Ubuntu Weekly Recipe

第687回 Ubuntu 21.10の変更点

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明日10月14日にリリースされる予定のUbuntu 21.10の変更点をかいつまんでお知らせします。

Ubuntu 21.10

10月14日にUbuntu 21.10(Impish Indri)とそのフレーバー(公式派生版)がリリースされる予定です。今回はUbuntu 21.10の新機能についていくつかピックアップしてお知らせします。

今回のリリースはかなり大きな変更点があります。

Ubuntu 21.10 ≒ GNOME 40

Ubuntu 21.04ではGNOMEのバージョンは3.38に据え置かれていましたが,この21.10では次のバージョンである40になりました。バージョニングが変わっていることからも推測できるようにかなり大きな変更点がありますが,Ubuntuでは極力今までとの違いがないように調整されています。

図1は起動直後のデスクトップ画面です。これだけを見ると壁紙とゴミ箱アイコン関連を除いて21.04とあまり変わりがないように見えますが,Dockの一番下にある「アプリケーションを表示」アイコン(ベントーメニュー)をクリックすると,上部にワークスペースが2つ表示されています図2⁠。ここからもわかるとおり,従来は縦に並んでいたワークスペースがGNOME 40以降は横になりました。

図1 Ubuntu 21.10のデスクトップ

図1

図2 ⁠アプリケーションを表示」をクリックしたところ

図2

いきなり横道にそれますが,Ubuntuでも「gnome-session」パッケージをインストールし,GDMで選択すると(アートワークを除いて)UbuntuによるカスタマイズがないGNOMEセッションを使用できます。

このGNOMEセッションで確認してみると,図3がオーバービューで,図4「アプリケーションを表示」をクリックした状態です。これをよく図2の状態にまでカスタマイズしたなと感心します。

図3 GNOMEセッションのアクティビティ

図3

図4 GNOMEセッションの「アプリケーションを表示」

図4

では主要GNOMEコンポーネントの各バージョンを見ていきましょう。

バージョン コンポーネント(パッケージ名)
3.32.x gnome-power-manager, zenity
3.34.x gnome-bluetooth
3.36.x gnome-logs, gnome-menus
3.38.x cheese, gnome-mahjongg, gnome-terminal, totem
3.40.x file-roller, gcr, gnome-online-accounts
40.x adwaita-icon-theme, evince, gedit, gnome-calculator, gnome-control-center, gnome-initial-setup, gnome-keyring, gnome-mines, gnome-remote-desktop, gnome-screenshot, gnome-session-bin, gnome-settings-daemon, gnome-shell, gnome-user-docs, mutter-common, nautilus, orca, simple-scan, ubuntu-session, yelp
41.x baobab, eog, gdm3, gnome-calendar, gnome-characters, gnome-disk-utility, gnome-font-viewer, gnome-system-monitor

リリースバージョンとは少し違いがある可能性がありますが,おおむねこのままでしょう。ぱっと見て気づくのは,バージョンが3.40と従来を踏襲したコンポーネントもあるということと,GNOME 41のコンポーネントも少しあるということです。

著者プロフィール

あわしろいくや

Ubuntu Japanese Teamのメンバー。VirtualBoxなどの翻訳を手がける。技術同人サークルteam zpn主宰。ほか原稿執筆を少々。