NTTドコモからXperia発売決定
筆者が最も期待しているAndroid端末、Xperia X10がNTTドコモより発表されました。端末の型番は、SO-01Bとなりますが、FOMAのように型番では呼ばす、Xperia(エクスペリア)と呼びます。今まで、端末を思い入れのできない型番で呼んでいたことを思えば、大きな前進でNTTドコモの中でも、少し変化があったのかもしれません。
Xperiaの発売は、NTTドコモの春端末の展開に合わせたのか、少し先の4月となっています。アップルばりに、発表直後に発売!なんてサプライズを期待したのですが、直販ストアを持たないNTTドコモには難しい話のようです。物欲熱が一番熱いのは、製品が発表された直後なので、4月発売ならば、もう少し先の発表でも良かったように思います。
発表会と同じ日に、ブロガー向けのタッチ&トライイベントが行われてようで、参加者のブログには、その感想が書かれています。また、ソニー・エリクソンのサイトは、かなり充実しており、同社の力の入れようが伺えます。
少し辛抱したほうが良さそうです
そのXperiaですが、NTTドコモ版とソニー・エリクソン版では、スペックが若干異なるようです。
4月の発売を知って、筆者はソニー・エリクソン版の購入を検討したのですが、RAM容量(NTTドコモ版:384MB、 ソニー・エリクソン版:256MB)と3Gモデムのスペック(NTTドコモ版はHSDPA/HSUPA対応)が、異なり、NTTドコモ版のほうが強化されています。(小さなところでは、付属するmicroSDの容量もNTTドコモ版:16GB、ソニー・エリクソン版:8GBと異なります)。
| Sony Ericsson Xperia X10 | docomo Xperia X10 (SO-01B) |
OS | Android 1.6 |
CPU | Qualcomm QSD8250 1GHz Snapdragon |
ROM | ROM: 1GB |
RAM | RAM: 256MB | RAM: 384MB |
サイズ | 119 x 63 x 13 mm | 119 x 63 x 13.1 mm |
重量 | 135g | 139g |
画面 | 4インチ 854×480(FWVGA) 65536カラー TFT |
GPS | 対応(aGPS対応) |
デジタルコンパス | 対応 |
Bluetooh | 2.0 |
Wi-Fi | .11b/g |
カメラ | 8.1M オートフォーカス フラッシュ 顔認識 |
バッテリ容量 | 1500mAh | 不明 |
SDスロット | microSD スロット 8GB microSD付属 | microSD スロット 16GB microSD付属 |
オーディオジャック | 3.5mm |
USB端子 | microUSB |
以前、この連載で書きましたが、鈴鹿で開催されたF1日本グランプリを観戦に行った際に、iPhoneは、使い物にならなかったが、HT-03Aは、もたつきながらも使える状態でした。この件以降、NTTドコモの回線品質には、絶大なる信頼をおいています。その回線をHSDPA/HSUPAで使えるならば、見逃す手はありません。なにせ、高速な通信速度は、スマートフォンにとって、協力な武器になりますから。
筆者と同様に、辛抱できずに、ソニー・エリクソン版の購入を検討している読者もいるかもしれませんが、楽しみに待つことにしませんか。
外内のデザインバランスは抜群
随分昔、ソニーのエンジニアから「デバイスのデザインとソフトのユーザインターフェース・デザインは、デザインテーマに従って統一されている必要がある。操作音であっても、そのテーマを崩すものであってはならず、拘りを持って開発している」と言った話を聞いたことがあります。
筆者は、ソフトウェアエンジニアで、ソフトウェアのユーザインターフェースデザインに対して、自身の考えや、思うところがあり、拘りを持って開発していますが、動作するプラットホームも含めて、考える機会は少なく、何となくは理解していても、言葉として、メッセージのように伝えられたことが無かったので、衝撃を覚えた記憶があります。
Xperiaの開発に、筆者が出会ったエンジニアが関わっているかわかりませんが、デバイスのデザインとソフトのユーザインターフェース・デザインに落差が無く、統一感があり洗練された印象を受けます。バタ臭い印象を受けるNexus Oneとは雲泥の差です。スマートフォンは、ケータイ電話と言う成熟市場の製品の上、日々身につけて持ち歩くので、ハード・ソフト共に、高いデザイン性を持つことは重要な要素です。
何かが変わり始めているのか?
発表会の場では、iモードメールに関して、既存サービスの「iモード.net」とは別の取り組みとして、年内にも新たな取り組みがあることが明らかにされました。
iモードメールが、スマートフォンでもプッシュメールとして使えるようになるであれば、長年の願いが叶うことになります。まだ、詳しいことは語られていないので、詳細はわかりませんが、冒頭でも書いたように、スマートフォンに対する姿勢が変換しているか?と思わせます。
また、Andorid向けアプリを紹介する「NTTドコモマーケット」も発表されました。これは、以前から語られていましたが、将来は、他キャリア端末からもアクセスできるようになるなど、「オープン性」が大きな柱になるサービスとされています。これまで、囲い込みに必死だったことを考えれば、スマートフォンに対する姿勢だけではなく、大きな戦略転換とも言え、何かが変わり始めているのか?と考えさせられます。
桜が咲く頃まで辛抱強く待つ
従来のケータイは、新機能を付加することで、顧客に対する提案して来ましたが、その使い勝手は、年々複雑になるどころか、年々面倒になっている印象さえ受けます。Xperiaは、使い方を再定義した上で、新しい提案を思った端末です。筆者がXperiaに、期待している理由はこの部分です。
発売は、桜の咲く頃です。
この端末が、皆を魅了する程美しく咲き誇ると信じているので、発売が本当に楽しみです。