Ubuntu Weekly Recipe

第689回 Ubuntu 21.10でFcitx 5を使用する

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Fcitx 5の設定

Fcitx 5を使用する準備が整いましたが,事前に設定を確認しておきましょう。⁠Fcitx5設定」を起動して,⁠入力メソッド」が接続されているキーボードになっていることを確認してください図7⁠。また「グローバルオプション」タブで「一時的に第1入力メソッドに切り替える」「−」をクリックして「空」にしておくといいでしょう図8⁠。

図7 最低限接続しているキーボードが正しく設定されているかを確認する

図7

図8 ⁠グローバルオプション」タブの「一時的に第1入力メソッドに切り替える」は空にするのがオススメ

図8

ほかのIMエンジン

本記事では暗黙としてIMエンジンとしてMozcを指定していました。IMエンジンはFcitx用語で変換エンジンのプラグインで,日本語向けのものとしてはAnthyKKCSKKが用意されています。

fcitx5-kkcはUbuntuのリポジトリにないため,必要であれば筆者のPPAからインストールしてください図9⁠。

図9 fcitx5-kkcを使用しているところ

図9

Mozcの設定と辞書ツール

Mozcの設定はアプリケーショングリッドから起動できますが,辞書ツールなどは起動できません。起動させるには,⁠Fcitx5の設定⁠⁠-⁠アドオン⁠⁠-⁠Mozc」の右端にある歯車アイコンを起動し,表示されるメニューから「Configration Tool(設定ツール⁠⁠Dictionary Tool(辞書ツール⁠⁠Add Word(単語登録⁠⁠About Mozc(Mozcについて⁠⁠」の歯車アイコンをクリックしてください図10⁠。

図10 Mozcの各種ツールを起動する方法

図10

FlatpakとFcitx 5

Flatpakアプリケーションによっては,Fcitx 5による入力が行えないものがあるかもしれません。その場合はFcitxのWikiにある方法で必要なパッケージをインストールしてください。

余談ですがSnapパッケージはインプットメソッドを扱うための統一された仕組みはないため,原則としては個別対応となります。

UbuntuフレーバーとFcitx 5

21.10の3つのフレーバーはデフォルトのインプットメソッドがFcitxからFcitx 5に変更されました。設定方法を確認しながら見ていきましょう。

Kubuntu

KubuntuはFcitxからIBusになりました。正直なところKubuntuはFcitx 5のほうがはるかに使いやすいので,Fcitx 5に変更するよう働きかけたほうがいいのかもしれません。

Fcitx 5をインストールするには,端末を起動して次のコマンドを実行してください。

$ sudo apt install fcitx5-mozc kde-config-fcitx5
$ im-config -n fcitx5

ログアウトして再ログインするとFcitx 5が使用できるようになります図11⁠。

図11 Fcitx5はKDE PlasmaだとおおむねFcitxと変わらない使用感

図11

KDE PlasmaでFcitx 5を使用するメリットとしては,⁠KDEシステム設定⁠⁠-⁠地域の設定⁠⁠-⁠入力メソッド」でFcitx 5の設定変更ができることでしょう図12⁠。

図12 ⁠KDEシステム設定」からFcitx5の設定を変更できる

図12

Xubuntu

XubuntuもFcitxからIBusになったのですが,Fcitx 5をインストールする積極的な理由はないでしょう。

IBusを使い続けたい場合は,端末から次のコマンドを実行するといいでしょう。

$ gsettings set org.freedesktop.ibus.panel xkb-icon-rgba '#ffffff'

これでIBusアイコンにある文字が濃い青から白くなり,見やすくなります。

Fcitx 5を使用したい場合は次のコマンドを実行してください。

$ sudo apt install fcitx5-mozc
$ im-config -n fcitx5

ログアウトして再ログインするとFcitx 5が使用できるようになります。

Ubuntu MATE

Ubuntu MATEもIBusのまま使用するのがいいでしょうが,Fcitx 5に切り替える方法は前出のXubuntuと同様です。

著者プロフィール

あわしろいくや

Ubuntu Japanese Teamのメンバー。VirtualBoxなどの翻訳を手がける。技術同人サークルteam zpn主宰。ほか原稿執筆を少々。