エコカー激突!
─次世代エコカー開発競争の真実
2009年7月3日紙版発売
舘内端 著
四六判/232ページ
定価1,958円(本体1,780円+税10%)
ISBN 978-4-7741-3907-4
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書籍の概要
この本の概要
クルマ業界は「ガソリンを使わないクルマ」へと急速に移行しはじめました。ハイブリッド車ではトヨタとホンダが激しく競争し,三菱とスバルから電気自動車(EV)が市販。恐竜のように経営危機に瀕するビッグ・スリーを横目に,激変する世界の市場に対応して,次世代エコカー開発競争で生き残るのは誰か。日本EVクラブ代表で15 年来エコカーの最前線にいる業界の第一人者,モータージャーナリスト舘内端氏が,長年の活動やメーカー内部の取材をもとに,知られざる真実を歯に衣着せず明らかにします。
こんな方におすすめ
- ハイブリッド車や電気自動車など最新のエコカーに興味がある方
- トヨタ,ホンダなどの次世代車開発の裏側を知りたい方
- 環境とエネルギー問題と密接な自動車社会の将来像を知りたい方
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- エコカー本格普及へ日本がリード ハイブリッド(HV)から電気自動車(EV)へ
- 5月18日に登場した3代目プリウスは発売前の予約だけで8万台を超え,その後も1カ月で数万台の勢いで受注を増やしている。
目次
はじめに
- 自動車は危機的状況を迎えている
- 次世代車はだれの問題か
1章 私たちが生き残るために
- 自動車なんていらない,か?
- 次世代車が開発できなければ人類は生き残れない
- 自動車の問題
- 自動車メーカーにとって次世代車とは
2章 生き残りを賭ける次世代車候補生たち
- リーマンブラザーズが次世代車開発をプッシュ
- 次世代車の候補と次世代エネルギー・燃料
- ガソリンエンジン車
- ディーゼルエンジン車
- ハイブリッド車
- 天然ガス自動車
- 水素エンジン車
- 燃料電池車
- 電気自動車
- だれが覇権を握るのか
3章 自動車は生き残れるのか─地球温暖化と石油の枯渇
- 地球温暖化か,自動車か
- 地球温暖化と自動車の課題
- 石油と自動車
- 石油はある
- 石油は早晩,なくなる
- それで自動車はどうするのだ
- 自動車とエネルギー
4章 なぜプリウスは生まれたか─次世代車誕生の背景
- 震源地はカリフォルニア
- 排出ガスをゼロにしろ ZEV法のショック
- 次世代車の誕生
- トヨタの次世代車プロジェクト
- 傍流だったハイブリッド車プリウス
5章 VWに見るヨーロッパのエコカー戦略
- 問題の核心は
- エネルギー戦略
- パワープラントの変革
- まずはダウンサイジング
- 変速機の変革
- 究極の燃焼システム HCCI
- 次世代車のパワープラントとエネルギー
6章 ディーゼルからハイブリッドへ─ヨーロッパの変革
- ヨーロッパ・ディーゼルブームの真相
- ディーゼル車に暗雲
- ディーゼルVSハイブリッド
- ヨーロッパもハイブリッド車へ転換か
- ヨーロッパにハイブリッド車続々登場
- ハイブリッドに苦悩するヨーロッパ
7章 しかし,エネルギー/燃料はどうするのだ
- 次世代車のエネルギー候補
- エネルギーとパワープラント
- 自動車燃料としての石油
- 合成燃料
- 使い勝手一番のエネルギーは
- 燃料とCO2排出量
- バイオ燃料に期待はできない
- 水素か電気か
8章 普及するのか燃料電池車
- なぜ燃料電池だったのか
- 熱い眼差しが注がれた水素社会
- 燃料電池の原理
- 燃料電池の課題
- 水素製造の問題
- 水素貯蔵の問題
- 東京~大阪の燃料代
- 爆発の恐怖
- 燃料電池車の今後
9章 電気自動車は世界を変えるか
- 電気自動車の実力
- なぜ電気自動車なのか
- 電気自動車の構造
- 世界の電気自動車動向
- 電気自動車文化の創造
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