ソーシャル・ウェブ入門 Google,mixi,ブログ…新しいWeb世界の歩き方

[表紙]ソーシャル・ウェブ入門 Google,mixi,ブログ…新しいWeb世界の歩き方

紙版発売

A5判/240ページ

定価1,738円(本体1,580円+税10%)

ISBN 978-4-7741-3081-1

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書籍の概要

この本の概要

いまやウェブの主役は「人」。ウェブは人と人をつなぐソーシャル・メディアに進化中です。mixiなどのSNS(ソーシャルネットワークサービス)が話題になり,ブログ人口は朝日新聞の発行部数を超えます。

ソーシャルなウェブを形成するインフラは,Google検索エンジン,RSS配信,Gmail,Google Docsなどのオンラインアプリケーション,はてな,YouTubeなどの共有サービス,オープン百科事典Wikipediaなどです。Web2.0ともラベリングされる,こういうネットサービスをさくさく使いこなす能力が必須の社会になってきました。

新しいWeb世界の地図を示し,サービスの使いこなしも指南する現代人必読の一冊。

こんな方におすすめ

  • 強力にいま社会を変えつつあるWeb世界の現状を知りたい方
  • Web2.0と呼ばれるサービスを俯瞰して、ビジネスに応用したい方
  • Gmail、mixi、YouTubeなどの新リテラシーを身に付けたい方

著者の一言

新世代ソーシャル・ウェブを今日からすぐに使いこなす実践的ノウハウを中心に,ビジネス事情からトリビアまで欲張って詰め込みました。特にアメリカ発のホット情報には自信あり。Long Tail Worldの人気ブロガー市村佐登美氏の寄稿もあり。読み物としても面白くなってると思います。

ネット初心者の方にはもちろん,ウェブ屋さんの企画書づくりにも好適。

この書籍に関連する記事があります!

“ソーシャル"化するウェブの世界~Web2.0を人間から見てみよう
いまやWebサービス百花繚乱。王者Googleが買収したYouTubeをはじめ,最近ではTwitterなど次々に新しいサービスが登場しては話題になっている。もうついていけなーい!とお嘆きのオヤジ諸兄に,一目置かれるWeb2.0の見方をお教えしよう。

目次

1章 新しいWebワールドへようこそ

  • 1-1 Webは社会のライフラインになってきた
    • Web/インターネットによる情報革命
    • 電気,ガス,水道,携帯,そしてWeb
    • ビジネス全体の構造も変わる
    • 情報格差―デジタルデバイド問題
    • Column Webの歴史とブラウザ戦争
  • 1-2 Web2.0―すべてはオライリー論文から始まった
    • 小さなきっかけから大変動が起きることがある
    • 2.0ブーム沸騰のきっかけを作ったオライリー論文
    • アプリケーションからサービスへ
    • ユーザーの集合的英知を信頼する
    • ビジネスモデルの180度転換
    • Column Web2.0その後―ザ・ガイ・イズ・リアル
  • 1-3 Googleという巨大な現実
    • Googleの株式時価総額はトヨタの6割,日産の2.5倍
    • Google小史
    • Google,ビジネスモデルを発見
    • 大魔人,ランプから出る
    • とりあえずの結論…
    • Googleに弱点はあるか?
    • Column 検索エンジンのe=mc2 全Webユーザーの総意がPageRankへ

2章 とうとう世界が変わり始めた

  • 2-1 変化の核心には「人間」がある
    • Webは「人と人との交流」のメディアに
    • Webのソーシャル化の前提は検索サービスの成立
    • 人間の本性はソーシャル・アニマル
    • 手段としてのソーシャル化,目的としてのソーシャル化
    • 英語解読には「英辞郎 on the web」を利用しよう
    • Column 元祖「ソーシャルアニマル」はアリストテレス
  • 2-2 群集の英知―知恵の民主主義が機能するのはゆるぎない現実
    • ユーザー発信型コンテンツ(UGC)
    • Amazonが切り開いたWeb通販戦略
    • 圧倒的な質・量のAmazonカスタマーレビュー
    • Wikipedia―誰でも書き込めるスーパー無料百科事典
    • 集団の英知はWikipediaでどう働く?
    • 誰もが編集できるWikiならではの問題もある
    • Column 固くて重いツリーからゆるくて軽いタグへ
  • 2-3 集団の愚行から学ぶ「みんなの意見が案外正しい」ための条件
    • 「みんなの意見」は案外正しい
    • 「3人寄れば文珠の知恵」対「船頭多くして船,山に登る」
    • 「群集の英知」が機能する条件
  • 2-4 すべての秘密がWeb上に―プライバシーの憂鬱
    • 個人情報が漏洩してもたいした問題ではない?
    • AOL,空前の暴挙―2000万件の個人別検索データを公開
    • 検索文字列は圧縮された日記
    • Web検索・閲覧履歴はマーケティングのための宝の山
    • 法律だけでは解決できない問題が山積
    • Column 「ロングテール」か「富士の裾野」か?

3章 すべてのソーシャルWebのインフラ―Google

  • 3-1 Google検索のABC
    • 初心者は「検索オプション」を利用しよう
    • AND,OR,NOT
    • 「フレーズを含む」オプションは2重引用符" "で囲まれた文字列そのものを検索する
    • ドメイン内検索で「朝日新聞」だけを検索
    • 自由に利用できる記事の検索
    • 検索表現のまとめ
    • その他の検索キーワード
    • トップページからそのまま使えるちょっと便利な機能紹介
    • Column 「ぐぐる」とGoogleの弁護士からお手紙が
  • 3-2 メールの未来形Gmailを使おう
    • Gmailのおかげでメールボックスの容量がギガバイトに
    • フォルダによるメール分類は使いづらい
    • まずはGoogleにユーザー登録
    • ラベル(タグ)でメールを分類整理
    • 一連のメールのやりとりはスレッド化される
    • フィルタ機能で処理を自動化する
    • ただし,コンテキスト広告が入る
    • Column Gmail これは便利 検索条件カンニングペーパー
  • 3-3 現在のアドレスをそのままにGmailを利用する
    • Gmailのいちばんシンプルな使い方―送信メールのバックアップと検索
    • Gmailの差出人アドレス・返信先アドレス指定機能でGmailをバックエンドに使う
    • Gmailで外部アドレスを使う方法
    • 今まで溜まったメールをどうしよう?
    • アドレス帳の移行はどうしたらいい?
    • Column Mail Fetcherで他アカウントのメールも読める―Gamil これで完璧か?
  • 3-4 あらゆるコンピューティングが次第にWebサービスに統合される
    • Google Mapからマッシュアップが始まった
    • Googleでブラウザの起動ページをマッシュアップする
    • Googleウィジェットでブログがマッシュアップできる
    • アプリケーションとしてのオンラインWebサービス
  • 3-5 Google Docsでオフィス系アプリがオンラインへ
    • 誰とでもすぐにオンライン共同作業が可能に
    • オンライン協力者を招待する
    • ブロガーに見逃せない機能― GDocs内からブログ記事を発行できる
    • Googleカレンダー
  • 3-6 常時接続,常時起動で快適Webライフ
    • いちいち電源を入れていては間に合わない
    • 「電源設定」で省エネ対策
    • パスワードを必ず設定する
    • セキュリティを確保する
    • Winnyその他P2Pソフトについて
    • データの暗号化でプライバシーを確保
    • 必要以上に個人情報をばら撒かない

4章 情報共有系サービス

  • 4-1 ユーザー投票で記事を選ぶソーシャルニュース
    • Newsing対一般ニュース― どこが違うのか?
    • ソーシャルブックマーク兼ソーシャルニュース「はてな」
  • 4-2 ソーシャルサービス入門ブックマーク篇
    • ローカルな「お気に入り」はすぐにパンクする
    • シンプルかつ強力なタグ検索機能で選ぶならdel.icio.us
    • そしてソーシャルな使い方
    • 自分に志向の近いユーザーを見つけるコツ
    • ソーシャルブックマーク利用のまとめ
  • 4-3 YouTubeのソーシャル共有パワーの秘密
    • 単一ビデオが日本から1日300万ダウンロードを記録
    • YouTubeの機能
    • 写真のソーシャル共有サービスflickr
    • コンテンツソーシャル共有サービスの機能まとめ
  • 4-4 GoogleのYouTube買収でテレビ,映画のインターネット移行は急加速か
    • 20代の2人のキング誕生
    • HDDビデオでテレビ視聴者の脱「カウチポテト」化が進む
    • iTunesを先頭にテレビ局,映画会社がインターネットビデオ配信に続々進出
    • YouTubeが第二のNapsterにならない理由
    • デジタルミレニアム著作権法による保護
    • 危機意識希薄な日本の放送業界
  • 4-5 クリエティブ・コモンズ―Webでの流通を前提としたオープン著作権の試み
    • 在来型著作権とデジタルコンテンツには大きなギャップがある
    • 「オール・オア・ナッシング」の著作権は著作者にとっても不便
    • クリエイティブ・コモンズ著作権はデジタル・コンテンツの流通に柔軟に対応できる
    • クリエイティブ・コモンズでコンテンツを公開する
    • クリエイティブ・コモンズ・ライセンスのパターン
    • Column のまネコ騒動―ネット投稿の著作権は誰のものか

5章 人間交流系サービス

  • 5-1 ソーシャルネットワーク(SNS)小史
    • SNSのパイオニアは2002年スタートのFriendster
    • 規模ではmixi独走―わが国のソーシャルネットワーク
  • 5-2 スーパーSNS,MySpace現地ティーンを取材
    • MySpaceの急成長を支えたのはティーンエイジャー
    • MySpace漬けのティーンの日常「クラスメートのほぼ全員が使ってます」
    • 出会いも恋も連絡も―でも学校ではアクセス制限
    • 友だちの音楽聴けるのが楽しい
    • MySpaceはソーシャルネットワークのMTV
    • 米国のソーシャルネットワーク市場は今,中年パワー全開
    • ニッチなSNS市場も元気だ
    • アメリカSNSのメジャープレイヤー
    • Column 世界で一番友達の多い男―看板男トム氏のMySpace拝見
  • 5-3 mixi入門―日本の大人のご近所づきあい
    • なにはともあれ,招待制
    • mixiの中心は「マイミクシィ」の交流
    • 公開範囲を決定する
    • 友だちの輪を広げる
    • 情報漏洩事件をめぐってmixi周辺はプライバシー問題で大揺れ
    • Column 便利なmixi「足あと」機能―ただしプライバシーにご注意
  • 5-4 2ちゃんねるとSNS 破壊的革新対居心地よい保守
    • 数字で見る2ちゃんねる対mixi対決
    • 2ちゃんねるは巨大なマス,mixiは小さなコミュニティの集合体
    • 手荒い直接民主主義の実験場
    • mixiは居心地のいい村空間を提供する
    • Column 世界の中心でクダを巻いた…

6章 情報発信系サービス

  • 6-1 Webはブログの登場でメディアとして完成した
    • 2006年,わが国も本格的ブログ時代に入った
    • ブログとウェブサイトはどう違う?
    • ブログ発達史―まず政治ブログが注目を集めた
    • 2004年,ブログの報道でCBS炎上
    • ブログは企業PRのカギとなる―ビデオブログが「悪の帝国」マイクロソフトのイメージを変えた
  • 6-2 ブログ購読はRSSフィードリーダーの利用が必須
    • フィードリーダーとは?
    • マイクロソフトIE,7.0,ついにRSSフィードリーダーを標準装備
    • Webフィーダーを比較する
    • フィードリーダー使うならどれ?
    • フィードを配信しないサイトは置いてけぼり―ビジネスデルも変化中
    • Column IE7.0はフィードリーダーが標準装備
  • 6-3 ウェブフィードリーダーBloglinesを活用しよう
  • 6-4 最初のブログ―種類と選び方のポイント
    • ブログはWebサイトよりはるかに簡単に作成・運用できる
    • ブログサービスの種類と選び方
    • いちばん簡単なブログのサンプル
    • スキンやロゴ画像を設定する
  • 6-5 ダイナミックなブログネットワークを作るツール
    • Webサイトのメディアとしての限界
    • ブログネットワーク3種の神器―トラックバック,ピン,パーマリンク
  • 6-6 ブログ作成―実戦篇
    • テンプレートのデザインは1にも2にも可読性
    • テンプレートをカスタマイズする
    • タイトル文字のサイズ変更
    • 記事の投稿テスト
    • アフィリエイト広告
    • Column 日米ブログ出版プロジェクトに注目

7章 グーテンベルク以来のメディア革命が進行中

  • 7-1 WebのOS化でWindows Vistaは最後のWindowsとなる?
    • 「MS帝国」がデスクトップを支配した20年
    • 「第一次Web戦争」はマイクロソフトの圧勝
    • マイクロソフトの「壁に書かれた文字」―Googleの登場
  • 7-2 「Webのプラットフォーム化」はこうして起きた
    • 「高度情報社会」は少しも高度でなかった
    • ハードウェアインフラの整備とドットコムバブル
    • 「実物大の世界地図」の登場
    • Webは「仮想現実」から「現実そのもの」へ変貌した
    • 「プラットフォーム」はデスクトップからWebへ移動した
    • Column オール・ザット・Web2.0 マイク・アリントンのTechCrunchブログ
  • 7-3 オールドメディアの本流,CBSの果敢な挑戦
    • ラスベガスでビル・ゲイツより注目を集めた男
    • ビデオクリップを簡単に作ってアップロードするClip and Slingシステム
    • コンテンツ,オーディエンス,メディア
    • Column タイム誌の2006年の「年の人」は「You=あなた」に
  • 7-4 「ソーシャルWeb」は「Web社会」へ,さらにその向こうへと進化中
    • Google帝国,猛烈な拡大を続ける
    • 「Googleはインターネットそのものを支配下に収めようとしている」
    • 「ネットテレビ」はメディア世界の秩序に激震をもたらす
    • Web2.0の後に来るものは? ティム・オライリーの予測再び
    • マクルーハンの「電子の世界村」は必ずしもバラ色の未来を意味しなかった

巻末資料 おすすめの本とブログ

著者プロフィール

滑川海彦(なめかわうみひこ)

東大法学部卒業後,都庁勤務などを経てIT関係のライター,翻訳者。TechCrunch日本語版を翻訳中。著書に「データベース・電子図書館の検索・活用法」(東洋経済新報社・共著),「ソーシャル・ウェブ入門 Google, mixi, ブログ…新しいWeb世界の歩き方」(技術評論社)など。個人のブログはSocial Web Rambling

著書