新年あけましておめでとうございます。毎年恒例になりつつあるLibreOffice
LibOのニュースはともかくAOOのニュースはあまり目にする機会がないため,
- ご注意
本稿で記述している日付はJSTであったりUTCであったり,
はたまたほかのタイムゾーンであったりするため, 最大で1日程度の差があることをご了承ください。また多数リンクがありますが, 中にはご覧になっている時点でリンク切れのものもあるかもしれません。しかし, こちらもあらかじめご了承ください。そのほか, 行き交うメールの量が膨大すぎて全部に目を通せないため, 見落としているものもあるかもしれません。何かお気づきの点があればコメントいただけますと幸いです。 - 編注
あわしろいくやさんには,
Ubuntu Weekly Recipeの新春特別企画として 「Linuxデスクトップの2014年」 という記事も寄稿いただいております。ぜひこちらもご覧ください。
2013年のLibreOffice
まずは,
2013年のリリース
昨年のLibreOfficeのリリースを次の表にまとめました。あくまでリリース版だけであり,
リリース日 | バージョン |
---|---|
1月30日 | 3. |
2月7日 | 4. |
3月6日 | 4. |
4月4日 | 4. |
4月11日 | 3. |
5月9日 | 4. |
6月19日 | 4. |
7月18日 | 3. |
7月25日 | 4. |
8月22日 | 4. |
8月29日 | 4. |
10月4日 | 4. |
10月24日 | 4. |
11月1日 | 4. |
12月19日 | 4. |
15回リリースされたのは昨年と同じです。当初予定していなかった3.
SUSEのLibreOffice開発チームがCollaboraに移籍
SUSEはThe Document Foundation
CollaboraはWebサイトを見ると,
- 注1
- 現在のLibOの開発者用メーリングリストはlibreoffice@lists.
freedesktop. orgですが, openoffice@lists. ximian. com→dev@lists. go-oo. org→ooo-build@lists. freedesktop. org→libreoffice@lists. freedesktop. orgと変遷しています。ついでに筆者はこれらのメールを 「ximian」 というフォルダーに分類しています。
Advisory Boardの増加
Advisory Boardは,
- MIMO
(Inter-Ministry Mutualisation for an Open Productivity Suite) - King Abdulaziz City for Science and Technology
(KACST) - AMD
- Collabora
- CloudOn
- Studio Storti
リンク先はプレスリリースの和訳ですが,
- 注2
- しかもなかなか興味深い開発を行っているように見えますが,
筆者はiOSの開発のことはよくわからないのでなんともいえません.。
移行のホワイトペーパー
TDFが移行のホワイトペーパーをリリースしました
- 注3
- ホワイトペーパーで言及されていますが,
要するにソースコードレベルでサポートすることです。
日本人開発者の活躍
今年は例年にも増して日本人開発者の活躍を目にしました。Collaboraの吉田さんはもちろんのこと,
LibreOffice Japan mini Conference開催
昨年告知した,
このイベントの模様はITproの
- 注4
- この写真を撮影し,
記事を編集した日経BPの高橋信頼さんが昨年12月26日に亡くなられました。謹んで哀悼の意を表します。
翻訳の権限の変更
LibOの翻訳はPootleで行っています。Pootleはユーザー管理が可能であり,
- 注5
- ちなみに筆者の手によって行われました。
2013年のApache OpenOffice
次に,
2013年のダウンロード数
AOOは以前からダウンロード数を公表していましたが,
日付 | ダウンロード数 |
---|---|
2月1日 | 3,500万 |
3月4日 | 4,000万 |
5月14日 | 5,000万 |
6月23日 | 5,500万 |
8月7日 | 6,000万 |
10月5日 | 7,000万 |
10月30日 | 7,500万 |
11月27日 | 8,000万 |
あくまでダウンロード数は
2013年のリリース
AOOのリリースは穏やかなもので,
- 注6
- ソースコードの変更はありません。
OSBAのミーティングで話し合われたApache OpenOfficeとLibreOfficeのエピソード
昨年の記事の
10月末に,
- プロジェクトは成功して幕を閉じ,
今後も継続すること - AOOとLibOでのコラボレーションを模索すること
1.はいいとして,
とはいいつつも現在AOOでも別ブランチを作成して開発されたパッチを統合中で,
よって,
移行事例
AOOへの移行事例というのはあまり耳にしないのですが,
サポート期間
AOOのサポート期間は明示されていません。OOoでもおおむねそのようになっており
結果的にLibOよりもAOOのほうがサポート期間が長いことになっていますが,
- 注7
- すみません,
詳しいことは忘れてしまいました。 - 注8
- もちろんOracleが取り組まなくなった時点で自明ではありましたが,
その後もパッチのリリースはありました。
IBMがApache OpenOfficeをサポート開始
公約どおりIBMがAOOのサポートを開始しました。
日本のWebサイト
日本のAOOのWebサイトが更新されておらず,
- 注9
- 詳細を筆者に質問されても困りますが。
新たな開発者の誕生
12月28日に,