インタビュー

Jimdo創業者Matthias氏に訊く――AI時代のWeb制作とツールの関係

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開発者からの,ジンドゥーAI ビルダーおすすめポイント

Q:ジンドゥーAI ビルダーはどういったユーザに使ってもらいたいですか?

M: とにかく簡単に早く美しいWebサイトを完成させたい人にはジンドゥーAI ビルダーを使ってもらいたいです。

Webサイトで何をやりたいかが明確な人は機能的に豊富なジンドゥークリエイターを使ってもらうのが良いと思います。

Q:ジンドゥークリエイターとジンドゥーAI ビルダーの関係性(ユーザの棲み分けなど)を教えてください。

M:先ほどの答えと同じになりますが明確な目的を持った人にはジンドゥークリエイター,とにかく簡単に早く美しいWebサイトが欲しいと思う人にはジンドゥーAI ビルダーをおすすめしますが,棲み分けるというよりも単純にWebサイト作成の幅を広げたつもりです。今後はわかりませんが,現段階では棲み分けを明確に持たずユーザの利用状況をみて変化を加えて行こうとしています。

特定の業種業態ではジンドゥーAI ビルダーよりもジンドゥークリエイターの方が使いやすいと感じられるものもデータから出ていますし,極端にジンドゥーAI ビルダーの方が良い結果が出ているものもあります。これから今よりも登録数が増えていくことでこのデータの信憑性も上がりますので,それまでは明確な棲み分けは行わないつもりです。

Q:ジンドゥーAI ビルダーには,かなり自動化を意識したUIが実装されている印象です。画像の自動判別をはじめ,いわゆるAI的な要素が取り込まれています。このあたり,今の技術トレンドについて,開発チームで意識している部分,積極的に取り入れたい技術があれば具体的に教えてください。

日本展開10周年を迎え,
リニューアルされたジンドゥーのロゴ

日本展開10周年を迎え,リニューアルされたジンドゥーのロゴ

M:具体的には機械学習の技術をもっとあらゆる面で追加していきたいです。それによってジンドゥーAI ビルダーが自動的に導き出す答えの精度も上がりますし,精度が上がった状態で作られたWebサイトをユーザが触ることでもっと学習の精度も上がると思っています。コンテンツ作成,追加するページなど多岐にわたって導入したいと思います。ただ我々が大事に思っているのは何が技術の裏で動いているかを知ってもらって「すごい」と感じてもらうより,触った直感的な感想が「魔法みたい」と思ってもらえるようなものを作り上げたいです。

AI時代のWeb制作に向けて

Q:日本では,ここ数年,Web受託ビジネスの在り方に変化があるように感じています。1つは,これまではたとえばCMS導入やWebページ制作といった内容が中心だったのが,今は,そういった部分はある程度一段落し,たとえば,ビジネスそのもののコンサルティングやリリース後の運用・保守といった割合が増えている印象です。Jimdoが,こういった状況の中でどのような価値を生み出していくか,あるいは,狙っているかを教えてください。

M: おっしゃる通り,Webデザイナーは作るだけの時代からコンサルティングや運用を含めもっとクライアントのビジネスに関わる機会が多くなってきました。そのため,よりWebのエキスパートになるスキルが必要になってきたと思います。

ジンドゥークリエイターやジンドゥーAI ビルダーがその状況で生み出す価値は,シンプルにより多くのWebサイトを市場に提供することです。市場のWebサイトを保有率が上がれば,それだけ多くのWebサイトに対してコンサルティングや運用を行う機会が増えます。

そしてWebエキスパートが増えれば,その中でも競争が生まれてより良いWebエキスパートが育つはずです。その循環が起きることを狙っています。

Q:最後に,日本のWeb制作者に向けてメッセージをお願いします。

M:I LOVE YOU!

――ありがとうございました。

すでに170万人のユーザを抱えるジンドゥーが,これまでのサービスに加えて,新たなラインナップにジンドゥーAI ビルダーを加えました。多様化するニーズに対し,ユーザやクリエイターの体験,価値は大きく変わり,一層シンプルであることが目指されている時代です。

その中で進化し続けるAIは,日常生活はもちろん,Web制作に関わるエンジニア・クリエイターにとっても大きな影響を与えてくるでしょう。

マティアス氏が述べているように,Web政策受託の世界も変化する中,ジンドゥーAI ビルダーのように時代に適したツールが登場した際,最適なタイミングで活用することが,この先のWebビジネスでの成功のカギを握るのではないでしょうか。

著者プロフィール

馮富久(ふぉんとみひさ)

株式会社技術評論社クロスメディア事業室室長。

1975年生まれ。横浜市出身。1999年4月株式会社技術評論社に入社。入社後から『Software Design』編集部に配属され,2004年1月に編集長へ就任。同2004年9月に『Web Site Expert』を立ち上げ,同誌編集長に就任,現在に至る。その後,2008年9月に設立したクロスメディア事業部(現クロスメディア事業室)に配属。現在,社外活動として電子書籍を考える出版社の会の代表幹事やWebSig 24/7のモデレーター,TechLIONプロデューサーなども務める。過去にIPAオープンソースデータベースワーキンググループ委員やアックゼロヨン・アワード他各賞審査員などの経験を持つ。

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