GIGAスクール構想とは?
GIGAスクール構想とは、2019年12月に文部科学省が発表した、子供たち一人ひとりに個別最適化され、創造性を育む教育ICT環境の実現に向けて、令和時代のスタンダードとしての1人1台端末環境と、高速大容量の通信ネットワーク、パブリッククラウド等を一体的に整備するもの。2023年までに小中学全学年で達成するために、1台あたり4.5万円を補助、構内LAN工事を行うなどの具体的な施策や、端末・システムの要件を公開している。
GIGAスクールパッケージ
日本マイクロソフトはこの「GIGAスクール構想」の1日も早い実現に貢献することを目的に、公開仕様に対応したパッケージの提供に至った。
今回の「GIGAスクールパッケージ」は次の5つで構成される。
- GIGAスクール対応PC
- GIGAスクール構想に対応した教育プラットフォーム
- MDM(Mobile Device Management)による大規模な端末展開とアカウント管理手法の提供
- 教育研修の無償提供
- 「教育情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」に対応可能なクラウド環境
1のGIGAスクール対応PCについては、今回の発表時点で8社17機種が用意される。詳細については日本マイクロソフトのブログを参照。
まずは文部科学省が設定した2023年までの達成に向けて、同パッケージの提供を続けていくとしたうえで、日本マイクロソフト株式会社業務執行役員パブリックセクター事業本部文教営業統括本部長 中井陽子氏は「生徒の皆さんにとって最適な環境を提供することが私たちの目的です。その答えとして、私たちは、WindowsとOfficeの活用を推奨します」と、過去のイメージではなく、2020年の今の時点でのWindowsとOfficeの特徴として、各種アプリケーションの機能(日本語における縦書きやアジア圏でのマルチバイト言語対応)、クラウドを活用したマシン環境の運用保守の簡便化について触れた。
また、環境の整備だけではなく、教育研修を無償提供することで、生徒に最も近い存在である教員の教育についても、同社としては力を入れていく、と発表した。