組込みプレス Vol.3
- 定価
- 1,848円(本体1,680円+税10%)
- 発売日
- 2006.5.25[在庫なし]
- 判型
- B5
- 頁数
- 208ページ
- ISBN
- 4-7741-2777-9
サポート情報
概要
特集1
ハード/ソフト技術、業界がわかる!
組込みシステム 基礎の基礎
組込みシステムと一口に言っても、適用分野は単純な家電製品から航空・宇宙分野などの高度な電子機器まで幅広く、これから組込みソフトウェア技術者を目指す方にとっては、全体を把握するのが難しいのではないでしょうか? そこで本特集では、複雑な組込みシステムを「ハードウェア技術」「ソフトウェア技術」「組込み産業/組込み技術者」という3つのカテゴリに単純化して、それぞれについてやさしく解説します。
特集2
組込みソフトのプロになるための
C言語入門
組込みソフトウェア開発でまず習得すべき基本は、C言語によるプログラミングです。本特集では、「組込みソフトのプロ」として通用するエンジニアになるために必要な、C言語によるソフト開発の基礎知識と考え方・心構えについて解説します。
特集3
“四種の神器”で組込みソフト開発の荒波を乗り越える
新人管理者のためのマネジメントの基礎知識
組込みソフトウェア開発の大規模化に伴って、少人数での開発経験をそのまま活かすことが難しくなってきています。ただし、規模の変化はあれどその本質は変わりません。この特集では組込みソフトウェア開発をマネジメントするための普遍的な考え方と、プロジェクトの大規模化への対応について、「QCD」「PDS」「段取り」「地図」を“四種の神器”に見立てて紹介していきます。
特別企画1
ユビキタスコンピューティング時代の
組込みリアルタイムソフトウェア開発のアプローチ[基礎]
最近の組込みシステムは大規模化、複雑化の傾向は著しいものがあります。ユビキタスコンピューティングが、組込みリアルタイムシステムのソフトウェア開発ターニングポイントを迎えていると言ってもよいでしょう。ネットワーク機能、ストレージ機能、セキュリティ機能など、10年前はエンタープライズ系の機能として考えられていたものが、組込みリアルタイムシステムに機能追加されるようになりました。また、組込みリアルタイムソフトウェアを開発する環境もここ数年急激に変化しています。製品のライフサイクルの短縮化と低価格化です。
本特集では、ユビキタスコンピューティング時代の大規模化、複雑化が著しい組込みシステムにおけるリアルタイムソフトウェア開発の開発アプローチについて、基本的なことから具体的な方法論まで解説します。
特別企画2
ユーザの満足度を向上させるための
組込みユーザビリティエンジニアリング原論
携帯端末にはPCに匹敵するプロセッサが搭載され、家電やAV機器はインターネットに接続されようとしています。そしてユーザはそれらの機器を使ってより高度で複雑な作業を、もっと手軽に簡単に行えることを要求しています。いまや、ハードウェア製品の品質は製品を制御する組込みソフトウェアに大きく依存するようになり、その中でもユーザインタフェースの役割がますます重要になっています。
しかし、組込みソフトウェアのユーザインタフェースを設計する“秘伝書”はありません。どんなにテクニックやガイドラインを知っていても、それだけでは不十分です。実は、優れたユーザインタフェースは「ユーザ中心設計」と呼ばれるユニークなプロセスから生まれています。この特集では、従来、あまり明らかにされることがなかったユーザビリティエンジニアリングの全貌をご紹介します。
目次
特集1
ハード/ソフト技術、業界がわかる!
組込みシステム 基礎の基礎
- 第1章:ハードウェア技術
[メカとエレキの広大な世界]半導体、回路、センサ、モータの基礎知識 - 第2章:ソフトウェア技術
[すり合わせ開発の世界]開発の流れからOSの選択、開発環境まで - 3章:組込み産業/組込み技術者
[多様な技術基盤で成り立つ世界]規模と性能面から見た組込みシステムと求められる技術者像
特集2
組込みソフトのプロになるための
C言語入門
- Part1:Cプログラミング超入門[ホップ・ステップ・ジャンプ]
- 第1章 始める前の基礎知識
- バージョン、デバイス、高級言語…
- 第2章 習得するための5つのステップ
- コンパイル、ポインタ操作、ファイル操作/保存…
- 第3章 自在に操るための6つのポイント
- ダブルポインタ、ビット操作、スタックメモリ/ヒープメモリ…
- Part2:組込みソフトエンジニアとしての心構えと考え方
- 第1章 職業としてのプログラミング
- ポイントは、制約をクリアするということ
- 第2章 プロフェッショナルの条件を考える
- 全体を俯瞰するということ
- 第3章 プロジェクトでの開発
- 全体最適、コーディング規約、ドキュメント
- 第4章 コストとの闘い
- 原価意識、再利用の検討
- 第5章 品質の確保
- バグの減らし方、レビューとテスト
- 第6章 ライセンス、財産権とセキュリティ
- 最近のソフトウェア開発における話題
特集3
“四種の神器”で組込みソフト開発の荒波を乗り越える
新人管理者のための マネジメントの基礎知識
- 第1章:組込みソフトウェア開発を取り巻く状況
プロジェクトの大規模化がもたらす変化とは - 第2章:四種の神器 その1「QCD」
マネジメントのゴールを明確化する - 第3章:四種の神器 その2と3「PDSと段取り」
マネジメントの活動方針の決定と心構え - 第4章:四種の神器 その4「地図」
全体を俯瞰してプロジェクトを良い方向に先導する - 第5章:四種の神器を超えて
メンバーが気持ちよく働ける状況を作る
特別企画1
ユビキタスコンピューティング時代の
組込みリアルタイムソフトウェア開発のアプローチ[基礎]
- 第1章:組込みソフトウェアとリアルタイムシステム
現状とその特徴/課題を整理する - 第2章:組込みシステムの開発手法と戦略
方法論、手法、プロセスの基礎 - 第3章:組込みリアルタイムシステム方法論「Harmony」
統合的な開発アプローチが求められる時代
特別企画2
ユーザの満足度を向上させるための
組込みユーザビリティエンジニアリング原論
- 第1章:ユーザビリティとは
ユーザが使いこなせない機能が生まれる背景 - 第2章:ユーザ調査法
ユーザから明示されない暗黙のニーズを汲み取る - 第3章:プロトタイプ
時間とコストを極力かけないで実現する - 第4章:ユーザビリティ評価法
UIに潜む問題点を発見する - 第5章:ユーザビリティ活動
成熟度モデルに従って、まずはユーザテストから
一般記事
- ソフトエンジニア vs. ハードエンジニア座談会
本音で語る! - 組込みソフト技術者のあるべき姿を探る
SESSAME Workshop 2006 ~誌上中継~ - 携帯電話開発の舞台裏
ほろ苦い経験の数々と、キッズケータイの成功 - 海外エンジニア事情
インド・バンガロール編 - 超入門!ダイナミックリコンフィギュラブルプロセッサ
無償開発ツールで気軽に実践 - 世界に拡がるARM32ビットRISCプロセッサ、その理由とは
【新連載】ARMプロセッサ概説
