抜群にプロジェクトを成功させる技術
――PMBOKの科学的理解で培う実践力

[表紙]抜群にプロジェクトを成功させる技術 ――PMBOKの科学的理解で培う実践力

紙版発売

A5判/208ページ

定価2,508円(本体2,280円+税10%)

ISBN 978-4-7741-3716-2

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書籍の概要

この本の概要

「なぜプロジェクトはうまくいかないのか?」――この問題はプロジェクトマネジメントについての理解が不十分なため,自己流のマネジメント術になっているせいではないでしょうか。「PMBOKは難しくて理解するのに時間がかかってしまう」と敬遠していませんか。しかしPMBOKには宝が埋まっているのです。本書の目的は,プロジェクトが「成功すべくして成功し,失敗すべくして失敗するメカニズム」を科学的に読み解き,その背後に隠れている仕組みを読者の皆さんに容易に理解していただくことにあります。成功の秘訣がここにあります。

こんな方におすすめ

  • プロジェクトマネージャ
  • プロジェクトマネジメントオフィス
  • PMBOK受験者

PMBOKだけではうまくいかない理由

本書は,プロジェクトマネジメントの仕組みを「プロジェクト目標達成メカニズム」とらえ,科学的に読み解くアプローチをとっています。これによりPMBOKの考え方の背景にある,暗黙の前提となっている理論や原理原則が明らかになります。つまりプロジェクトマネジメントの本質をすみやかに理解できるようになるのです。本書によってプロジェクトのマネジメントの真髄を得て,プロジェクトを成功させる技術をマスターしてください。

本書のサンプル

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目次

第1章 プロジェクトの成功と失敗は何によって決まるのか

  • 1.1 プロジェクトマネジメントで何をすべきか
  • 1.2 PMBOKとは何か
  • 1.3 プロジェクト計画作成時のテーマは何か
  • 1.4 プロジェクト実行時のテーマは何か
  • 1.5 コントロールのテーマは何か
  • 1.6 まとめ
  • ◎コラム「リーダーに必要なものとは」

第2章 プロジェクトの目標設定方法

  • 2.1 開発するシステムを定量化する方法
  • 2.2 規模の見積り方法
  • 2.3 工数とコストの見積り方法
  • 2.4 プロジェクト期間の見積り方法
  • 2.5 品質要件は生産性を変化させるか
  • 2.6 まとめ
  • ◎コラム「見積りはどれくらいか」

第3章 プロジェクトの目標達成メカニズム

  • 3.1 プロジェクトマネジメントとは何か
  • 3.2 プロジェクトは何に支配されているのか
  • 3.3 目標達成メカニズム
  • 3.4 プロジェクト計画
  • 3.5 プロジェクトの監視
  • 3.6 プロジェクトのコントロール
  • 3.7 開発プロセスに見るフィードバックの仕組み
  • 3.8 まとめ
  • ◎コラム「プロジェクトのはじめとおわり」

第4章 ソフトウェア開発プロセス

  • 4.1 ライフサイクルモデルとは何か
  • 4.2 ライフサイクルモデルの構造的特徴は何か
  • 4.3 ライフサイクルモデルの選定
  • 4.4 作業項目を定義する方法
  • 4.5 作業の依存関係を設定する方法
  • 4.6 作業担当者の割当方法
  • 4.7 まとめ
  • ◎コラム「ソフトウェア開発プロセス」

第5章 プロジェクト計画作成

  • 5.1 マネジメント対象範囲
  • 5.2 スコープ計画
  • 5.3 スケジュール計画
  • 5.4 コスト計画
  • 5.5 リスク計画
  • 5.6 まとめ
  • ◎コラム「開発プロセスとプロジェクト計画」

第6章 プロジェクト実行

  • 6.1 プロジェクト実行はどのようにするのか
  • 6.2 プロジェクト実態の把握方法
  • 6.3 実績収集サイクルを決める方法
  • 6.4 まとめ
  • ◎コラム「開発プロセスとプロジェクト計画」

第7章 プロジェクト監視コントロール

  • 7.1 監視コントロールの仕組み
  • 7.2 予実差異を監視する方法
  • 7.3 EVMによる現在点の予実差異を測定する方法
  • 7.4 完成時の予実差異を予測
  • 7.5 予実差異の発生原因分析方法
  • 7.6 スケジュールのコントロール方法
  • 7.7 コストのコントロール方法
  • 7.8 まとめ
  • ◎コラム「監視コントロールの本質とは何か」

おわりに

著者プロフィール

桑原髙雄(くわばらたかお)

1951年愛媛県松山市を流れる重信川の上流域で生まれる。自然豊かな環境の中で生まれ育ったせいか,今でも川釣りやトレッキングなどを通して自然に接すると元気が出る。多忙なときは,幸田露伴,井伏鱒二,開高健,三代目三遊亭金馬などの釣りに関する随筆を読み返して楽しんでいる。

1974年(株)インテックに入社。以来,さまざまなソフトウェア開発プロジェクトに従事。2003年,エンタープライズ・プロジェクトマネジメント・システム(EPMS)導入に従事。この時からプロジェクトマネジメントを,客観的な視点で捉えるよ うになる。2006年,プロジェクトマネジメント・オフィス(PMO)として現在に至る。今後は,経験を通して得た知見を,より多くの人に伝えていきたいと願っている。