Ubuntu Weekly Recipe

第298回 新型MacBook ProでUbuntu 13.10を使う

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2013年モデルMacBook Pro登場

筆者は仕事の都合上,MacBookを1台所有しています。ですがさすがに2008年のCore 2 Duoモデルだけあり,最近のOSを動かすには少々つらいと感じていました。そんな折,先月末に登場したのが,Haswell搭載のMacBook Proです。⁠Airは解像度がちょっと……」とWWDC 2013で発表されたHaswell搭載Airをスルーしていた筆者ですが,これなら,ということで即日ポチってみました。

新型のMacといえば,皆さん一番気になるのは「Ubuntuは動くのか?」だと思います。そこで今週のレシピでは,このMacBook Pro 11.1にUbuntu 13.10をインストールする方法を紹介します。

ちなみに筆者が購入したのは,13インチのRetinaディスプレイ搭載モデル(ME865J/A)です。8Gバイトのメモリと256GバイトのSSDに,英語キーボードという構成を選択しました。

インストールの前に

Macに限らず,OSを入れ替える際にはバックアップが重要です。もちろん

「俺は24時間フルタイムUbuntuで生きていく。プリインストールのOSなんていらない」

という方もいらっしゃるかもしれません。その意気やよしですが,⁠ファームウェアのアップデートにOS XやWindowsが必要」などというシチュエーションはよくある話です。またメーカによっては,OSを入れ替えていると故障時に修理を受け付けてくれないという事例も存在します。そのため,工場出荷時のイメージは保存しておくほうがよいでしょう。

ただし最近のMacの場合,後述する復元機能によりメディアなしでOSを復元することが可能です。ですので,工場出荷時状態のバックアップは,必ずしも必要ではありません。もちろん,既にOS Xを使い始めてしまっている場合は,必要に応じてバックアップを取りましょう。

筆者は次節で説明するLive USBメモリを使い,USB接続のHDDへ内蔵SSDの内容をイメージファイルとしてバックアップしました。

まずUSBメモリからLiveセッションを起動して,別のUSBポートに外付けHDDを接続します。HDDが/media以下にマウントされたら,ddで内蔵SSD(/dev/sda)をイメージファイルとして書き出します。この際,内蔵SSDと同じサイズのファイルが作成されますので,バックアップ用にはそれよりも大きなHDDを用意してください。

ddコマンドで内蔵SSDをまるごとイメージ化する例

$ sudo dd if=/dev/sda of=/media/ubuntu/xxxxxx/MacBookPro.img bs=1M

Mac用インストールメディアの作成

Ubuntuでは通常のi386/amd64のイメージに加えて,Mac向けに調整したamd64のISOイメージをリリースしています。現行のIntel CPU搭載MacにUbuntuをインストールする場合は,このイメージを利用するとよいでしょう注1)⁠ダウンロードサイトから64-bit Mac (AMD64) desktop imageをダウンロードしてください。

最近のMacには光学ドライブが搭載されていないので,インストールにはUSBメモリを利用します。この際USBメモリの内容はすべて消えてしまうため,中身を消しても構わないUSBメモリを用意してください。USBメモリの容量は1GB以上必要です。

ISOイメージからLive USBメモリを作成する方法はいくつかありますが,OS Xの場合であれば,ターミナル上でddコマンドを使ってしまうのが簡単です注2)⁠OS Xのターミナルは「アプリケーション」⁠⁠ユーティリティ」⁠⁠ターミナル.app」です。

もしも挿入したUSBメモリが自動でマウントされてしまった場合は,ddでイメージを書き込む前にマウントを解除しなくてはなりません。ですがFinderでデバイスの横の上向き三角ボタンをクリックすると,ディスクが取り外され,デバイスファイルそのものが見えなくなってしまいます。そのような場合は「ディスクユーティリティ」から「マウント解除」を実行してください。

もちろんLive USBの作成はMacでなく,別のUbuntu PCで実行しても構いません。

なお,場合によってはddコマンドで作成したUSBメモリからブートできないケースがあります。そのようなケースに遭遇した場合は,ドキュメントに従い,hdiutilでISOイメージをコンバートしてから書き込んでください。

図1 ディスクの取り出しとアンマウントは異なる。デバイスは接続したままマウントを解除するためには,ディスクユーティリティで「マウント解除」を実行すればいい

図1 ディスクの取り出しとアンマウントは異なる。デバイスは接続したままマウントを解除するためには,ディスクユーティリティで「マウント解除」を実行すればいい

ISOイメージをUSBメモリ(この場合は/dev/disk1)に書き込む例

$ sudo dd if=ubuntu-13.10-desktop-amd64+mac.iso of=/dev/disk1 bs=1m
注1)
通常のamd64版や,64bitの日本語Remixをインストールすることも可能です。
注2)
ddコマンドは使い方を間違えると,システムを破壊してしまうこともあります。必ず書き込み先のデバイスを確認したうえで利用してください。

著者プロフィール

水野源(みずのはじめ)

Ubuntu Japanese Teamメンバー。理想のフリーデスクトップ環境を求めて東へ西へ……のはずが,気がついたら北の大地で就職していたインフラ寄りのエンジニア。株式会社インフィニットループ所属。

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