システム管理者のためのWindows Vista導入・活用マニュアル
2008年1月11日紙版発売
遠山藤乃 著
A5判/336ページ
定価2,728円(本体2,480円+税10%)
ISBN 978-4-7741-3325-6
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書籍の概要
この本の概要
本書はシステム管理者に向けてVistaパソコンの管理・運営方法を解説します。Windows Vistaの一斉インストール方法をはじめとして,バックアップと回復,わかりにくいボリュームライセンス管理方法や,SP1の期待の新機能であるドライブ暗号化システムの使い方もじっくり解説します。
こんな方におすすめ
- Windows Vistaを導入している/導入を計画している社内SE,システム管理者など
著者の一言
「Windows Vistaの運用管理についての書籍を出したい」とお話をいただいたのが2007年6月でした。執筆を始める前は「あれも書こう,これも書こう」と考えてはいたのですが,Windows Vistaの機能を網羅した文書を,仕事の片手間に1人で書くのは無謀だということにすぐに気付きました。その後は,時間と内容の深さを天秤にかけながら執筆を進めました。特に実行画面をキャプチャする作業は,執筆というよりも永遠に続く単純作業で,「修行僧」になったような気分でした。今度は「こんな書籍を受け入れてくれる読者がいるのだろうか?」という不安が大きくなっていきました。
校正を終了し,客観的な視点で内容を再確認しましたが,内容の深さの設定については,まずまず狙いどおりにいったかなと考えています。読者の中には「もう少し知りたいのに」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。そう思っていただくことが,まさに本書の狙いでした。
長い間,日本ではIT技術者が育たないと言われています。ITの世界は奥が深く,本人が好奇心を失うと,瞬く間にその世界で溺れてしまいます。私は「もう少し知りたい」という好奇心こそが,優秀なIT技術者への第一歩だと考えています。そして,その好奇心は,現実世界の課題があるからこそ生まれるものだと思います。現実世界の課題を認識し,製品機能に対する好奇心を持ち続けることで,優れたIT技術者が育っていきます。「もう少し知りたい」とか「この機能を使ってみたい」と思われた方は,遠慮せずに,自らの仕事の課題にWindows Vistaの優れた機能を活用してみてください。
本書がWindows Vistaを活用するきっかけになれば最高です。
本書のサンプル
本書の一部ページを,PDFで確認することができます。
- サンプルPDFファイル(639KB)
本書の紙面イメージは次のとおりです。画像をクリックすることで拡大して確認することができます。
目次
第1章 ストレスフリーなVista環境とは何か
- 1.1 マイクロソフト社の推奨は?
- 1.2 CPUについて
- 1.3 セキュリティを強化するなら,この機能をお勧め
- 1.4 搭載メモリについて
- 1.5 HDDの容量は?
- 1.6 GPUとディスプレイについて
- 1.7 ハードウェアの運用管理機能は必要?
- 1.8 まとめ
第2章 どのエディションを選択すべきか?
- 2.1 基本的な選択基準
- 2.2 3つの購入形態
- 2.3 購入形態によるライセンス認証方法の違い
- 2.4 Windows Vista Enterpriseとは何か
第3章 Vistaセットアップのテクニック
- 3.1 まずは,普通にセットアップしてみよう
- 3.2 セットアップが完了した後,これだけは確認しておこう
- 【ステップ・バイ・ステップ】有線LANを優先する
- 【ステップ・バイ・ステップ】電源プラン設定変更―GUI編
- 【ステップ・バイ・ステップ】電源プラン設定変更―コマンドプロンプト編
- ハイバネーション(休止状態)の設定
- 【ステップ・バイ・ステップ】休止状態を無効にする
- 3.3 Windows Update
- 【ステップ・バイ・ステップ】Any Time Upgrade
- 3.4 OSのディスクイメージのコピーによる展開
- 【ステップ・バイ・ステップ】WAIKの入手とインストール
- 【ステップ・バイ・ステップ】Windows PEの作成方法
- 【ステップ・バイ・ステップ】OSのWIMイメージ取得
- 【ステップ・バイ・ステップ】WIMイメージ適用先のパーティション構成
- 【ステップ・バイ・ステップ】OSのWIMイメージの適用
- 【ステップ・バイ・ステップ】ブートセクタの復旧
- 3.5 デュアルブート環境の構築
- 【ステップ・バイ・ステップ】デュアルブート環境の復旧
- 3.6 さらに高度な要件には?
第4章 バックアップとリストア
- 4.1 Windows Vistaで提供されるバックアップと復元機能
- 4.2 Windowsシャドウコピー(以前のバージョン)
- 【ステップ・バイ・ステップ】Windowsシャドウコピー(以前のバージョン)設定
- 【ステップ・バイ・ステップ】「Windowsシャドウコピー(以前のバージョン)からの復元
- 4.3 システムの復元ポイント
- 【ステップ・バイ・ステップ】復元ポイントを利用したシステムの復元(OSが起動する場合)
- 【ステップ・バイ・ステップ】復元ポイントを利用したシステムの復元(OSが起動しない場合)
- 【ステップ・バイ・ステップ】タスクスケジューラによる復元ポイントの作成
- 4.4 Complete PCバックアップ
- 【ステップ・バイ・ステップ】Complete PCバックアップの作成
- 【ステップ・バイ・ステップ】Complete PCバックアップによるシステムの完全復元
- 【ステップ・バイ・ステップ】Complete PCバックアップの内容を参照する
- 4.5 OEMで提供されるWindows Vista Businessの問題
- 4.6 Volume Shadow Copy Service(VSS)について
- 4.7 NTバックアップで取得したバックアップをWindows Vistaへ復元したい場合は?
- 4.8 Windows Recovery Environmentの作成方法
- 【ステップ・バイ・ステップ】WinREメディアの作成【ステップ バイ ステップ】
第5章 互換性と仮想化技術
- 5.1 4つの互換性の問題
- 5.2 フォントの違いによる問題
- プリンタフォントやPDFなどの出力が正しく行われないことへの対策
- 【ステップ・バイ・ステップ】JIS 2004フォントを含む文書をAdobe PDF形式で出力する場合
- JIS 2004のフォントを持たないシステムで表示が正しく行われない
- 【ステップ・バイ・ステップ】JIS2004対応フォントに更新する
- 【ステップ・バイ・ステップ】Excelマクロにおけるサロゲートペアの扱い
- 【ステップ・バイ・ステップ】Windows VistaへJIS 90相当のフォントをインストールする
- 【ステップ・バイ・ステップ】インストールしたJIS90フォントをアンインストールする
- 【ステップ・バイ・ステップ】IME 2007からJIS 2004文字を入力させないようにする
- 5.3 セキュリティ強化に関わる問題
- 5.4 フォルダ構成の違いによる問題
- 5.5 アプリケーションが利用するDLLの違いによる問題
- 【ステップ・バイ・ステップ】互換性タブによる古いアプリケーションの稼働
- Application Compatibility Analyzer
- Compatibility Administrator
- 【ステップ・バイ・ステップ】アプリケーションごとの設定情報の確認
- 【ステップ・バイ・ステップ】互換フィックスの内容確認
- 【ステップ・バイ・ステップ】互換モードの内容確認
- 【ステップ・バイ・ステップ】アプリケーションの互換性情報を作成する
- 【ステップ・バイ・ステップ】互換フィックスの追加
- 【ステップ・バイ・ステップ】作成したカスタムデータベースの適用
- Developer and Tester Tools
- 5.6 互換性向上のための仮想化技術
- ターミナルサービスを利用するためのライセンス料が新たに発生する
- 【ステップ・バイ・ステップ】Virtual Serverのインストール
- 【ステップ・バイ・ステップ】Virtual ServerへのOSのインストール
- 【ステップ・バイ・ステップ】キーボードドライバの変更
- 【ステップ・バイ・ステップ】不要なサービスを無効にする
- 【ステップ・バイ・ステップ】Beep音のサービスを削除する
第6章 セキュリティ
- 6.1 セキュリティが大幅に強化されたWindows Vista
- 6.2 暗号化ファイルシステム"EFS"(Encrypted File System)
- 【ステップ・バイ・ステップ】Encrypted File System
- 【ステップ・バイ・ステップ】暗号化のための証明書のエクスポート
- 6.3 システムボリュームの暗号化(BitLocker Drive Encryption)
- 【ステップ・バイ・ステップ】BDEを有効にするためのパーティション作成
- 【ステップ・バイ・ステップ】BitLocker Drive Preparation Tool
- 【ステップ・バイ・ステップ】TPMを有効にする
- 【ステップ・バイ・ステップ】BDEによるシステムボリュームの暗号化
- 【ステップ・バイ・ステップ】BDEの解除
- 6.4 Office文書の暗号化(Windows Rights Management Services)
- 【ステップ・バイ・ステップ】IRM機能による暗号化」
- 【ステップ・バイ・ステップ】IRMで暗号化された文書を開く
- 6.5 Windows MobileからもIRMを使ってみよう
- 6.6 USB記憶装置の制限
- 【ステップ・バイ・ステップ】グループポリシー操作の準備
- 【ステップ・バイ・ステップ】リムーバブル記憶域へのアクセスの設定
- 【ステップ・バイ・ステップ】ホワイトリストによるデバイスのインストール制限方法
- 6.7 オフラインでのセキュリティ更新プログラムの適用方法
第7章 Vistaのサポートについて
- 7.1 マイクロソフト社のサポート技術情報について
- 7.2 Webサイトから無償で提供されている情報について
- 7.3 サポート技術情報検索―サポートオンライン
- 7.4 ITプロ向けの技術情報-Microsoft TechNet
- 7.5 開発者向け技術情報-MSDN
- 7.6 ベータ版のダウンロードサイト
- 7.7 マイクロソフトの有償サポートについて
第8章 Windows XPをVistaにしてしまう!
- 8.1 追加モジュールでVista化?
- 8.2 最新のサービスパックをインストール
- 8.3 Internet Explorer 7
- 8.4 デスクトップ サーチ3.01
- 8.5 Windows Defender
- 8.6 .NET Framework 2.0 & 3.0
- 8.7 Windows Media Player 11
- 8.8 Rights Management Service Client 1.0 SP2
- 8.9 Word/Excel/PowerPoint 2007ファイル形式用Microsoft Office互換機能パック
- 8.10 Virtual PC 2007とVirtual Server 2005 R2 SP1
- 8.11 UNIXベースアプリケーション用のサブシステム
- 8.12 ターミナルサービスクライアント6.0
- 8.13 WS-Management Version 1.1
- 8.14 バックグラウンドインテリジェント転送サービス (BITS) 2.5
- 8.15 Windows PowerShell 1.0
- 8.16 Microsoft Management Console 3.0(MMC 3.0)
- 8.17 iSCSI Software Initiator
- 8.18 思いきってシンクライアント?―Windows Fundamentals for Legacy PCs (WinFLP)
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