突然のネットワーク不通,
トラシュー事例(初級編)
「旅館の無線LANがつながらない!」
「旅館の無線LANがつながらない!」
筆者はスノーボードを満喫するため,
- 注1)
- 海外のホテルなどでは,
まともに通信できることの方が少ない気がします。余談ですが, Software Design 2015年3月号の第1特集であり, gihyo. jpにも掲載されている 「カンファレンスネットワークの作り方」 はたいへんおもしろく, 勉強になりました。
現状を把握する
この旅館のネットワークは,
- 「またインターネットがつながらなくて……クレジットカードの決済機も使えないんです」
事務所に入り,
Windowsホストマシンでipconfigコマンドを実行してみたところ,
まさかと思いながら,
さらにDHCPサーバを探すため,
- 注2)
- 個人的に,
覚えやすく, 少なくとも国内ならインターネットのどこからでもICMP ECHO REQUESTに応えてくれるIPアドレスとして重宝しています。: ) - 注3)
- 小さな旅館ということもあり,
家電量販店でよく見かける家庭用無線LANルータが使われていました。動作モード切り替えスイッチによりNATルータ/ ブリッジモード, もしくは自動判断が可能なものですが, 上位ルータの停止時に下位ルータのほとんどがブリッジモードからNATルータモードに切り替わり, さらに使用していたEthernetポートの都合により, DHCPサービスが上位ネットワークに流れてしまったようです。
すべての機器を再設定し対処
状況が見えてきたところで,
今回筆者が遭遇したシチュエーションは,
表1 TCP/
コマンド | 説明 |
---|---|
ifconfig, | ホストのIPアドレス情報などを表示する |
ping | 指定したIPアドレスにICMP ECHOパケットを送信し, |
traceroute, | 指定したIPアドレスへの到達経路を調査する |
netstat -r | ルーティング情報を確認する |
- 注4)
- 一部老朽化し不安定な機材などもあり,
翌日, ルータの一部交換や追加, セキュリティ対策も行いました。 - 注5)
- 設定値の状況共有という意味合いもありますし,
私自身が翌年に訪問したときに必要となるかもしれません……。