Software Design plusシリーズシェルプログラミング実用テクニック

[表紙]シェルプログラミング実用テクニック

B5変形判/416ページ

定価(本体2,980円+税)

ISBN 978-4-7741-7344-3

電子版

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書籍の概要

この本の概要

月刊誌『Software Design』の2012年1月号~2013年12月号で連載していた「開眼シェルスクリプト」の内容を大幅に加筆/修正し,書籍にまとめました。
LinuxやUNIXのコマンドは単独で使うよりも,複数のコマンドを組み合わせてこそ真価を発揮します。テキストデータの検索/置換/並べ替え,ファイルのバックアップや削除,数値や日付の計算など活用範囲は無限大。シェルは,端末にコマンドを入力してすぐに実行できるのも良いところ。その場かぎりの作業にこそ,ちょちょいとシェルプログラミングが使えると便利です。本書のいくつもの実例を順に見ていけば,コマンドを自在に組み合わせるために必要なシェルの機能と考え方が身につきます。
本書の後半では,複数のCPUをフルに使って高速で処理する手法にも言及しています。

こんな方におすすめ

  • Linux/UNIX利用者全般,プログラマ,インフラエンジニア
  • コマンドを自在に組み合わせるコツを知りたい方
  • 大量のテキストデータの編集/抽出/集計をすばやく行いたい方
  • 手作業でやっている作業を自動化したい方

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すべてのLinux/UNIXユーザに捧げる
LinuxとUNIXは,Webサービス,クラウドサービス,企業内LANなど世間のさまざまなITシステムの基盤として使われています。

目次

第1章 準備運動

  • 1.1 UNIXとは何者なのか?
    • 1.1.1 McIlroyによるパイプの提案
    • 1.1.2 grep,sedの誕生
    • 1.1.3 「ソフトウェアツール」という言葉の誕生
    • 1.1.4 考えられた「もう1つの選択肢」
    • 1.1.5 GancarzのUNIX哲学
  • 1.2 OSや環境について
    • 1.2.1 想定する利用シーン
    • 1.2.2 Ubuntu 14.04 LTS
  • 1.3 基本操作
    • 1.3.1 端末とシェルを開く
    • 1.3.2 シェルにコマンドを入力する
    • 1.3.3 manを使う
    • 1.3.4 ファイルやコマンドの出力を眺める
    • 1.3.5 ディレクトリを理解する
    • 1.3.6 ディレクトリを移動する
    • 1.3.7 ワイルドカードで一度に複数ファイルを指定する
    • 1.3.8 パイプでコマンドをつなぐ
    • 1.3.9 シェルスクリプトを書いて実行する
    • 1.3.10 ファイルを読み書きする
    • 1.3.11 出力を捨てる
    • 1.3.12 日本語と英語を切り替える(ロケール)
    • 1.3.13 パーミッションを理解する
    • 1.3.14 制御構文を使う
    • 1.3.15 その他の文法
  • 1.4 AWKとsed
    • 1.4.1 AWKを使う
    • 1.4.2 sedを使う
  • 1.5 使用するコマンドのインストール
    • 1.5.1 GNU Awkの確認/インストール
    • 1.5.2 Open usp Tukubaiのインストール
    • 1.6 本書におけるPOSIXに対する立場

第2章 不定型な文章や設定ファイルの検索と加工

  • 2.1 テキストの検索
    • 2.1.1 文字列を検索する
    • 2.1.2 複数のファイルから検索する
    • 2.1.3 調査したいファイル一覧を作ってから検索する
    • 2.1.4 ファイル名を検索する
    • 2.1.5 検索対象の前後の行を抽出する
    • 2.1.6 検索語句を含むファイルのリストを作る
  • 2.2 単語や文字の数え上げ
    • 2.2.1 文字数を数える
    • 2.2.2 単語や語句を数える
    • 2.2.3 文字の出現頻度を数える
    • 2.2.4 斉藤さんの数を数える
  • 2.3 テキストの比較
    • 2.3.1 2つのテキストファイルを比較する
    • 2.3.2 ディレクトリのファイルを比較する
    • 2.3.3 ファイルが同じだったら/違ったら××する
  • 2.4 文章の校正
    • 2.4.1 特定の語句を置き換える
    • 2.4.2 複数のファイルで特定の語句を置き換える
    • 2.4.3 表記揺れや記号の不統一をチェックする
    • 2.4.4 スペルチェックを行う
    • 2.4.5 変なバイナリが混入していないか調査する
    • 2.4.6 長い行を折り返す
    • 2.4.7 不必要なマークアップ/コメント/スペースを消す
    • 2.4.8 マークアップ/スペースをあとから差し込む
    • 2.4.9 特定のフォーマットにデータを流し込む
  • 2.5 その他テキストを扱うときの小技
    • 2.5.1 Vimでコマンドを使う
    • 2.5.2 カタカナや数字の全角/半角を相互変換する

第3章 ファイルの取り扱いとシステムの操作

  • 3.1 バックアップ/同期
    • 3.1.1 ディレクトリをバックアップする
    • 3.1.2 2つのディレクトリを同期する
    • 3.1.3 最新ファイルを古いファイルで上書きしないように同期を行う
  • 3.2 圧縮されたファイルの操作
    • 3.2.1 gzip圧縮されたファイルを圧縮されたまま使う
    • 3.2.2 アーカイブの中から特定のファイルだけを抜き出す
  • 3.3 ファイルの整理
    • 3.3.1 重複したファイルを消す
    • 3.3.2 ディレクトリの古いファイルを整理する
    • 3.3.3 複数のテキストファイルを圧縮しないで1つにまとめる
  • 3.4 ファイルの暗号化
    • 3.4.1 ファイルを公開鍵暗号方式で暗号化する
    • 3.4.2 パスワード方式の暗号化を行う/破る
  • 3.5 自動化
    • 3.5.1 プログラムを定期的に自動実行する
    • 3.5.2 ファイルが変更されたらアクションを起こす
    • 3.5.3 service(1)で自作のプログラムを起動/停止する
    • 3.5.4 OS起動時に自作のプログラムを走らせる
  • 3.6 ログからの情報抽出と活用
    • 3.6.1 検索する
    • 3.6.2 日付を正規化する
    • 3.6.3 Apacheのログ(不定長データ)をスペース区切りに整形する
    • 3.6.4 データをキーバリュー形式に整形する
  • 3.7 プロセスに関する注意点
    • 3.7.1 多数のプロセスから1つのファイルにレコードを書き込む
    • 3.7.2 制御構文が動作するプロセスについて

第4章 ファイルシステムをデータベースにする

  • 4.1 データの置き方
    • 4.1.1 RDBで言うところのテーブルを作る
    • 4.1.2 テキスト以外のデータの置き方を決める
    • 4.1.3 データに対するテストを書く
  • 4.2 データの連結や集計
    • 4.2.1 マスタとトランザクションを結合する
    • 4.2.2 集計する
  • 4.3 データの更新
    • 4.3.1 レコードを手動/半自動で追加する
    • 4.3.2 レコードを自動で追加する(排他処理を行う)
    • 4.3.3 レコードを変更する
  • 4.4 データの印刷/アウトプット
    • 4.4.1 住所録を印刷用にフォーマットする
    • 4.4.2 バーコード/QRコードを印刷する
  • 4.5 補足
    • 4.5.1 ダミーデータを作る
    • 4.5.2 別のデータの持ち方を検討する

第5章 大きなデータを処理する

  • 5.1 マシンスペックの調査
    • 5.1.1 CPUの周波数や個数などを調査する
    • 5.1.2 DRAMの量と読み書きの速度を調査する
    • 5.1.3 HDDの容量と読み込み速度,その他の情報を調査する
  • 5.2 マルチスレッド/マルチプロセス
    • 5.2.1 sortを使いこなす
    • 5.2.2 パイプで並列計算する
    • 5.2.3 バックグラウンド処理で並列化する
    • 5.2.4 xargsで並列化する
  • 5.3 計算の効率化
    • 5.3.1 GNU grepに仕事をさせる
    • 5.3.2 ページキャッシュを有効利用する
    • 5.3.3 並列処理時のページキャッシュの効果
    • 5.3.4 圧縮してキャッシュにのせて処理する(場合によっては有効)
    • 5.3.5 ファイルを分割しておく

第6章 画像,表計算ソフト,その他特殊なデータを扱う

  • 6.1 バイナリの読み書き
    • 6.1.1 バイナリを閲覧する
    • 6.1.2 バイナリを編集する
  • 6.2 画像処理
    • 6.2.1 画像のデータ形式/サイズ/向きを変える
    • 6.2.2 アニメーションGIFを作る
    • 6.2.3 画像をテキストにして正規化する
    • 6.2.4 画像の一部分を切り出す
    • 6.2.5 ネガを作る
    • 6.2.6 画像を合成する
    • 6.2.7 画像の情報を調査する
    • 6.2.8 SVG画像を作る
  • 6.3 フォーマットの変換
    • 6.3.1 CSVをパースして読み込む
    • 6.3.2 CSVをパースしないで読み込む
    • 6.3.3 固定長のデータをスペース区切り(SSV)にする
    • 6.3.4 PDFファイルを端末で読む
  • 6.4 オフィススイートとの連携
    • 6.4.1 Excelファイルからデータを抽出する
    • 6.4.2 Word,PowerPointのデータを抽出する
    • 6.4.3 Excel,Word,PowerPointファイルの中を検索する
    • 6.4.4 少しずつ違うWordファイルを大量生成する

第7章 CLI的インターネットとの付き合い方

  • 7.1 Webサイトの活用
    • 7.1.1 Web APIを使う
    • 7.1.2 Webサイトを丸ごとダウンロードする
  • 7.2 HTML文書の加工
    • 7.2.1 HTMLをパースせずに特定の要素を抜き出す
    • 7.2.2 マークアップの重複がないかを確認する
    • 7.2.3 リンク切れを見つける
  • 7.3 サーバをまたいだ処理
    • 7.3.1 ポートを操作する
    • 7.3.2 鍵認証でsshを使う
    • 7.3.3 ログインせずにリモートのコンピュータを操作する
    • 7.3.4 リモートの計算リソースを利用する
    • 7.3.5 sshを使わないでデータをやりとりする
  • 7.4 電子メールの活用
    • 7.4.1 電子メールの原本を読む
    • 7.4.2 ファイル名から受信処理時間を抽出する
    • 7.4.3 添付ファイルを抽出する
  • 7.5 IPアドレスの取り扱い
    • 7.5.1 IPv6のIPアドレスを処理する
    • 7.5.2 IPv4のIPアドレスをソートする

第8章 計算

  • 8.1 基本的な計算
    • 8.1.1 端末を電卓代わりにする
    • 8.1.2 文章の中から数字を抽出して計算する
    • 8.1.3 「桁落ち」「丸め誤差」を気にしながら計算する
    • 8.1.4 n進数とm進数を変換する
  • 8.2 日付の計算
    • 8.2.1 各月の最終日を求める
    • 8.2.2 2つの日付の差を計算する
    • 8.2.3 その年の第何週かを求める
    • 8.2.4 n営業日後の日付を求める
    • 8.2.5 西暦/和暦を変換する
  • 8.3 科学計算
    • 8.3.1 一様乱数を作る
    • 8.3.2 ガウス分布に従う乱数を作る
    • 8.3.3 数値積分を行う
    • 8.3.4 数列を作る
  • 8.4 実験データの処理
    • 8.4.1 データのばらつきを評価する
    • 8.4.2 最小二乗法でデータに直線を当てはめる
    • 8.4.3 相関係数を求める
    • 8.4.4 グラフを描く

付録

  • A.1 Upstart
  • A.2 Ubuntuの設定メモ
    • A.2.1 日本語パッケージをインストールする
    • A.2.2 wkhtmltopdfをインストールする
  • A.3 cgroupsの設定
  • A.4 いたずら
    • A.4.1 見かけよりも大きなファイルを作る(疑似デバイスを使う)
    • A.4.2 他人の端末に字を送り込む(デバイスファイルを使う)
    • A.4.3 どうでもよいファイルをダウンロードさせる(拡張子について)
    • A.4.4 きわどい名前のファイルやディレクトリを作る(ミスでできたファイルの二次被害防止)
    • A.4.5 ハト語に変換する(シグナル処理)

著者プロフィール

上田隆一(うえだりゅういち)

産業技術大学院大学産業技術研究科情報アーキテクチャ専攻助教 兼 有限会社ユニバーサル・シェル・プログラミング研究所(USP 研究所)アドバイザリーフェロー。
1978年2月16日生。富山県小矢部市出身。
学部4年時から自律ロボットの国際サッカー大会ロボカップに参戦。熱中するあまりそのまま2004年から2008年まで助手/助教として東京大学大学院工学系研究科精密機械工学専攻に勤務。2009年にUSP研究所に入社。2013年8月より現職。ロボットから企業システムまで幅広くプログラミングを経験している。現在はロボットとコンピュータ関連の執筆、研究、教育に従事。そして本業の傍ら、シェルプログラミングコミュニティ「USP友の会」会長として「UNIX的なもの」の伝道活動を行っている。博士(工学)。
Twitter:@ryuichiueda
URL:http://blog.ueda.asia