レポート

“インターネットをソーシャルネットにするSocial Graph Providerへ”―mixi新プラットフォーム戦略を発表

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続いて,さっそくmixiの新プラットフォームに賛同し,自社サービスとの連携を図った企業が3社登場した。

ゲスト1:楽天

最初のゲストは楽天株式会社。楽天では,まず,楽天市場,楽天トラベル,楽天GORA,楽天デリバリー,楽天ブックスの5つのサービスにて,mixiチェックおよびmixi Graph APIの実装が行われた。

写真9 楽天におけるmixiチェックの導入について説明する,楽天株式会社常務執行役員中島謙一郎氏。

写真9 楽天におけるmixiチェックの導入について説明する,楽天株式会社常務執行役員中島謙一郎氏。

写真10 楽天が考えるmixi Graph APIの活用とインターフェース構造。

写真10 楽天が考えるmixi Graph APIの活用とインターフェース構造。

楽天では,mixi Graph APIを楽天共通プラットフォームから利用することで,楽天仕様にカスタマイズされた統一インターフェースで投稿が可能になる。

ゲスト2:はてな

2番目のゲストは株式会社はてな。代表取締役近藤淳也氏が,mixiチェックとはてなの3サービス(はてなココ,はてなブックマーク,はてなダイアリー)の連携について説明を行った。近藤氏は「はてなが得意とする情報共有とコミュニケーションを実現するT型コミュニケーションを,mixiユーザにも体験してもらいたいです」と述べた。

写真11 株式会社はてな代表取締役近藤淳也氏。日本最大規模のブックマークサイトはてなブックマークをはじめ,情報共有サイトとしての強みを,mixiユーザに提供していくことを目指している人のこと。

写真11 株式会社はてな代表取締役近藤淳也氏。

なお,はてなココとmixiチェックインの連携について,原田氏が「mixi上で両方のユーザが交わり,交流を深めることで,これからの日本のチェックイン(ジオロケーションメディア)文化が盛り上がっていくことを期待します。そして,今後はリアルスポットの⁠ソーシャル化⁠が活性化すれば嬉しいですね」と,最近流行りのジオメディアへの展開についても補足した。

ゲスト3:DeNA

3番目のゲストは,モバイル連携というカテゴリから,株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)が登壇した。今回の発表で,モバオク!やbidders,モバゲータウンでの連携が行われ,同社取締役ソーシャルメディア事業本部長兼COO守安功氏は「私たちが持っている多様なデジタルコンテンツ,人気ソーシャルゲーム,充実したコミュニティと,mixiにあるソーシャルグラフが掛け合わさることで,今後さらに大きな市場を創設したいです」と,2大ソーシャルプラットフォームのタッグが今後さらに強化されることが期待できるコメントを残し,発表を終えた。

写真12 株式会社ディー・エヌ・エー取締役ソーシャルメディア事業本部長兼COO守安功氏。

写真1 株式会社ディー・エヌ・エー取締役ソーシャルメディア事業本部長兼COO守安功氏。

2.サービス/デバイスとの連携

3社のゲストが登場したあと,新プラットフォームで実現できることの2つ目として,サービス/デバイスとの連携が説明された。今回発表されたAPIやプラグインを利用すれば,たとえばmixi以外のポータルサイト内に,mixiボイスを丸ごと掲載したり,また,新しいmixiボイスクライアントを開発することが可能になっている。

ゲスト4:Yahoo! JAPAN

今回,それを実践している企業ゲストとしてYahoo! JAPANが登場した。

写真13 ポータルサイトの視点から見たmixiとの連携強化の目的について語るヤフー株式会社取締役最高執行責任者常務執行役員R&D統括本部長 喜多埜裕明氏。

写真13 ポータルサイトの視点から見たmixiとの連携強化の目的について語るヤフー株式会社取締役最高執行責任者常務執行役員

Yahoo!JAPANが目指す「LIFE ENGINE」のコンセプトを広げる意味でも,今回のmixiとの連携が大きな意味を持っているとのこと。今後のYahoo! JAPANの各サービスでmixiチェックへの対応が進められていくそうだ。

写真14 Yahoo! JAPANとしてのmixiチェック対応に関するロードマップ。

写真14 Yahoo! JAPANとしてのmixiチェック対応に関するロードマップ。

著者プロフィール

馮富久(ふぉんとみひさ)

株式会社技術評論社クロスメディア事業室室長。

1975年生まれ。横浜市出身。1999年4月株式会社技術評論社に入社。入社後から『Software Design』編集部に配属され,2004年1月に編集長へ就任。同2004年9月に『Web Site Expert』を立ち上げ,同誌編集長に就任,現在に至る。その後,2008年9月に設立したクロスメディア事業部(現クロスメディア事業室)に配属。現在,社外活動として電子書籍を考える出版社の会の代表幹事やWebSig 24/7のモデレーター,TechLIONプロデューサーなども務める。過去にIPAオープンソースデータベースワーキンググループ委員やアックゼロヨン・アワード他各賞審査員などの経験を持つ。

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