現場の即戦力シリーズこれでわかるプラスチック技術

書籍の概要

この本の概要

プラスチックは,重要な素材として,日用品としては言うに及ばず,工業用部品としても多くのところに使用されています。

本書は,身の回りのプラスチックから,各プラスチックの種類,成形技術,二次加工技術,そして最近の環境・安全性問題まで,プラスチックに関わるすべてを網羅した入門書です。

プラスチックには,多くの種類があり,千差万別の性質を有しています。また,成形加工方法も,射出成形,押出成形,ブロー成形,真空成形,FRP成形とか,めっき・塗装・印刷などの表面加飾,熱溶接・接着・ねじによる接合などの組み立てなどと多彩です。また,それぞれの中にも多くの工法があるので,全般を勉強しプラスチックの一般的な知識を身につけるのは,そんなに簡単なことではありません。

本書では,少なくともこれだけは知っているのが良いであろうプラスチックの性質・成形加工方法・プラスチック業界を取り巻く問題などを簡潔にまとめ,初心者向けにわかりやすく解説されています。プラスチックの技術関係の方々はもちろんのこと,営業・総務の方々,あるいは学校関係者,行政関係者などにも役に立つ一冊です。

こんな方におすすめ

  • 初級のプラスチック技術者
  • ものづくり現場でプラスチックに携わっている技術者
  • プラスチックついて勉強し知識を深めたいと志す人・学生

目次

1章 プラスチックの基礎

  • 1.1 プラスチックとはなにか
    • 1 プラスチックの定義
    • 2 どんなプラスチックがあるのか
    • 3 プラスチックの生い立ち
  • 1.2  日常生活の中のプラスチック
    • 1 住宅まわり
    • 2 水まわり
    • 3 ダイニングキッチン
    • 4 自動車
    • 5 家電
    • 6 情報通信機器,OA機器
    • 7 光学機器
    • 8 医療
    • 9 スポーツ,レジャー
    • 10 農業,水産業
    • 11 玩具

2章 プラスチックの種類と性質

  • 2.1 プラスチックの分類
    • 1 熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂
    • 2 汎用プラスチックとエンジニアリングプラスチック
    • 3 非結晶性樹脂と結晶性樹脂
    • 4 高性能プラスチックと高機能プラスチック
  • 2.2 プラスチックの性質と改質のための添加剤
    • 1 プラスチックの'性質を支配する要因
    • 2 基本的性質を決める化学構造(分子構造)と高分子構造
    • 3 プラスチックの改質のための添加物
  • 2.3 複合材料とはなにか
    • 1 繊維状強化材,無機フィラーによる複合
    • 2 ポリマーアロイ
    • 3 ナノコンポジットポリマー
    • 4 複合材料としての熱硬化性樹脂
  • 2.4 プラスチックの性質
    • 1 力学的性質
    • 2 熱的性質
    • 3 耐薬品性
    • 4 電気的性質
    • 5 耐候性
    • 6 物理的性質
    • 7 光学的性質
    • 8 燃焼性
  • 3章 各種のプラスチック

    • 3.1 熱可塑性プラスチック(1)-汎用プラスチック
      • 1 ポリエチレン
      • 2 ポリプロピレン
      • 3 塩化ビニル樹脂
      • 4 ポリスチレン
      • 5 ABS樹脂
      • 6 メタクリル樹脂
      • 7 ポリエチレンテレフタレート
    • 3.2 熱可塑性プラスチック(2)-汎用エンジニアリングプラスチック
      • 1 ポリアミド
      • 2 ポリカーボネート
      • 3 ポリアセタール
      • 4 ポリブチレンテレフタレート
      • 5 変性ポリフェニレンエーテル
    • 3.3 熱可塑性プラスチック(3)-スーパーエンジニアリングプラスチック
      • 1 ポリフェニレンサルファイド
      • 2 液晶ポリマー
      • 3 ポリサルホン
      • 4 ポリエーテルサルホン
      • 5 ポリアリレート
      • 6 ポリエーテルエーテルケトン
      • 7 ポリフタルアミド
      • 8 ポリイミド
      • 9 ポリエーテルイミド
      • 10 ポリアミドイミド
    • 3.4 その他の熱可塑性プラスチック
      • 1 ポリメチルペンテン
      • 2 ふっ素樹脂
      • 3 熱可塑性エラストマー
      • 4 生分解プラスチック
      • 5 繊維素系プラスチック
    • 3.5 熱硬化性プラスチック
      • 1 フェノール樹脂
      • 2 ユリア樹脂
      • 3 メラミン樹脂
      • 4 不飽和ポリエステル
      • 5 ジアリルフタレート樹脂
      • 6 エポキシ樹脂
      • 7 ポリウレタン
      • 8 シリコーン樹脂

    4章 熱可塑性プラスチックの成形技術

    • 4.1 プラスチックの成形方法の種類
    • 4.2 熱可塑性プラスチックの成形性
      • 1 流動性
      • 2 収縮特性
      • 3 熱安定性
      • 4 雛型性
    • 4.3 射出成形
      • 1 射出成形機
      • 2 金型
      • 3 熱硬化性樹脂の射出成形
    • 4.4 押出成形
      • 1 シート押出
      • 2 Tダイによるフィルム押出
      • 3 インフレーション法によるフィルム
      • 4 パイプ,チューブ,異形品
      • 5 丸棒
      • 6 モノフィラメント
      • 7 電線被覆
      • 8 多層押出
      • 9 押出コーティング(ラミネーション)
      • 10 押出発泡成形
    • 4.5 ブロー成形
      • 1 押出式ブロー成形
      • 2 射出式ブロー成形
      • 3 延伸ブロー成形
      • 4 3次元ブロー成形
    • 4.6 熱成形
      • 1 真空成形
      • 2 圧空成形
      • 3 マッチドモールド成形
    • 4.7 カレンダー成形
    • 4.8 粉末成形
    • 4.9 発泡成形
    • 4.10 射出成形特論
      • 1 射出率を大きくした低圧成形
      • 2 射出圧縮成形
      • 3 ガスアシスト射出成形
      • 4 超高速成形
      • 5 二色成形
      • 6 インモールド成形
      • 7 ダイスライド方式による成形(DSI)

    5章 熱硬化性プラスチックの成形技術

    • 5.1 圧縮成形
    • 5.2 トランスファ成形
    • 5.3 積層成形
    • 5.4 FRP成形
    • 5.5 注型
    • 5.6 反応射出成形
    • 5.7 液状射出成形
    • 5.8 セラミックス・金属粉末射出成形

    6章 二次加工技術

    • 6.1 熱溶融接合
      • 1 高周波溶接
      • 2 誘導加熱溶接
      • 3 超音波溶接
      • 4 摩擦溶接・スピン溶接
      • 5 レーザ溶接
      • 6 熱板溶接
      • 7 熱線溶接
    • 6.2 接着
      • 1 前処理
      • 2 各種接着剤
    • 6.3 機械的接合
      • 1 ねじによる接合
      • 2 スナップフィッ卜による組立
      • 3 プレスフィットによる組立
    • 6.4 表面加飾
      • 1 印刷
      • 2 メタライジング
      • 3 ホットスタンピング
      • 4 塗装
      • 5 染色
    • 6.5 機械加工
      • 1 切削 穴あけ
      • 2 レーザ加工

    7章 プラスチックを取り巻く環境問題と安全性問題

    • 7.1 環境問題
      • 1 大気汚染
      • 2 水質汚染
      • 3 土壌汚染
      • 4 騒音
      • 5 悪臭
      • 6 海洋汚染
    • 7.2 安全性の問題
      • 1 モノマー/ポリマー
      • 2 添加剤
      • 3 燃焼性
      • 4 環境ホルモン
      • 5 アスベスト
    • 7.3 製造物責任法
      • 1 PL法のポイント
      • 2 欠陥の発生
    • 7.4 電気関連法規
      • 1 UL規格
      • 2 電気用品安全法
      • 3 IEC
    • 7.5 リサイクル
      • 1 リサイクルに関する法体系
      • 2 リサイクルの方法
      • 3 廃棄プラスチックの現状と再資源化
    • 7.6 生分解プラスチック
    • 7.7 LCA
    • 7.8 ISO14001

    著者プロフィール

    髙野菊雄(たかのきくお)

    技術士(化学部門)・中小企業診断士(工鉱業部門)

    1949年3月 長岡工業専門学校(現新潟大学工学部)工業化学科卒業。同年4月 大日本セルロイド㈱(現ダイセル化学工業㈱)入社。網干工場,中央研究所,プラスチックサービスセンターなどに勤務。70年2月 ボリプラスチックス㈱に移籍。取締役テクニカルサービスセンター所長を経て.90年12月退社。91年1月 高野技術士事務所を設立。現在に至る。

    主な著書:『プラスチック成形技術の要点』(工業調査会)『トラブルを防ぐプラスチックス材料の選び方・使い方』(工業調査会)