東日本・西日本にデータセンターを開設
日本マイクロソフト株式会社は2014年2月25日、同社のクラウドビジネス強化の一環として日本国内に「Azure日本データセンター 東日本&西日本リージョン」の開設を発表した。正式名称は「Windows Azure Japan Geo」。
今回発表されたのは、東日本(埼玉)、西日本(大阪)の2拠点。近年、同社が掲げている「デバイス&サービス」を実現するための基板技術となるクラウドに関してWindows Azureを中心とした取り組みを行っている。ソフトウェア面に関してはgihyo.jpの「Windows Azure開発者の広場」コーナーでも取り上げているとおり。
今回は、インフラ部分となるデータセンターに関して、日本国内に設置され、より一層品質の高いクラウドサービスの提供が実現されることとなった。
レイテンシー3倍以上改善、国内での災害対策
具体的な特徴は次のとおり。
- レイテンシー3倍以上改善(同社の国内外リージョンと比較して)
- 国内データ保持、国内での災害対策
そして、周辺サポートして以下のものが用意される。
- クラウド導入の無償相談窓口「Cloud Direct」
- クラウド導入、移行支援サービス(有償)
- 日本語で24時間の障害サポート体制(有償)
技術的には、各リージョンとも3重レプリカを実現しており、東西合わせて計6重レプリカを準備し、国内における災害対策も取られている。
また、今回の発表にあたり、米MicrosoftのWindows Azure Business & Operations, General ManagerのSteven Martin氏が来日し、Microsoftとしての「Cloud OS」戦略について、改めて説明された。
エンタープライズ向けの技術として、また、ユーザ向けの技術としてのプラットフォームであることはもちろん、各種オープンソース技術との親和性の高さを紹介しながら、サービスを開発していく開発者にとって最適なプラットフォームでもあるという点について、Steven氏は紹介し、日本の開発者たちの積極的なWindows Azure利用を促した。
その他、Windows Azureに関する情報は公式サイトを参照のこと。
- Windows Azure
- URL:http://www.windowsazure.com/ja-jp/
最後に、樋口氏が「この投資を日本の資産へ」とコメントし、この日本のデータセンターを軸に、日本のパートナーに向けてクラウド時代に対応できる品質のデバイスとサービスを提供し、日本のビジネスをサポートしていくことを力強く誓い、発表を締めくくった。