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明日の水は大丈夫? バケツ1杯で考える「水」の授業
- 橋本淳司 著
- 定価
- 1,628円(本体1,480円+税10%)
- 発売日
- 2009.10.16[在庫なし]
- 判型
- A5
- 頁数
- 160ページ
- ISBN
- 978-4-7741-3986-9
概要
トイレの水からごはんの水、地球の水、パレスチナの水、水道水をめぐる危機など、水をめぐるイロイロを「バケツ1杯=人間ひとりが1日生きていくのに最小限必要な量」ではかります。休み時間や給食もある「水」の授業、はじまりはじまり~!
イラストは、月刊IKKI、ネムキ等で活躍中の岩岡ヒサエ氏による描き下ろし。部屋に飾って楽しめる時間割Mapもついてるよ!
こんな方にオススメ
- 水問題に関心のある人
- 水についてたのしく教えたい人・学びたい人
- 水なしに生きられないすべての人
目次
はじめに
1時間目 生きるための水、暮らすための水
- 体重50キロの大人が体内にもっている水
- 体から失うと死んでしまう水の量
- 4人家族が1日生きるために、最低限必要な水
- 日本人が1日に使う水の量
- 水道の蛇口から1分間に流れていく水の量
- 西アフリカの村での1日の水使用量
- エチオピアの村で使っていた水瓶に入る水
- 人間が人間らしい生活を営める水の量
- ラーメンの汁で汚れた水をきれいに戻すために必要な水
休み時間 世界各地の「水の声」
2時間目 食料づくりの水、製品づくりの水
- 牛肉10グラムをつくるための水
- オガララ水系の水が0.1秒間になくなる量
- 発展途上国で利用できる淡水のうち、かんがいによってロスする水
- 鉄1キログラムつくるのに必要な水
- 長江で0.1秒に排出される工場排水
- 世界で0.1秒間に農業で使われる水
休み時間 世界の「水」なぞなぞ
3時間目 地球の水をはかってみよう
- 地球の水は約13億5000万立方キロメートル
- 高さ50メートルの樹が、地中から吸い上げた水を1日で空中に放出する量
- 地球の水を給水車1台分としたとき人間の使える淡水の量
- 日本人1人が1日に使える水の量
- 北京の生活用水の増加量
- 中国北部の農村での1日の給水量
- 0.01秒間にグリーンランドの氷河が溶けるスピード
休み時間 水の性質あれこれ
4時間目 日本に入ってくる水
- イスラエルで使える水、パレスチナで使える水
- 日本人1人が1年間に海外から輸入するボトル水
- 日本人が1日1人当たり輸入している水
- 牛肉を食べたときの日本人1人当たり年間水輸入量
- Tシャツ1枚分のコットンをつくるのに必要な水
- 食料輸入がストップしたときの1日の献立に使われる水
給食 給食の水をはかってみよう!
5時間目 まちのなかの水を考える
- 水道料金の全国平均
- 水道水とボトル水の料金を比較すると
- 最高においしい水の値段
- 同じ水道料金でも、ろ過方法によって味は違う
- 高度浄水処理によって増加する費用
- 15年前と比べた水道料金の上昇
- バケツ1杯のわき水の値段
- 東京都内で1日に処理される下水の量
休み時間 上下水道のはじめて
6時間目 水のスマートユース
- 体を洗っているときにシャワーを止めて節約できる水
- 洗車方法を変えたときに節約できる水の量
- 食器洗浄機を使ったときの水使用量
- トイレの水は減少中
- 日本人が1日に食べ残す水
- お風呂の水をリユースできる洗濯機の水使用量
- 1年間に利用される雨水の量
- 1日当たりに再利用される下水処理水
- 海水を真水に変えるのに必要な電力
- 日本の1日のODA援助額で買える、日本の水道水の量
- あるメーカーが田んぼに川から水を引き、地下にしみ込んだ水の量
放課後 水は変化の触媒
終わりに
プロフィール
橋本淳司
水ジャーナリスト、作家。日本水フォーラム節水リーダー。1967年、群馬県館林市生まれ。学習院大学卒業後、出版社勤務を経て現職。日本国内、世界各地の「水」を取材し、水をテーマにしたルポルタージュ、エッセイなど多数執筆。同時に水の大切さ、水のスマートユース(賢い利用法)を伝える「水の授業」を東京学芸大学、つくば国際大学高校、横浜市立桂小学校などで展開。Think The Earth Project「みずのがっこう」では副校長を勤める。主な著書に、『世界が水を奪い合う日・日本の水が奪われる日』『水の大研究』『水問題の重要性に気づいていない日本人』(以上PHP研究所)、『おいしい水 きれいな水』(日本実業出版社)などがある。
著者ホームページ:http://www.aqua-sphere.net/