会社で「ポエム」を綴ろう! ~ポエム駆動で理想を語ると社内の風が変わる!~

第4回 ポエムを飛び出して発展

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プロジェクトの進行

プロジェクトが開始すると,esa.ioは頻繁に利用されるようになります。チーム内でプロジェクトの目的を共有するための文章や,MTGの議事録に始まり,プロジェクトの進行中に思いついた新しいアイディア,利用している技術的なドキュメント,当日のリリース方法やお知らせの文章まで,プロジェクトに関わる様々な雑記がesa.ioとして投稿されています。

図5 当日のリリース手順やメンテナンスの告知文章なども共有されている

図5 当日のリリース手順やメンテナンスの告知文章なども共有されている

プロジェクトの様々な内容が社内向けに公開されていることで,プロジェクトに興味のある他のメンバーが,気軽に質問やアドバイスを行えるようになりました。また見るメンバーが増えることで,技術的な穴など,起きる可能性のあった問題を未然に防ぐ役割も果たしています。

また,pixivでは毎週,プロジェクトチームごとに振り返り(KPT)を行っていますが,その内容もesa.ioに投稿されています。

図6 KPT例

図6 KPT例

進行管理のツールとして利用されるケースもあります。大人数が関わり,また数ヵ月かかるようなプロジェクトの場合,タスク管理ツールなどを利用するケースが多いですが,1~2人で1週間弱くらいで完了するプロジェクトについては,esa.io上で進行管理を行うことも多いです。

図7 esa.io上でタスク管理がされている例

図7 esa.io上でタスク管理がされている例

また機能開発中だけでなく,リリース後にどのようにユーザに使われているか,といった効果測定や,反響の共有にもesa.ioが使われています。

図8 効果測定

図8 効果測定

このようにプロジェクトの最初から終わりまで,esa.ioへ「ポエム」が投稿され続けています。

社内のプロジェクト進行にesa.ioを取り入れることのメリット

以上,pixivの開発において,esa.ioがどのように利用されているかについてご説明しました。社内のプロジェクト進行に,ドキュメント共有ツールとしてesa.ioを導入したことで,プロジェクトの発端となるアイディアが生まれやすい環境ができただけでなく,社内でどんなプロジェクトが,何を目標として生まれ,その達成のために今何をやっているのか? が理解しやすい状態が作られています。結果として,今社内でどのようなプロジェクトが動いているかが分からなくなることがなくなり,社内メンバーがより積極的にお互いのプロジェクトに関わっていけるようになりました。

また,esa.ioにはカテゴリを付ける機能があり,各々のプロジェクトごとにカテゴリを設定して投稿をまとめることができます。pixivでは比較的大きなプロジェクトの場合には,プロジェクト名をカテゴリとして,そのプロジェクトに関わるドキュメントを一括でまとめるようにしています。プロジェクトの情報が,プロジェクトメンバーの言葉で,時時系列で並んでいるため,新しいメンバーがプロジェクトに参加した時など,そのプロジェクトを知りたい場合に,esa.ioにまとまっている文章を読むだけで,プロジェクトの背景まで理解することができるようになりました。リアルタイムでの共有だけでなく,過去のプロジェクトの内容すらも,プロジェクトメンバーの想いと共にしっかり共有できるのが,esa.ioの強みではないかと考えています。

次回

「ポエム」が社内で利用されるようになったことで,プロジェクトの情報共有が進み,社員全員でプロジェクトに関わっていくことができるようになりました。しかし,⁠ポエム」によって解決できない問題も引き続き残っています。次回はpixivと「ポエム」の未来についてご説明します。

著者プロフィール

高橋孝太郎(たかはしこうたろう)

1987年生まれ。広島県出身。京都大学卒業後,大道芸人として活動する。

その後,より多くの人を喜ばせる職業を目指し,2012年ピクシブ株式会社入社。

現在は新規会員・有料会員・アクティブユーザー増加を目標に,日々グロースハックに勤しんでいる。

ピクシブ株式会社 グロースチームリーダー

Twitter:@chuwkoks