組込みプレス Vol.8
- 定価
- 1,848円(本体1,680円+税10%)
- 発売日
- 2007.8.11[在庫なし]
- 判型
- B5
- 頁数
- 216ページ
- ISBN
- 978-4-7741-3188-7
サポート情報
概要
巻頭企画 #2
コンパクトにわかる
[ドメイン別]組込みシステムの現在
本企画では、毎回いくつかのドメイン(業種)を取り上げ、それぞれの特徴・課題・取り組みなどを、コンパクトに解説します。第2回目は「内視鏡」「カーナビ」「ロボット」です。
特集1
効率化と品質向上への2つのアプローチ
制約だらけの組込みソフト開発
組込みシステム開発現場の厳しい現状を打開する“銀の弾丸”はありませんが、メカ、エレキ、ソフトの三者が協調して開発を進めること、そして再利用ソフトウェア資産を有効利用することが重要なのは言うまでもないでしょう。そこで本特集では、古くて新しい品質機能展開(QFD)という手法を組込みソフト開発で実践する方法を紹介し、そのアウトプットがいかに協調設計で有用なのかについて考察します。さらに、QFDを使った再利用ソフトウェア資産の抽出方法についてケーススタディも踏まえて解説します。ぜひ、開発を苦しいものから楽しいもの、そしてやりがいのあるものに変えるヒントを見つけてください。
特集2
分解力/構造力/表現力を磨き上げろ!
「設計力」ブートキャンプ
昨今、組込み機器の品質問題が社会問題として顕在化しています。このような状況ですが、組込みソフト技術者という職業はとてもやりがいがあり、本来は「設計をする」という知的で楽しい仕事のはずです。しかし、実際には現場で苦労されている方のほうが圧倒的に多いのも事実です。そこで、本特集では本来の組込みソフト技術者の仕事を楽しくする「設計力」を鍛えるための考え方、実践方法を紹介します(ちなみに、7日間集中何とかではありません。あしからず…)。
特集3
CMM/CMMIを目指す前に身の丈に合った改善を
間違いだらけのプロセス改善
組込みソフトウェアの開発が、従来の“職人”まかせでは追いつかない規模となってきた昨今、各社でさまざまなプロセス改善の取り組みが行われています。しかし、会社の文化として根付かせるまでにはいたらないまま、従来のプロセスに逆戻りというケースもままあるようです。それでは、プロセス改善活動を定着させ、開発の現場の人が「やってよかったな」と思える取り組みを行うには、どのようなアプローチが効果的なのでしょうか? 本特集では、プロセス改善の基本や取り組み方、CMM/CMMIをどのようにうまく活用できるかをPart1で解説し、「めんどくさいので、自分も最初は嫌だったが、人数が増えてくるとそうも言っていられなくなる」「一度、落ちるところまで落ちてみれば、みんなも本気になる」などのオフレコ発言(ゆえに、残念ながら本文中には登場しませんが)も飛び出した座談会の様子をPart2でお届けします。
特別企画
必要最低限知っておきたい
組込みネットワークの基本
時代とともに大きく発展してきたネットワーク。今やなくてはならない技術となりました。今回は組込み分野でも使われることが多くなってきたこのネットワークの“基本”を紹介します。ネットワークが普及してきた簡単な歴史を追いながら、本記事で基礎知識を身に付けてください。
目次
巻頭企画 #2
コンパクトにわかる
[ドメイン別]組込みシステムの現在
- 内視鏡
- カーナビゲーション
- ロボット
特集1
効率化と品質向上への2つのアプローチ
制約だらけの組込みソフト開発
- 第1章:特集のはじめに
組込みソフト開発の心技体を鍛えるために - Part1 品質機能展開(QFD)の実践
- 第2章:システム品質表のススメ
ハード&ソフトの協調設計を可能にする - 第3章:品質表から重点項目の抽出
要求品質のリストアップから設計品質の決定まで - 第4章:QFDによる設計支援手法
展開表と2元表の作成を応用する - Part2 再利用ソフトウェアの抽出方法
- 第5章:ソフトウェア資産を再利用できているか
場当たり的な流用と体系的な再利用 - 第6章:分析とドメイン構造の可視化
再利用すべきコア資産を抽出する - 第7章:ケーススタディでわかること
必ずしも固定要素としてのプログラムソースセットではない - 第8章:再利用資産抽出後のアプローチ
いきなり100点満点の改善を行うことは難しい - Part3 品質機能展開(QFD)の基礎と応用
- 第9章:QFDの歴史と問題点、そして今後の可能性
原理原則を明らかにして設計方法を確立する
特集2
分解力/構造力/表現力を磨き上げろ!
「設計力」ブートキャンプ
- Leeson 1:設計力の効用を知る
組込みソフトの変遷からたどる - Lesson 2:練習問題に挑戦する
拡声器とLED点滅装置 - Lesson 3:設計力に磨きをかける
7つの思考道具
特集3
CMM/CMMIを目指す前に身の丈に合った改善を
間違いだらけのプロセス改善
- Part1 プロセス改善の理想と現実
- 第1章:プロセス改善とは何だったか
改善が先か、時間を作るのが先か? - 第2章:CMM/CMMIの上手な使い方
認証取得に惑わされず、“実”を取る取り組みとは? - 第3章:プロセス改善の勘違いと落とし穴
数字や結果を求めてがっかりしないために - 第4章:身の丈に合ったプロセス改善
目的を定め、文化として根付かせるには? - Part2 【座談会】本音で語る!プロセス改善
特別企画
必要最低限知っておきたい
組込みネットワークの基本
- Chapter1:通信ネットワーク概要
ネットワークの種類と無線通信 - Chapter2:近距離無線技術
RFID、微弱無線、Bluetooth、ZigBee
一般記事
- 今日も晴れるかな~組込み業界を支える女性たち~
【第5回】子どもっぽい大人が、日本の組込みをおもしろくする! - 組込みLinux開発、見積もりの勘所
時間・予算・技術を見切る! - 組込みでも全文検索を活用しよう
柔軟な検索機能のしくみ - 組込みの愉快なOSたち
~TOPPERS編~ - オフショア開発の上手な進め方
「やっぱりダメだ」と諦める前に教えます - シーラさんと愉快な飛行船の仲間たち
アーキテクトインタビュー- 【第3回】どこまでも飛んでいく飛行船
- 小規模開発プロジェクトの回し方
風速を測ってみよう - ソフトウェア特許入門
ネタの見つけ方から明細書の書き方まで - ARM研究所
【第2回】組込み機器にも迫られるセキュリティへの対応 - 組込み教育委員会
ETSS/ETEC/OCRES情報