イラストでわかる! Blenderの基礎知識 ~モデリング編~

Blenderの機能「ループカット」オブジェクトの表示の切り替え方をみてみよう

本連載は、Blenderの基本的な知識、機能についてイラストを交えながら紹介しています。第7回目はモデリングの際に使う機能「ループカット」とオブジェクトの表示方法の切り替え方について説明します。

今回は、モデルを形作るときに使う機能の1つである「ループカット」と、頂点などをまとめて選択したいときに知っておくと便利な、オブジェクトの表示方法の切り替え方を説明していきます! なお、どちらも編集モード時の話になります。

モデリングの流れの説明したときの動画の流れをもとに説明していきます。おさらいとして確認したい方はを以下に再掲しておくので、ご覧ください。

ループカットとは

ループカットとは、簡単にいうと「オブジェクトに新たに辺を1周追加する」機能のことです。ペットボトルのモデルを作る際、最初に辺を追加するときに使った機能のことですね。

動画では「0:28~0:50」あたりが該当箇所になります。

ショートカットキーはCtrl+R。マウスカーソルをオブジェクトに近づけると、黄色い線がオブジェクトに表示されます。この黄色い線が新しく追加されようとしている線というわけです。黄色い線が表示されている間、マウスカーソルを動かすことで縦方向へ追加するか、横方向へ追加するかを変更できます。方向が決まったらマウス左クリックを押し、追加する位置を確定させます。

すると線がオレンジ色に変化するので、カーソルを動かしてどこへ追加するか位置を決めましょう。確定はマウス左クリックです。また、位置を決めるときに右クリックを押すと、辺と辺のちょうど真ん中に新しく辺を追加できます。

追加される辺の数はデフォルトでは1本です。しかし、ループカットを追加するショートカットキー「Ctrl+R」を押した直後に、マウス中ボタンをスクロールさせることで追加する辺の数を変更できます。どれも等間隔で配置されるため、均等に辺を追加したい場合などに便利ですね!

ループカットを使う際の注意点は、頂点の数が4つではない面がある場合にうまくループカットができなくなってしまうことです。よって、ループカットする際は必ず頂点の数が4つになっているか確認してから使いましょう。

頂点数が4つでない場合は、頂点同士を選択し、Jキーを押して結合させたり、Xキーを押して「頂点/辺/面の溶解」を選んで頂点数を減らしたりしながら、4つになるよう調整していく方法があります。

オブジェクトの表示方法を切り替えて、うまく頂点や辺、面を選択しよう

ペットボトルのモデルを作る際に、ループカットで辺を追加した後、それらの辺を拡大縮小して、大まかな形を作っていきました。

動画では「0:51」あたりで後述のワイヤーフレーム表示へ切り替えています。

このとき、頂点を選択するのに標準の表示方法では、目に映っている部分までしか選択されません。つまり、オブジェクトの背面などの頂点は選択されないんですね。不便です。

そんなときは「ワイヤーフレーム表示」もしくは「透過表示」へと変更することで、背面の頂点まで選択することが可能になります!

「ワイヤーフレーム表示」とは、オブジェクトを構成しているワイヤーフレームが見える表示方法のことです。また「透過表示」とは、オブジェクトを名前からも想像できるようにオブジェクトを透過して表示する方法です。これらの表示を使えば、オブジェクトのワイヤーフレームも見える状態になります。

なお、⁠ワイヤーフレーム表示」へ変更するショートカットキーは「Shift+Z⁠⁠、⁠透過表示」へと変更するショートカットキーは「Alt+Z」です。結構使うショートカットキーなので、覚えておくといいでしょう。

次回はモデリングの流れに沿って、⁠面の差し込み」⁠面の押し出し」などの説明をしていきたいと思います。次回もよろしくお願いします!

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