現場の即戦力シリーズこれでわかる水処理技術

[表紙]これでわかる水処理技術

A5判/208ページ

定価(本体2,280円+税)

ISBN 978-4-7741-4694-2

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書籍の概要

この本の概要

水源の汚染や水資源の希少化の問題,さまざまな病原性微生物,化学物質などに係わる問題など,水にまつわる課題は多くあります。本書では,水処理関連技術者向けに水処理技術を大きく用水処理,排水処理に分け,それぞれについて詳しく解説し,後編で具体的な排水処理設備の基本設計事例を紹介しています。

基礎編「水処理技術の基礎知識」の1章「水処理装置のいろいろ」では,各種水処理装置の原理,メカニズムを平易にまとめています。2章「用水処理」では,前処理,イオン交換装置,膜装置,連続電気脱イオン装置,超純水について,図や表を取り入れて紹介。3章「排水処理」は,本書で最も多く頁を使った章で,有害物質の処理,生物処理,活性炭吸着法,汚泥処理を,この分野で経験豊かな著者がわかりやすく解説しています。

事例編「排水処理設備の基本設計事例」では,「自動車製造工場排水処理設備」と「製鉄所排水処理設備」の2事例について,排水を処理するための設備の基本設計法および設計手順が具体的に紹介されています。水処理関連の事業所・工場の設備管理者や運転者の方々に最適な一冊です。

こんな方におすすめ

  • 水処理技術に関連する技術者
  • 事業所・工場の設備管理者および運転者の方々
  • 水処理技術について勉強し知識を深めたいと志す人・研修生・学生

目次

【基礎編 水処理技術の基礎知識】

1章 水処理装置のいろいろ

  • 1.1 水環境の保全
    • 1. 水循環
    • 2. 水質汚濁の現況
  • 1.2 水処理方法
  • 1.3 固液分離装置
    • 1. スクリーン・粗粒分離
    • 2. pH調整
    • 3. 凝集処理
    • 4. 沈降分離
    • 5. 浮上分離
    • 6. ろ過

2章 用水処理

  • 2.1 前処理
    • 1. 富栄養化工業用水を処理する上での留意点
    • 2. 凝集二層ろ過
    • 3. 凝集加圧浮上二層ろ過
    • 4. 凝集沈殿ろ過
  • 2.2 イオン交換装置
    • 1. イオン交換樹脂による水処理
    • 2. 2床3塔型純水装置の原理
    • 3. その他の純水装置
  • 2.3 膜装置
    • 1. 膜装置とは
    • 2. 膜の構造
    • 3. モジュールの構造
    • 4. ろ過方法
    • 5. 逆浸透の原理
    • 6. RO膜の塩排除メカニズム
    • 7. 膜分離に影響する因子
  • 2.4 連続電気脱イオン装置
    • 1. 装置の構成
    • 2. 装置の原理
  • 2.5 超純水
    • 1. 超純水とは
    • 2. 超純水の水質
    • 3. 超純水製造システムの基本構成

3章 排水処理

  • 3.1 有害物質の処理
    • 1. 従来の技術
    • 2. 置換法による重金属錯体の処理
    • 3. 銅排水の処理
    • 4. 鉛排水の処理
    • 5. 水銀排水の処理
    • 6. 砒素排水の処理
    • 7. カドミウム排水の処理
    • 8. ニッケル排水の処理
    • 9. クロム排水の処理
    • 10. ほう素排水の処理
    • 11. ふっ素排水の処理
    • 12. シアン化合物排水の処理
    • 13. ダイオキシン類排水の処理
    • 14. キレート剤(有機酸)を含む重金属の処理
    • 15. 金属含有排水の汚泥減容化システム
  • 3.2 生物処理
    • 1. 微生物とは
    • 2. 嫌気性処理
    • 3. 標準活性汚泥法
    • 4. 2段活性汚泥法
    • 5. 膜式活性汚泥法の特徴
    • 6. 生物膜処理法
    • 7. 生物脱窒法
    • 8. 脱りん法
    • 9. 有機汚泥の減量化技術
  • 3.3 活性炭吸着法
    • 1. 活性炭の吸着能力と破過
    • 2. 活性炭の適用試験
    • 3. 活性炭吸着装置の種類
    • 4. 排水処理への適用
    • 5. 活性炭の再生
  • 3.4 汚泥処理
    • 1. 汚泥の種類と性状
    • 2. 脱水機の種類と機能

【事例編 排水処理設備の基本設計事例】

事例1 自動車製造工場排水処理設備

  • 1. 処理対象排水
  • 2. 排水の水量,水質
  • 3. 処理装置の選定
  • 4. 処理プロセスの構築
  • 5. マテリアルバランス
  • 6. ユニットの基本設計計算

事例2 製鉄所排水処理設備

  • 1. 設計条件
  • 2. 処理対象とユニットの選定
  • 3. 処理プロセスの決定
  • 4. マテリアルバランス
  • 5. ユニットの基本設計計算圧浮上二層ろ過

著者プロフィール

吉村二三隆(よしむらふみたか)

1945年長崎県生まれ。1969年鹿児島大学卒業。同年栗田工業(株)に入社。以来,排水処理設計部門に所属し,加圧浮上装置,連続活性炭装置,嫌気処理装置などの開発に従事。1999年より技術伝承グループのリーダーとして,社内のもの作り,知的技術のまとめと教育・研修を推進している。


栗田工業(株)(くりたこうぎょう)

1949年創業。水処理薬品,水処理装置(用水処理,排水処理,運転管理)を事業の柱とする。環境問題が深刻化する中,「水と環境の先進的マネジメント企業」を企業ビジョンに据え,水や環境に関する薬品や装置,メンテナンスサービスに加え,マネジメントノウハウを提供することで,カスタマーに最適なシステムを提案することを目指している。