レポート

「Plone Conference 2012」参加レポート(後編)

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I want a nice map!

I want a nice map! のスピーカーはEric Brehaultさんです。このセッションはPloneで現在使用されている地図のデメリットを洗い出し,それを補う地図を提案するというものでした。

Eric Brehaultさん

Eric Brehaultさん

現時点でPloneサイトの地図には主に次の2つが使われています。

  • OpenLayers (with collective.geo.*)
  • Google Maps API (with Products.Maps)

地図は有効な情報を伝えることができる手段ですが,それはシンプルであり,なおかつ素敵で効果的なものでなければなりません。

例えばGoogle Mapsはマーカーや画像などの情報を簡単に追加したり,ポップアップやフィルタリングなどインタラクティブな動作を実行することができます。しかし,オフラインモードでは動かないしマップコーディングが巨大なため処理の負荷が大きいなどの使用制限があります。

OpenLayersはデータの大きさが1Mo(Mo:情報量の単位で,現在は1オクテット=1バイト)もあり,携帯電話で使用するには適していません。

軽くて早くて簡単に操作できる地図が求められています。次にその条件を満たす地図が紹介されていました。

ModestMaps

ModestMapsはインタラクションはありませんが,容量が小さくモバイル用の表示に優れています(サイズ:40Ko,モバイルに対応,旧ブラウザに対応⁠⁠。また地図を表示するための記述が簡単です。

記述例

<div class=”map” data-center=”51.6543643, 5.809805” data-zoom=”13” />

ModestMaps

ModestMaps

Polymaps

Polymapsはcollective.geo.polymapsとして提供されていて,表示にはCSSが使われています。紹介された地図の中でも最も軽量です(サイズ:32Ko⁠⁠。

Polymaps

Polymaps

Kartograph

Kartograph.pyはGISをSVGに変換して3Dで表示できます(サイズ:60Ko,表示形式:PureSVG & CSS⁠⁠。デモ中は地図上に船が表示され地中海を航海していました。

Kartograph

Kartograph

Leaflet

LeafletはAPIがシンプルでGeoJSONを使用しています(サイズ:90Ko,モバイルに対応,旧ブラウザに対応⁠⁠。とても活動的なプロジェクトで地図の表示形式も多くプラグインも充実しているためとてもオススメだそうです。

Leaflet

Leaflet

日本でも通信回線が遅く地図を見ることができないこともあるので,軽量でわかりやすい地図を必要としている人は多いと思います。Ploneで使える地図を色々知ることができてとても有益でした。

著者プロフィール

間中宏修(まなかひろのぶ)

1985年生まれ。理系大学院を卒業後,Web業界に進みPloneを使ったWebサイトの構築にあたる。個人では,オフィシャルからプライベートまで音楽系のWebプロジェクトを企画している。趣味は音楽の鑑賞とピアノの演奏,またライブ遠征が転じて旅行にも興味を持つ。プロフィールの写真はお気に入りの場所サンフランシスコのハイドストリート。