、毎日行う定型作業には向いているだろうと考えています。

LivingToDoアプリケーション
LivingToDoアプリケーション
テキストファイルを読み込み、チェックボックスをつけて表示します。ボタンなどはもたない単機能アプリケーションです。

LivingToDoアプリケーションからメール送信

LivingToDoアプリケーションからメール送信

LivingToDoアプリケーションは、終了時に、自分宛にメールを送信します。項目の前に時刻(12時42分)をつけているので、いつそれを行ったのかの時刻を記録しています。

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