ソーシャル・ウェブ入門 Google,mixi,ブログ…新しいWeb世界の歩き方
2007年4月7日紙版発売
滑川海彦 著
A5判/240ページ
定価1,738円(本体1,580円+税10%)
ISBN 978-4-7741-3081-1
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書籍の概要
この本の概要
いまやウェブの主役は「人」。ウェブは人と人をつなぐソーシャル・メディアに進化中です。mixiなどのSNS(ソーシャルネットワークサービス)が話題になり,ブログ人口は朝日新聞の発行部数を超えます。
ソーシャルなウェブを形成するインフラは,Google検索エンジン,RSS配信,Gmail,Google Docsなどのオンラインアプリケーション,はてな,YouTubeなどの共有サービス,オープン百科事典Wikipediaなどです。Web2.0ともラベリングされる,こういうネットサービスをさくさく使いこなす能力が必須の社会になってきました。
新しいWeb世界の地図を示し,サービスの使いこなしも指南する現代人必読の一冊。
こんな方におすすめ
- 強力にいま社会を変えつつあるWeb世界の現状を知りたい方
- Web2.0と呼ばれるサービスを俯瞰して、ビジネスに応用したい方
- Gmail、mixi、YouTubeなどの新リテラシーを身に付けたい方
著者の一言
新世代ソーシャル・ウェブを今日からすぐに使いこなす実践的ノウハウを中心に,ビジネス事情からトリビアまで欲張って詰め込みました。特にアメリカ発のホット情報には自信あり。Long Tail Worldの人気ブロガー市村佐登美氏の寄稿もあり。読み物としても面白くなってると思います。
ネット初心者の方にはもちろん,ウェブ屋さんの企画書づくりにも好適。
この書籍に関連する記事があります!
- “ソーシャル"化するウェブの世界~Web2.0を人間から見てみよう
- いまやWebサービス百花繚乱。王者Googleが買収したYouTubeをはじめ,最近ではTwitterなど次々に新しいサービスが登場しては話題になっている。もうついていけなーい!とお嘆きのオヤジ諸兄に,一目置かれるWeb2.0の見方をお教えしよう。
目次
1章 新しいWebワールドへようこそ
- 1-1 Webは社会のライフラインになってきた
- Web/インターネットによる情報革命
- 電気,ガス,水道,携帯,そしてWeb
- ビジネス全体の構造も変わる
- 情報格差―デジタルデバイド問題
- Column Webの歴史とブラウザ戦争
- 1-2 Web2.0―すべてはオライリー論文から始まった
- 小さなきっかけから大変動が起きることがある
- 2.0ブーム沸騰のきっかけを作ったオライリー論文
- アプリケーションからサービスへ
- ユーザーの集合的英知を信頼する
- ビジネスモデルの180度転換
- Column Web2.0その後―ザ・ガイ・イズ・リアル
- 1-3 Googleという巨大な現実
- Googleの株式時価総額はトヨタの6割,日産の2.5倍
- Google小史
- Google,ビジネスモデルを発見
- 大魔人,ランプから出る
- とりあえずの結論…
- Googleに弱点はあるか?
- Column 検索エンジンのe=mc2 全Webユーザーの総意がPageRankへ
2章 とうとう世界が変わり始めた
- 2-1 変化の核心には「人間」がある
- Webは「人と人との交流」のメディアに
- Webのソーシャル化の前提は検索サービスの成立
- 人間の本性はソーシャル・アニマル
- 手段としてのソーシャル化,目的としてのソーシャル化
- 英語解読には「英辞郎 on the web」を利用しよう
- Column 元祖「ソーシャルアニマル」はアリストテレス
- 2-2 群集の英知―知恵の民主主義が機能するのはゆるぎない現実
- ユーザー発信型コンテンツ(UGC)
- Amazonが切り開いたWeb通販戦略
- 圧倒的な質・量のAmazonカスタマーレビュー
- Wikipedia―誰でも書き込めるスーパー無料百科事典
- 集団の英知はWikipediaでどう働く?
- 誰もが編集できるWikiならではの問題もある
- Column 固くて重いツリーからゆるくて軽いタグへ
- 2-3 集団の愚行から学ぶ「みんなの意見が案外正しい」ための条件
- 「みんなの意見」は案外正しい
- 「3人寄れば文珠の知恵」対「船頭多くして船,山に登る」
- 「群集の英知」が機能する条件
- 2-4 すべての秘密がWeb上に―プライバシーの憂鬱
- 個人情報が漏洩してもたいした問題ではない?
- AOL,空前の暴挙―2000万件の個人別検索データを公開
- 検索文字列は圧縮された日記
- Web検索・閲覧履歴はマーケティングのための宝の山
- 法律だけでは解決できない問題が山積
- Column 「ロングテール」か「富士の裾野」か?
3章 すべてのソーシャルWebのインフラ―Google
- 3-1 Google検索のABC
- 初心者は「検索オプション」を利用しよう
- AND,OR,NOT
- 「フレーズを含む」オプションは2重引用符" "で囲まれた文字列そのものを検索する
- ドメイン内検索で「朝日新聞」だけを検索
- 自由に利用できる記事の検索
- 検索表現のまとめ
- その他の検索キーワード
- トップページからそのまま使えるちょっと便利な機能紹介
- Column 「ぐぐる」とGoogleの弁護士からお手紙が
- 3-2 メールの未来形Gmailを使おう
- Gmailのおかげでメールボックスの容量がギガバイトに
- フォルダによるメール分類は使いづらい
- まずはGoogleにユーザー登録
- ラベル(タグ)でメールを分類整理
- 一連のメールのやりとりはスレッド化される
- フィルタ機能で処理を自動化する
- ただし,コンテキスト広告が入る
- Column Gmail これは便利 検索条件カンニングペーパー
- 3-3 現在のアドレスをそのままにGmailを利用する
- Gmailのいちばんシンプルな使い方―送信メールのバックアップと検索
- Gmailの差出人アドレス・返信先アドレス指定機能でGmailをバックエンドに使う
- Gmailで外部アドレスを使う方法
- 今まで溜まったメールをどうしよう?
- アドレス帳の移行はどうしたらいい?
- Column Mail Fetcherで他アカウントのメールも読める―Gamil これで完璧か?
- 3-4 あらゆるコンピューティングが次第にWebサービスに統合される
- Google Mapからマッシュアップが始まった
- Googleでブラウザの起動ページをマッシュアップする
- Googleウィジェットでブログがマッシュアップできる
- アプリケーションとしてのオンラインWebサービス
- 3-5 Google Docsでオフィス系アプリがオンラインへ
- 誰とでもすぐにオンライン共同作業が可能に
- オンライン協力者を招待する
- ブロガーに見逃せない機能― GDocs内からブログ記事を発行できる
- Googleカレンダー
- 3-6 常時接続,常時起動で快適Webライフ
- いちいち電源を入れていては間に合わない
- 「電源設定」で省エネ対策
- パスワードを必ず設定する
- セキュリティを確保する
- Winnyその他P2Pソフトについて
- データの暗号化でプライバシーを確保
- 必要以上に個人情報をばら撒かない
4章 情報共有系サービス
- 4-1 ユーザー投票で記事を選ぶソーシャルニュース
- Newsing対一般ニュース― どこが違うのか?
- ソーシャルブックマーク兼ソーシャルニュース「はてな」
- 4-2 ソーシャルサービス入門ブックマーク篇
- ローカルな「お気に入り」はすぐにパンクする
- シンプルかつ強力なタグ検索機能で選ぶならdel.icio.us
- そしてソーシャルな使い方
- 自分に志向の近いユーザーを見つけるコツ
- ソーシャルブックマーク利用のまとめ
- 4-3 YouTubeのソーシャル共有パワーの秘密
- 単一ビデオが日本から1日300万ダウンロードを記録
- YouTubeの機能
- 写真のソーシャル共有サービスflickr
- コンテンツソーシャル共有サービスの機能まとめ
- 4-4 GoogleのYouTube買収でテレビ,映画のインターネット移行は急加速か
- 20代の2人のキング誕生
- HDDビデオでテレビ視聴者の脱「カウチポテト」化が進む
- iTunesを先頭にテレビ局,映画会社がインターネットビデオ配信に続々進出
- YouTubeが第二のNapsterにならない理由
- デジタルミレニアム著作権法による保護
- 危機意識希薄な日本の放送業界
- 4-5 クリエティブ・コモンズ―Webでの流通を前提としたオープン著作権の試み
- 在来型著作権とデジタルコンテンツには大きなギャップがある
- 「オール・オア・ナッシング」の著作権は著作者にとっても不便
- クリエイティブ・コモンズ著作権はデジタル・コンテンツの流通に柔軟に対応できる
- クリエイティブ・コモンズでコンテンツを公開する
- クリエイティブ・コモンズ・ライセンスのパターン
- Column のまネコ騒動―ネット投稿の著作権は誰のものか
5章 人間交流系サービス
- 5-1 ソーシャルネットワーク(SNS)小史
- SNSのパイオニアは2002年スタートのFriendster
- 規模ではmixi独走―わが国のソーシャルネットワーク
- 5-2 スーパーSNS,MySpace現地ティーンを取材
- MySpaceの急成長を支えたのはティーンエイジャー
- MySpace漬けのティーンの日常「クラスメートのほぼ全員が使ってます」
- 出会いも恋も連絡も―でも学校ではアクセス制限
- 友だちの音楽聴けるのが楽しい
- MySpaceはソーシャルネットワークのMTV
- 米国のソーシャルネットワーク市場は今,中年パワー全開
- ニッチなSNS市場も元気だ
- アメリカSNSのメジャープレイヤー
- Column 世界で一番友達の多い男―看板男トム氏のMySpace拝見
- 5-3 mixi入門―日本の大人のご近所づきあい
- なにはともあれ,招待制
- mixiの中心は「マイミクシィ」の交流
- 公開範囲を決定する
- 友だちの輪を広げる
- 情報漏洩事件をめぐってmixi周辺はプライバシー問題で大揺れ
- Column 便利なmixi「足あと」機能―ただしプライバシーにご注意
- 5-4 2ちゃんねるとSNS 破壊的革新対居心地よい保守
- 数字で見る2ちゃんねる対mixi対決
- 2ちゃんねるは巨大なマス,mixiは小さなコミュニティの集合体
- 手荒い直接民主主義の実験場
- mixiは居心地のいい村空間を提供する
- Column 世界の中心でクダを巻いた…
6章 情報発信系サービス
- 6-1 Webはブログの登場でメディアとして完成した
- 2006年,わが国も本格的ブログ時代に入った
- ブログとウェブサイトはどう違う?
- ブログ発達史―まず政治ブログが注目を集めた
- 2004年,ブログの報道でCBS炎上
- ブログは企業PRのカギとなる―ビデオブログが「悪の帝国」マイクロソフトのイメージを変えた
- 6-2 ブログ購読はRSSフィードリーダーの利用が必須
- フィードリーダーとは?
- マイクロソフトIE,7.0,ついにRSSフィードリーダーを標準装備
- Webフィーダーを比較する
- フィードリーダー使うならどれ?
- フィードを配信しないサイトは置いてけぼり―ビジネスデルも変化中
- Column IE7.0はフィードリーダーが標準装備
- 6-3 ウェブフィードリーダーBloglinesを活用しよう
- 6-4 最初のブログ―種類と選び方のポイント
- ブログはWebサイトよりはるかに簡単に作成・運用できる
- ブログサービスの種類と選び方
- いちばん簡単なブログのサンプル
- スキンやロゴ画像を設定する
- 6-5 ダイナミックなブログネットワークを作るツール
- Webサイトのメディアとしての限界
- ブログネットワーク3種の神器―トラックバック,ピン,パーマリンク
- 6-6 ブログ作成―実戦篇
- テンプレートのデザインは1にも2にも可読性
- テンプレートをカスタマイズする
- タイトル文字のサイズ変更
- 記事の投稿テスト
- アフィリエイト広告
- Column 日米ブログ出版プロジェクトに注目
7章 グーテンベルク以来のメディア革命が進行中
- 7-1 WebのOS化でWindows Vistaは最後のWindowsとなる?
- 「MS帝国」がデスクトップを支配した20年
- 「第一次Web戦争」はマイクロソフトの圧勝
- マイクロソフトの「壁に書かれた文字」―Googleの登場
- 7-2 「Webのプラットフォーム化」はこうして起きた
- 「高度情報社会」は少しも高度でなかった
- ハードウェアインフラの整備とドットコムバブル
- 「実物大の世界地図」の登場
- Webは「仮想現実」から「現実そのもの」へ変貌した
- 「プラットフォーム」はデスクトップからWebへ移動した
- Column オール・ザット・Web2.0 マイク・アリントンのTechCrunchブログ
- 7-3 オールドメディアの本流,CBSの果敢な挑戦
- ラスベガスでビル・ゲイツより注目を集めた男
- ビデオクリップを簡単に作ってアップロードするClip and Slingシステム
- コンテンツ,オーディエンス,メディア
- Column タイム誌の2006年の「年の人」は「You=あなた」に
- 7-4 「ソーシャルWeb」は「Web社会」へ,さらにその向こうへと進化中
- Google帝国,猛烈な拡大を続ける
- 「Googleはインターネットそのものを支配下に収めようとしている」
- 「ネットテレビ」はメディア世界の秩序に激震をもたらす
- Web2.0の後に来るものは? ティム・オライリーの予測再び
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