組込みプレス Vol.8

[表紙]組込みプレス Vol.8

2007年8月11日発売
B5判/216ページ
定価1764円(本体1680円)
ISBN 978-4-7741-3188-7

巻頭企画 #2
コンパクトにわかる
[ドメイン別]組込みシステムの現在

本企画では,毎回いくつかのドメイン(業種)を取り上げ,それぞれの特徴・課題・取り組みなどを,コンパクトに解説します。第2回目は「内視鏡」「カーナビ」「ロボット」です。

特集1
効率化と品質向上への2つのアプローチ
制約だらけの組込みソフト開発

組込みシステム開発現場の厳しい現状を打開する“銀の弾丸”はありませんが,メカ,エレキ,ソフトの三者が協調して開発を進めること,そして再利用ソフトウェア資産を有効利用することが重要なのは言うまでもないでしょう。そこで本特集では,古くて新しい品質機能展開(QFD)という手法を組込みソフト開発で実践する方法を紹介し,そのアウトプットがいかに協調設計で有用なのかについて考察します。さらに,QFDを使った再利用ソフトウェア資産の抽出方法についてケーススタディも踏まえて解説します。ぜひ,開発を苦しいものから楽しいもの,そしてやりがいのあるものに変えるヒントを見つけてください。

特集2
分解力/構造力/表現力を磨き上げろ!
「設計力」ブートキャンプ

昨今,組込み機器の品質問題が社会問題として顕在化しています。このような状況ですが,組込みソフト技術者という職業はとてもやりがいがあり,本来は「設計をする」という知的で楽しい仕事のはずです。しかし,実際には現場で苦労されている方のほうが圧倒的に多いのも事実です。そこで,本特集では本来の組込みソフト技術者の仕事を楽しくする「設計力」を鍛えるための考え方,実践方法を紹介します(ちなみに,7日間集中何とかではありません。あしからず…)。

特集3
CMM/CMMIを目指す前に身の丈に合った改善を
間違いだらけのプロセス改善

組込みソフトウェアの開発が,従来の“職人”まかせでは追いつかない規模となってきた昨今,各社でさまざまなプロセス改善の取り組みが行われています。しかし,会社の文化として根付かせるまでにはいたらないまま,従来のプロセスに逆戻りというケースもままあるようです。それでは,プロセス改善活動を定着させ,開発の現場の人が「やってよかったな」と思える取り組みを行うには,どのようなアプローチが効果的なのでしょうか? 本特集では,プロセス改善の基本や取り組み方,CMM/CMMIをどのようにうまく活用できるかをPart1で解説し,「めんどくさいので,自分も最初は嫌だったが,人数が増えてくるとそうも言っていられなくなる」「一度,落ちるところまで落ちてみれば,みんなも本気になる」などのオフレコ発言(ゆえに,残念ながら本文中には登場しませんが)も飛び出した座談会の様子をPart2でお届けします。

特別企画
必要最低限知っておきたい
組込みネットワークの基本

時代とともに大きく発展してきたネットワーク。今やなくてはならない技術となりました。今回は組込み分野でも使われることが多くなってきたこのネットワークの“基本”を紹介します。ネットワークが普及してきた簡単な歴史を追いながら,本記事で基礎知識を身に付けてください。