筆者は、Windows CE 1.0からの付き合いになります。Windows CE 1.0英語版が搭載されたカシオのカシオペアのA-11と呼ばれるハンドヘルドPCを発売日に購入して、ワクワクしながらプログラミングにチャレンジしたのを今でも思い出します。その後も、Palm-size PC、Pocket PC、Windows Mobileへと名前を変えながら進化して行ったので、筆者もそれに沿うようにして、端末を入手してはアプリの開発を楽しんでいました。
筆者は、Pocket PC 2003まで付き合っていましたが、それ以降は、MicrosoftのモバイルOSとの接する機会が少なくなり距離を置くようになりました。このころに開発していたアプリは、稚拙な作品でしたが、それを通じて知り合えた人達や得られた経験は、筆者にとって宝とも良いくらいです。その後は、PDAの衰退と歩調を合わせるように、Windows Mobileの支配力が弱まり、AppleのiOSが幅を効かせ、GoogleのAndroidがその後を追いかけるように走り続けているような状況はご存知の通りです。
そんな中に、2010年のMobile World Congress(MWC 2010)でWindows Phone 7が華々しく発表されました。Microsoftがスマートフォン向けに最適化を行ったと豪語するだけあり、Windows Mobileから大きな進化を遂げており、筆者はMWC 2010での発表内容に釘付けになり、久しぶりにMicrosoftのモバイルOSが搭載された端末を入手しました。
Windows Phone 7に搭載されているMetro UIは斬新で、Android陣営に感じるiPhoneコンプレックスが一切感じないのは、Microsoftの底力というか開発リソースの豊富を見せられた感じがします。また、Metro UIは、滑らかに良く動くユーザインターフェースで、何か操作を行うと必ずリアクションを返すように設計されています。静止画だけでは、良さが伝わりづらく、触らないと触ってみないとわからないのが惜しいと感じるほどです。