Ubuntu Weekly Recipe

第320回 Ubuntu GNOME 14.04の変更点

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今回は恒例となったUbuntu GNOME 14.04の変更点をお知らせします。

LTS

Ubuntu GNOMEは,その前身のUbuntu GNOME Remixが登場したのが12.10であり,今回が初のLTSリリースサイクルとなります。LTSリリースサイクルだからといって必ずしもUbuntuフレーバーもLTSになるというわけではないので注1)⁠Ubuntu GNOMEはどうなるのかと注視していたら,3年という妥当なサポート期間になりました。

注1)
具体的には,Lubuntu 12.04はLTSではありませんでした。

Ubuntu GNOME 14.04≒GNOME 3.10

第293回で述べたとおり,当初Ubuntu GNOME 14.04はGNOME 3.8ベースにするという話がありましたが,蓋を開けてみるとGNOME Shellをはじめ多くのコンポーネントがGNOME 3.10にバージョンアップしています。とは言え相変わらず3.6や3.8も混じった「キメラ状態」ではあるのですが,GNOMEはこの条件を満たせばGNOMEということができると言った定義がないうえ,さまざまな思惑があって「ピュアGNOME 3.10」になっておらず,そのようなポリシーでUbuntu GNOMEというディストリビューションにまとめられてリリースしています。

インストール

インストールイメージのダウンロードは,4月18日(金)に公開予定のUbuntu Weekly Topicsに記載がある(であろう)リリースノートを参考に行ってください。

インストール自体は特に違いはありません。ライブセッションを起動した場合は[アクティビティ]をクリックすると左側にダッシュ(Dash)が表示されるので,そこの一番上にあるアイコンをクリックしてインストールを開始してください。

インストール中に表示されるスライドショーは,14.04で初めてすべて日本語訳されました。

GNOME Shellやその他の変更点

前述のとおりGNOME Shellも3.10にバージョンアップしており,3.8とは微妙に使い勝手が異なっています。とは言え3.6から3.8ほどの違いはないので,戸惑うようなことは特にないでしょう。

ボリュームやバッテリー残量と言ったいくつかの表示機能が,右上のアイコンをクリックしたときに表示されるシステムステータスメニューにまとめられました図1,図2)⁠電源オフ,ロック,設定がアイコンに変更になりましたが,ログアウトの仕方が一見よくわかりません。これはユーザー名をクリックすると表示されるようになりました図3)⁠

図1 3.8までのユーザーメニュー

図1 3.8までのユーザーメニュー

図2 3.10のシステムステータスメニュー

図2 3.10のシステムステータスメニュー

図3 ログアウトの表示方法

図3 ログアウトの表示方法

アクティビティ画面で表示されていたスクロールバーはボタンに置き換えられました図4)⁠

図4 アクティビティ画面

図4 アクティビティ画面

ファイル(Nautilus)など一部のアプリケーションでは,ヘッダーバーに対応しました。タイトルバーとツールバーをまとめ,より画面が広く使えるようになりました図5,図6)⁠

図5 ヘッダーバー未対応ファイル(Nautilus)

図5 ヘッダーバー未対応ファイル(Nautilus)

図6 ヘッダーバー対応ファイル(Nautilus)

図6 ヘッダーバー対応ファイル(Nautilus)

また,ファイル(Nautilus)ではファイルやフォルダーの表示が変更されています。これまではフォルダーを先に表示し,ファイルはその後でしたが,今回からはファイルもフォルダーも混ぜて純粋にファイル名の順番で表示するようになりました。

それが見にくいという場合は,アプリケーションメニューにある[設定][表示]タブの[フォルダーをファイルより前に表示にする]にチェックを入れて,以前の挙動に戻してください。

GNOMEアプリケーション以外でも,LibreOffice 4.2からはアプリケーションメニューにも対応しています図7)⁠

図7 LibreOffice4.2のアプリケーションメニュー

図7 LibreOffice4.2のアプリケーションメニュー

著者プロフィール

あわしろいくや

Ubuntu Japanese Teamメンバー。Ubuntu Japanese Teamではパッケージングなどを担当。ほかには日本語入力関連やOpenOffice.org日本ユーザー会コミッティも兼任。

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