日本マイクロソフト、新経営体制を発表~元日本HP代表取締役社長執行役員吉田仁志氏が代表取締役社長へ、前社長平野拓也氏は特別顧問に

日本マイクロソフト株式会社は10月1日、同社の新経営体制を発表した。日本マイクロソフト株式会社新代表取締役社長には、元日本ヒューレット・パッカード株式会社代表取締役社長執行役員吉田仁志氏が就任。前任の平野拓也氏は2019年9月より、米Microsoftワンコマーシャルパートナーグループバイスプレジデントグローバルシステムインテグレータービジネス担当に就任、また、日本マイクロソフト特別顧問を兼任している。

今回の新体制発表に伴い、10月2日に記者向け発表会が行われた。両名に加えて、Microsoft AsiaのPresident、Ralph Haupter氏の3名により、今回の新体制の背景と狙い、今後の日本マイクロソフトの戦略と展望について説明が行われた。

写真中央が、日本マイクロソフト新代表取締役社長 吉田仁志氏。左が前任の平野拓也氏、右がMicrosoft AsiaのRalph Haupter氏
写真中央が、日本マイクロソフト新代表取締役社長 吉田仁志氏。左が前任の平野拓也氏、右がMicrosoft AsiaのRalph Haupter氏

まず、Ralph氏より、平野前社長が取り組んできた、日本マイクロソフトとしてのデジタルトランスフォーメーションとその実績に対して、平野氏のリーダーシップと顧客との強いパートナーシップの構築に対する高い評価が行われた。

また、このタイミングでの交代に対して、一連の流れをくみながら、同社の元パートナーのトップであった吉田氏を招聘することで、日本市場における日本マイクロソフトとしての、民間・政府・顧客とのさらなるエンゲージメントへの期待が述べられた。

バトンを渡した平野氏は、まず「この日を非常に楽しみにしていました」とコメントし、⁠ここ数年、日本マイクロソフト、そして、Microsoftがグローバルでビジネスはもちろん、カルチャーが大きく変革している中、Microsoftの変革に対して、強いパッションを持っている人材を迎えられました」と吉田氏への期待とエールが送られた。

最後に吉田氏は新社長就任に当たり「日本マイクロソフトは、良い意味で変革できる、数少ないグローバル企業。その組織に参画できて非常に嬉しく思います。昨日、社内を回って感じたのが社員のイキイキとした姿で、皆ポジティブだったこと。これまで、平野さんがRalphとともに築いてきた組織、これまでの取り組みを踏襲しながら、ITの力で、日本の社会をもっと良くしていきたいです」と、抱負を述べた。

具体的な戦略などについてはこれから発表していくとしながらも、この数年注力していたクラウド分野、また、それを支える技術、エンジニアリングへの投資は行っていくとし、質疑応答の際に、これまでのエンジニアへのアプローチについて質問したところ、⁠テクノロジーカンファレンスとして、多くのエンジニアのコミュニティにもなっている)de:codeをはじめとした、技術的アクティビティは継続して実施します」と、吉田、平野両氏から述べられた。

また、Ralph氏からはエンジニアへのアプローチについては「この1年半、日本マイクロソフトとして、社内のエンジニアリングスキルの向上に力を入れてきました。これは引き続き取り組んだ上で、今、私たちが課題と感じている、パートナー企業のエンジニアリングスキル不足の解消を目指します。日本を始めとしたアジアのパートナーに向けて、トレーニングの実施など、私たちがサポートできることを積極的に取り組んでまいります」と補足された。

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