本連載ではこれまで十数回にわたり,
ALSAの役割
ALSAとはAdvanced Linux Sound Architectureの略称で,
ALSAは2つの大きな部品から構成されています。ひとつは
現在,
- 注1
- 「ALSA」
として配布されているソフトウェア群には, これら2つのモジュールに加えて, ボリュームコントローラなどのさまざまなユーティリティ・ ソフトウェア, サウンドデバイス個別のファームウェアファイル, 機能拡張のためのプラグイン, Open Sound System互換レイヤーやALSAライブラリーのPythonバインディングなども含まれます。
サウンドサーバーの役割
Ubuntuにログインすると自動起動するPulseAudioや,
サウンドサーバーはあまり聞きなれない言葉ですが,
- サウンドをミックス
- さまざまな種類のデバイスへ接続
それぞれ細かく見ていきましょう。
サウンドをミックス
ソフトウェアは再生の際,
ここに,
実はこのミックスはALSAでもdmixプラグインで行うことができます。本連載の第159回では,
サウンドデバイスのマイク入力から取得した音データに関しても同等のことが起こるため,
サウンドサーバーでミックスされたオーディオデータは,
さまざまな種類のデバイスへ接続
本連載の第159回,
さらに本連載の第106回ではネットワーク越しに他のコンピューターのPulseAudioを利用する方法を紹介しました。この場合はネットワークをデバイスとして利用していると表現できるでしょう。
このようなデバイスの中から入力先/出力元を選択してソフトウェアとの接続を振り分けるというのも,
なお,
ひと通り整理したところで,