アマゾン ウェブ サービス(以下AWS)は8月4日、一部地域のみで提供していたAmazon Virtual Private Cloud(Amazon VPC)を、AWSの全リージョンで提供することを発表した。これにより、東京や米国東海岸、米国西海岸など、どのリージョンでも各リージョンの複数のアベイラビリティゾーンを使い、Amazon VPC環境が構築できる。
Amazon VPCとは
Amazon VPCとは、AWSの中に企業専用のプライベート領域を割り当てるサービスで、割り当てられた仮想ネットワーク内でIPアドレス幅の選定やサブネットの作成、ネットワークゲートウェイの構成など、各種定義付けと管理が行えるようになった。
- Amazon VPC
- http://aws.amazon.com/jp/vpc/
AWS Direct Connectを発表
また、同日、新サービスとして「AWS Direct Connect」を発表した。これは、AWSから専用線経由で直接サービスを利用できるもの。専用線接続を使うことで、ネットワーク帯域のスループットを引き上げ、ネットワーク遅延とコストを削減し、AWSと企業のデータセンター間でより一貫性のあるデータ転送が可能となる。
- AWS Direct Connect
- http://aws.amazon.com/directconnect
その他、AWS Identity and Access Management(AWS IAM)に、「アイデンティティ・フェデレーション」と呼ばれる、これまで自社が使用してきたIDを使って自社の管理下で直接的にAWSのリソースにアクセスできる機能。
- AWS IAM
- http://aws.amazon.com/iam
Amazon VPCとAWS IAMは、AWS Management Consoleから管理可能となっており、AWS Direct Connectのサポートは2011年後半の予定となっている。