Evernote Devcupとは?
Evernote Devcupとは、ユーザに愛されるアプリ、新たなEvernoteの利用法を考えさせられるアプリ、デザインが美しく、使いやすいアプリを見つけることを目的としたアプリ開発コンテストです。昨年に引き続き、2回目の開催となりました。そして、発表も同じくEvernote Trunk Conference内で行われました。
グランプリは20,000USドル!
グランプリには20,000USドル、準グランプリには10,000USドル、3位には5,000USドルの賞金が渡されます。また、日本を対象としたJapan Prizeも用意されました(Japan Prizeについては第4回でご紹介します)。
今回、最終的にGalleryに上がった174の応募作品の中から、ファイナリスト6作品が選ばれ、ETC2012の午後のメイン会場にて最終プレゼンテーションが行われ、即日、参加者による投票によってグランプリが決定したのです。
ファイナリスト6チームはこちら
まず、ファイナリスト6チームをご紹介します。今回、審査で選ばれた5チームに加えて、一般投票の1チーム(Spotwish Go!)の計6チームのプレゼンテーションが行われました。
ノートの機能を拡張したものや位置情報を活用したもの、さまざまな作品が残りました。
グランプリは「EverClip」
6チームのプレゼンテーションが終わったあと、各種セッションを行い、その間に審査が行われました。この審査は参加者全員からの投票によるもの。使いやすさや機能はもちろん、ETCという雰囲気にマッチしたプレゼンテーションも重要な選考ポイントになりました。
投票の結果、グランプリは香港から参加した「EverClip」が受賞しました。
EverClipはクリップボードをチェックし、Webブラウザでコピーしたものを何でも直接Evernoteアカウントに送信できるiPhoneアプリです。その操作の簡便性が高く評価されての受賞となりました。「iPhoneで選択したものは、使用中のアプリに関わらず、画像を含む何でもクリップできます」と、開発者のAlex Hui氏はコメントしています。
今回、残念ながら日本からの作品がファイナリストに残ることはできませんでした。しかし、次回以降、この場に日本の参加者が壇上に立てることを、そして、グランプリを受賞することを期待しています。
開発者もユーザも楽しめる内容に
これまで紹介してきたキーノートやDevcup以外にも、さまざまなセッションが用意されていました。
セッションは「Developer Series」「Life Series」の2つのカテゴリに分かれ、前者は開発者向けの内容、後者はユーザ向けの内容のプログラムが用意されました。
Developer Series
開発者向けのセッションでは、プラットフォームとしてのEvernoteの現状やこれからの展開について、DevcupのMCも務めたSeth Hitchings氏が登場したり、Developer Showcaseとして、APIを利用して製品化されているプロダクトやサービスが紹介されました。
Life Series
一方のLife Seriesでは、「Hobbyist's Guide to Evernote」と題し、Evernoteを趣味として楽しみたい方向けの内容や、クリエイティブ・デザインの観点から見たEvernoteなど、ユーザ視点で捉えたセッションが用意されました。
コラボレーションスペースにて各種展示も
セッション以外にも、メインステージとサブステージの間に設けられたコラボレーション(休憩)スペースでは各種展示やランチ、ドリンクの配布が行われました。
日本文化が浸透していたランチタイム
今回の参加者向けランチは、日本スタイルのお弁当。中央に太巻きがあり、その他、かつやフライなど日本でお馴染みのメニューが入っていました。また、伊藤園から、日本茶の提供も行われていました。
大人気だったモレスキンブース
初日のキーノートの発表があったこともあり、モレスキンブースでの、モレスキンEvernoteノートブックの展示にはたくさんの人が集まっていました。実際に、iPhoneアプリと連動させたデモなどを試しながら、その機能性の良さに頷く参加者も多数いました。
次回はどうなる?
以上、3回にわたってEvernote Trunk Conference 2012の模様をお届けしました。今回で2回目、前回の倍の規模で開催され、盛況の中、幕を閉じました。
Evernoteは、ここ日本では、多くのブロガーの方たちやユーザの力により、活用の観点から普及しているサービスです。今後は、gihyo.jpの読者をはじめとした開発者の力によって、Evernote APIを利用した斬新な、そしてたくさんの方に使われるアプリやサービスが登場し、開発プラットフォームとしてのEvernoteの可能性が広がることを期待しています。そして、ETCのメインステージで日本チームがグランプリを取るシーンを見ることを楽しみにしています。