シューカツ女子ともよの会社訪問記―知りたい!あの人のはたらきかた

第3回 山本裕介(yusuke)~イクメンエンジニアのはたらきかた

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Twitter4Jが支えるTwitterとAPI

と:山本さんといえばTwitter4J ですよね。もう少し詳しく教えてください。

山:Twitter4JはTwitter APIの呼び出しを簡単にするためのJava用ライブラリです。

と:Twitter4Jを使わないと,JavaでTwitterは使いにくいのですか?

山:そうですね,使いにくい……というかとても面倒です。

と:Twitter4J 以外にJava 向けのライバルはあったのですか?

山:2つくらいあったんですが,今のシェア的にはおそらくもうほとんどTwitter4Jだと思います。

と:そもそもなぜ作り始めたんでしょうか?

山:元々はTwitter APIを使って何かおもしろそうなことができないかなと思っていたんですよね。それで,Twitter APIを触ろうとしたけど,そのライブラリがなかったんです。Javaの人間だったのですごく困りました。Twitter APIを呼び出すにはいっぱいコーディングしなくちゃいけないな,面倒くさいなと。

と:「じゃあ作っちゃおう!」

山:そうそう。じゃあ作っちゃおう精神です。作ってみて感じたのですが,APIでいろいろと広がっていく世界,僕はすごくおもしろいと思いました。

と:なぜエンドユーザの使うアプリケーションじゃなくて,まずライブラリ側を作ろうと思ったんですか?

山:なんだろうな,僕自身も何かアプリケーションを作りたかったんですが,自分が面倒くさいと感じることはほかの人も絶対面倒くさいって感じるよなあ,って思ったので。そこに尽きますね。

と:へ~。ちなみに山本さんはどんなアプリケーション作ったのですか?

山:通知系のBOTですね。当時FASTでテクニカルサポートやっていまして,Webベースの問い合わせのシステムなのですが,メールでの通知とかがないんですよ。いちいちメールを確認しにいくのも面倒で困っていました。それを通知するためにTwitterを応用し,いわゆる通知BOTを作りました。

と:Twitterで教えてくれるんですか?

山:そうです。メール通知だと埋もれてしまいがちなんですよね。ですので新しい問い合わせが来たらTwitter経由でデスクトップにピコーンって通知すると。とても便利でした。

エンジニアと子育て

と:ぜひとも子育てについて伺いたいんですが,Twitterでも育休を取ったとか。

山:はい。長男が3歳で,6月に長女が産まれました。それがきっかけで長女のときにも育休を取りました。

と:奥様は専業主婦なさっているとか。ご主人も育休を取って,おふたりで育てようと思った理由は……?

イクメンエンジニアは2児の父!

イクメンエンジニアは2児の父!

山:ジョン・レノンの影響ですね。ジョン・レノンに子どもが産まれたとき,しばらく仕事を休んで何もせず,育児活動に専念してた話を聞いて,素敵だなーと思ってたんです。自分も育休とって夫婦で専念するのもいいかなというのは,結婚する前から思ってました。

と:ステキですね! 働くことと,育児はどれくらいの割合でとらえていますか?

山:産まれた瞬間はもちろん育児がすべてです。それから徐々に仕事の比重を増やしています。育児休暇中にTwitterの仕事はしていませんでしたが,次のフリーランスに向けて,あちこち手伝ったりしていました。

と:育休を男性がとることって,まだ世間では一般的ではないと思うのですが,取りにくくありませんでしたか?

山:なかったですね。僕が育休を取った会社は2社とも外資系でしたし,1ヵ月2ヵ月休むのは普通でしたからね。

と:日本の会社と外資系の会社とでは,子育てにはどっちが適してるんでしょう?

山:数ヵ月間がっつり休む外資系企業のはたらきかたが絶対的に良いとは思っていませんが,フレキシブルにさせてくれるのは大事ですよね。⁠子どもが急に熱を出してしまって,病院に連れて行く」とかいうことはよくあります。日本の企業だとそういうとき,あまり融通が利かないといった話をよく聞きます。そもそも会社によっては許されていなかったり,1時間遅れて行くと半休扱いになっちゃうとか。そういうのはけっこうつらいですよね。

と:会社って厳しいんだなあ。

山:子どもが2人に増えると,やっぱり奥さんだけだと大変なんですよね。おっぱい出すことはできないのでそれは奥さんに任せて,僕はエネルギーの有り余っている3歳児の長男を公園連れていったり,平日に水族館へ行ったりしてます。

と:平日の水族館,空いてそうです。お父さんが疲れないしいいですね。

山:そうそう。だから,週によっては土日に作業させてもらって,平日に遊びに連れてったりしています。

と:今のところは,仕事と育児の比率はどうなってますか?

山:今は半々くらいに戻ってきました。100%子供に向けるのが理想なのかもしれないけど,正直,仕事の分量を増やしてきて楽になってきました。ざっくり言ってしまうと,仕事っていうのは次にやる作業内容が明確なんですよね。でも,子育てっていうのは子どもの機嫌とかにすごく左右される。体力使うんですよ。今日は水族館に行ってランチ食べて帰る,とか決めていても,水族館に到着した瞬間「もういい帰る」とか子供が言い出したり。

と:あはは,難しいですね。

山:そう,振り回されながら臨機応変に考えて対応するのがとても難しいです。エンジニアだからデスクワークがほとんどなわけですが,子供と遊ぶっていうのは力仕事なんですよね。自転車に乗せてあちこち連れて行ったり,ドライブしたり,歩いたり。最近は「疲れたおんぶしてー肩車してー」とかあるし。

と:あはは。

山:次何を言い出すんだ!? っていう,予想が付かないことに備えながらやってくのはすごく大変だと思います。大変だけどもちろん,おもしろいです。

著者プロフィール

堤智代(つつみともよ)

1989年,北海道生まれ。学生。釧路高専卒業後,大学へ編入。Livlisなどのサービスを手がける(株)kamadoにてアルバイト中。IT企業を中心に就職活動し(株)カカクコムに内定。2013年春入社予定。

Twitter:@ttmtmy