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第66回 デジタル書籍のマーキング

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マーキング

デジタルデータの場合には,絵じたいを直接編集せず,マーキングやタギングも可能です。たとえば『PictureView』はメニューから容易に★を利用した評価をつけることが可能になっていて,あとでこの評価にしたがってデータを扱うことができます。

PictureView(2)

PictureView(2)。『PictureView』は,メニューから★をつけて,その画像を評価できます。その他のメニューも独特です。

『PictureView』は,メニューから★をつけて,その画像を評価できます。その他のメニューも独特です。

PictureView(3)

PictureView(3)。『PictureView』に貼った付箋に,★が表示されます。

『PictureView』に貼った付箋に,★が表示されます。

マーキングのない場合でも,⁠背表紙システム』『赤字システム』と同様に,てきとうなタイミングでランダムにページを表示することで,ある種のインスピレーションを与えることも可能であると考えます。

『背表紙システム』『赤字システム』は,インスピレーションを与えることが主眼であり,むしろ死蔵しがちなアナログの紙の書物を超えることを目標にしています。てきとうなタイミングで表示してマーキングしたり,マーキングずみであればその評価ページを表示するなどで,今後システムを運用して評価実験をしていこうと考えています。

漫画や雑誌を『背表紙システム』『赤字システム』と同様に「使える!」と感じるのかどうか,またご報告したいと思います。

背表紙システム@筑摩書房

『背表紙システム』ですが,先日筑摩書房のホームページを見ていたら,見事な背表紙システムを作っていらっしゃるのに気づきました。トップページで背表紙をモチーフにしているのです。

筑摩書房の背表紙システム

筑摩書房の背表紙システム。背表紙にポインタを置くと,表紙を見ることができます。クリックすると詳しい内容を見ることもできます。なかなか見事です。

背表紙にポインタを置くと,表紙を見ることができます。クリックすると詳しい内容を見ることもできます。なかなか見事です。

一般に背表紙システムは,⁠1)親しみがあり,⁠2)情報の圧縮性が高く,⁠3)可視性に優れているのが特徴です。

この筑摩書房のページでは,幅1000ピクセル程度のなかに25冊もの本の情報を詰め込んでいて,見た目がきわめてリッチです。たとえば1画面にせいぜい3~6アイテム程度しか表示できないAmazonのおすすめページなどとは雲泥の差です。

そのうえこの筑摩書房のページの場合は,背表紙ひとつひとつが別々の画像やリンクで構成されていて,背表紙にポインタを乗せると,表紙まで見ることができます。背表紙をクリックすると,より詳しい情報に飛べるのはいうまでもありません。

これまでに見た書籍のデジタル化のなかでは,いちばんしっくりくるシステムでした。

著者プロフィール

美崎薫(みさきかおる)

夢想家,未来生活デザイナー,『記憶する住宅』プロデューサー,記憶アーティスト。住宅,書斎,机をはじめ,ハードウェア,ソフトウェアの開発をプロデュース。著書『デジタルカメラ2.0』(技術評論社)など多数。