7月11日、世界21ヵ国で発売された「iPhone 3G」。ここ日本でも、表参道のソフトバンクショップには前々日から列ができ、午前7:00の発売開始時の模様は地上波各局のTV番組で放送されるなど、お祭り騒ぎとなりました。それから本日に至るまで、毎日TVやWebの情報が多数流れています。
では、本家アメリカ、さらに世界ではどのような雰囲気だったのでしょうか。ここでは、アメリカのiPhone 3Gの登場について紹介します。
ベイエリアでも話題沸騰
話題沸騰の3GモデルのiPhoneをいち早く手に入れようと、ベイエリア中のAT&Tストアに長蛇の列ができました。
3Gネットワークを介したより高速なデータ処理能力、正確さを増したGPS機能、さらに薄型なボディと手頃になった価格、そのすべてが魅力となっています。
App Storeに注目
しかし、アップル社のマーケティング戦略で最も注目したいのは、App Store(iPhoneで利用できるアプリケーションをダウンロードできるサービス)と、より充実した多言語サポートです。App Storeはソフトウェア開発者をアップルの内部に囲い込むような形で、iPhoneユーザにとって単なる道具以上に役立つ機能を提供し、より高い使用率に大きく寄与しています。
さらに、多言語サポートは、アップルの目がグローバルマーケットに向いていることを示唆しています。ヨーロッパではすでにiPhoneは爆発的人気で、新たに進出したアジア市場も好調。多言語対応をより充実させることで、さらなる顧客の拡大が期待できるでしょう。
期待されているアジア市場
中国は世界最多のインターネット利用者を抱え、日本はブランド商品の消費において、韓国はブロードバンドの接続性の高さにおいて世界のトップに立っています。日本・中国・韓国を合わせることで、アメリカ一国より利益が見込めるのは間違いないでしょう。
1点、大きなミスが!
しかし驚くべきことに、アップルはミスを犯しました。アメリカでは、新しく発売されたiPhoneは旧モデルのiPhoneとの接続ができず、さらには旧iPhoneのアップデートを試みるとフリーズするといった不具合が生じたのです。アップルは問題を解決しましたが、このことは、考え抜かれた商品で知られる大企業でも、その磨き上げられた表面の下で問題を抱えうるということの表出とも言えるでしょう。
iPhoneのグローバル戦略はまだ始まったばかりです。世界各国でどのように展開され、進化していくのか、ますます目が離せない状況です。
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