6月29日に技術評論社から
RとRStudioについて
コンピュータ言語
- ※1
- 「R」
という名前はGo言語並に 「ぐぐらびりてぃ」 が低い単語ではありますが, Googleさんだとけっこうなんとかしてくれます。
さて,
RStudioのリリーススケジュールは不明ですが,
それもあってか
Rのインストール
例のごとくRのインストール方法にも複数の選択肢があります。Rそのものを開発するわけでも,
- Ubuntu公式リポジトリ:3.
4.4 - Rプロジェクトのリポジトリ
(CRAN版):3. 5.1
Ubuntuの公式リポジトリは一度リリースされたあと,
- ※2
- 「特別な事情」
の有名な例がFirefoxです。
3.
もしRプロジェクトのリポジトリを使う場合は,
$ sudo apt-key adv --keyserver keyserver.ubuntu.com --recv-keys E084DAB9 Executing: /tmp/apt-key-gpghome.AgdGGdg0UK/gpg.1.sh --keyserver keyserver.ubuntu.com --recv-keys E084DAB9 gpg: key 51716619E084DAB9: public key "Michael Rutter <marutter@gmail.com>" imported gpg: Total number processed: 1 gpg: imported: 1 $ echo "deb https://cloud.r-project.org/bin/linux/ubuntu bionic-cran35/" \ | sudo tee /etc/apt/sources.list.d/cran.list $ sudo apt update
まず公開鍵の登録についてです。Debianパッケージは,
リポジトリの管理者しか変更できないようなサイトにおいて,
より正しい対応方法は,
ちなみにリポジトリとして
さて,
一般的には,
$ sudo apt install r-base-core
R関連のDebianパッケージはおおよそ次の種別にわかれています。
- r-base-core:R本体
(※3) - r-recommended:CRANにある有用なRパッケージに依存するメタパッケージ
- r-cran-FOO:CRANにあるRパッケージをDebianパッケージ化したもの
- r-base-dev:Rパッケージをインストールする際に必要になる開発版パッケージ
- r-doc-FOO:Rマニュアル
(HTML版, PDF版, Info版)
- ※3
- 過去の互換性からr-baseというパッケージも存在しますが,
これはr-base-coreとr-recommendedに依存しているだけのメタパッケージです。よって両方を明示的にインストールするのであれば, r-baseのインストールは不要です。ちなみにr-base-coreはr-recommendedに依存はしておらず, Recommendsフィールドにのみ記述してます。つまり 「 sudo apt install --no-install-recommends r-base-core
」と実行することで, CRANパッケージをまったくインストールしない環境を構築できます。ただし後述のRStudioがr-baseにRecommendsしているので, RStudioインストール時にも注意が必要です。
Rは他の言語と同様に,install.
関数を使うことでインタプリターやスクリプトの中からパッケージをインストールできます。また,
r-base-coreとr-recommendedに属するCRAN系のパッケージは/usr/install.
を実行した場合のインストール先は環境やオプションに依存します。
r-base-devは,install.
を呼び出す際に必要になるパッケージをまとめたものです。Rパッケージによってはインストール時に何がしかのコードをコンパイルすることがあります。よってインストール前にあらかじめコンパイラなどを用意しておく必要があるのです。なお,
r-doc-FOOをインストールすればローカルのウェブブラウザーからRのマニュアルを参照できます。任意のウェブブラウザーで
R本体は次のように起動できます。
$ R R version 3.4.4 (2018-03-15) -- "Someone to Lean On" Copyright (C) 2018 The R Foundation for Statistical Computing Platform: x86_64-pc-linux-gnu (64-bit) R は,自由なソフトウェアであり,「完全に無保証」です。 一定の条件に従えば,自由にこれを再配布することができます。 配布条件の詳細に関しては,'license()' あるいは 'licence()' と入力してください。 R は多くの貢献者による共同プロジェクトです。 詳しくは 'contributors()' と入力してください。 また,R や R のパッケージを出版物で引用する際の形式については 'citation()' と入力してください。 'demo()' と入力すればデモをみることができます。 'help()' とすればオンラインヘルプが出ます。 'help.start()' で HTML ブラウザによるヘルプがみられます。 'q()' と入力すれば R を終了します。 > version _ platform x86_64-pc-linux-gnu arch x86_64 os linux-gnu system x86_64, linux-gnu status major 3 minor 4.4 year 2018 month 03 day 15 svn rev 74408 language R version.string R version 3.4.4 (2018-03-15) nickname Someone to Lean On
ちなみにCRANパッケージにあるパッケージをすべてDebianパッケージ化したPPAも存在しますcran2deb4ubuntu
というコマンドで構築しているようです。どうしてもDebianパッケージだけで環境を構築したい場合に便利かもしれません。
Debianパッケージ版のRのみを使う限りは,