ファーストブックシリーズ統計解析がわかる
2010年6月11日紙版発売
涌井良幸,涌井貞美 著
A5判/248ページ
定価2,068円(本体1,880円+税10%)
ISBN 978-4-7741-4270-8
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書籍の概要
この本の概要
さまざまな分野で欠かせない統計学。多くの大学で,選択必修の科目の中に入っています。本書は,統計解析の基礎的な知識をしっかり解説しつつ,推定,検定,分析と,必要な知識を偏りなく網羅。豊富な図と例題,わかりやすい解説で,統計解析の入門書として最適な内容となっています。
こんな方におすすめ
- 統計学を学んでいる,学びたい方
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- 統計解析の基礎
- 統計学には,大きく分けて二つの分野があります。記述統計学と推測統計学です。記述統計学は資料を整理し系統立てる方法を研究します。
目次
第1章 記述統計学
1-1 記述統計学と推測統計学 ~統計学の大きな流れ
- 資料の視覚化
- 資料の数値化
1-2 統計資料の用語 ~資料整理のための基本用語
- 個票と1次データ
- 変量
- データを測る尺度
1-3 度数分布表 ~最も基本的な資料の整理法
- 度数分布表と階級
- 相対度数分布表
- 累積度数分布表
1-4 統計資料のグラフ化 ~資料の特徴はグラフで分かる
- ヒストグラム
- 度数折れ線
1-5 平均値,中央値,最頻値 ~資料を代表する値
- 平均値
- 度数分布表からの平均値
- 中央値(メジアン)
- 最頻値(モード)
- 代表値は一長一短
1-6 分散と標準偏差 ~データのバラツキを表す指標
- 偏差
- 変動
- 分散
- 標準偏差
- 度数分布表からの分散の算出
1-7 変量の標準化 ~全体の中での位置が一目でわかる工夫
- 変量の標準化
1-8 相関図と2変量の関係 ~多変量解析の第一歩
- 相関図
- 正の相関
1-9 共分散,相関係数 ~2変量の関係を数値化
- 共分散
- 共分散の具体例
- 相関係数
- 標準化された変量の相関係数と共分散
第2章 確率論の基本
2-1 確率と確率変数 ~推測統計学のための確率入門
- 試行と事象
- 確率
- 集合の記号を用いた確率の定義
- 確率変数
2-2 確率分布 ~確率変数に対する確率の分布
- 確率分布
- 連続的な確率変数と確率密度関数
- 累積分布関数
- パーセント点
- p値
2-3 確率変数の平均値
- 離散的な値をとる確率分布
- 平均値
- 連続的な値をとる確率変数
- 標準偏差は確率分布の広がりの幅
2-4 確率変数の標準化 ~平均値0,分散1に変換する公式
- 確率変数の変換公式
- 確率変数の標準化
第3章 有名な確率分布
3-1 一様分布 ~もっとも単純な確率分布
- 一様分布の公式
- 一様分布の実例
3-2 ベルヌーイ分布 ~二者択一的な試行の確率分布
- ベルヌーイ分布の公式
- ベルヌーイ分布の実例
3-3 二項分布 ~反復試行で起きる現象の確率分布
- 二項分布の公式
- 二項分布の実例
3-4 正規分布 ~統計学の王道の分布
- 正規分布の公式
- 正規分布の実例
- 正規分布の5%点,1%点
- Excelによる正規分布の100p%点の求め方
3-5 標準正規分布 ~平均値0,分散1の正規分布
- 標準正規分布
- 正規分布における標準化
- 正規分布表
- 標準正規分布表のパーセント点
3-6 t分布 ~標本が小さいときに大事な分布
- t分布とは
- t分布の例
- t分布に関する数表
3-7 χ2分布 ~不偏分散が従う分布
- χ2分布の公式
- χ2分布の例
- χ2分布表
3-8 F分布 ~分散比が従う分布
- F分布の公式
- F分布の実例
- F分布に関する数表
3-9 ポアソン分布 ~希に起こる事象の分布
- ポアソン分布の公式
- ポアソン分布の実例
- ポアソン分布は二項分布の極限分布
3-10 二項分布の正規分布近似 ~二項分布の計算は正規分布で!
- 二項分布の正規分布近似
- 正規分布近似の半整数補正
第4章 母集団と標本
4-1 母集団と標本抽出 ~標本抽出が統計調査の基本
- 母集団と標本
- 標本の抽出
- 復元抽出と非復元抽出
- 正規母集団
- 無作為抽出と乱数
4-2 母数と推定量 ~母数を知るにために着目する量が推定量
- 母集団と標本
- 統計量と標本分布
- 推定量と推定値
4-3 優れた推定量の性質 ~不偏性、一致性、有効性
- 不偏性と不偏推定量
- 一致性と一致推定量
- 有効性と有効推定量
4-4 推定量の自由度 ~不偏分散の分母が標本の大きさでない理由
- 自由度
- 分散の自由度
4-5 中心極限定理 ~標本平均と正規分布の深い関係
- 標本平均の分布と正規分布
- 中心極限定理
第5章 統計的推定
5-1 統計的な推定とは ~標本から母数を推定する統計的推定
- 標本によるゆらぎ
- 推定のための用語
- 点推定と区間推定
- 例題
- 最尤推定法の例
- 最尤推定法の公式
- 例題
- 標本から母数を推定
- 推定量と確率分布
- 信頼度
- 信頼区間
- 式で表現してみよう
- 信頼度95%の信頼区間の意味
- 区間推定の考え方のまとめ
- 例題で確かめよう
- 推定値を得る
- 標本平均の確率分布を調べる
- 信頼度95%の信頼区間
- 信頼度を99%にしたら?
- 公式としてまとめよう
- 例題で確かめよう
- 推定値を得る
- 標本平均の確率分布を調べる
- 信頼度95%の信頼区間
- 信頼度を99%にしたら?
- 公式としてまとめよう
- 例題で確かめよう
- 推定値を得る
- 標本平均の確率分布を調べる
- 信頼度95%の信頼区間
- 信頼度99%の信頼区間
- 公式としてまとめよう
- 例題で確かめよう
- 母集団分布はベルヌーイ分布
- 支持率の確率分布を調べる
- 信頼度95%の信頼区間
- 公式としてまとめよう
- 例題で確かめよう
- 不偏分散の推定値を得る
- 不偏分散の分布はχ2分布
- 信頼度95%の信頼区間
- 公式としてまとめよう
- 例題で確かめよう
- 起こりにくい事が起きたら仮説を疑う,が検定の考え方
- 棄てたい仮説が帰無仮説,主張したい仮説が対立仮説
- 検定で用いる統計量とその分布を設定する
- 検定する際の判断基準を設定する
- 検定の実行
- 帰無仮説の採択
- 帰無仮説が棄却されやすいように棄却域を設定
- 右側、左側、両側検定をまとめると
- 検定における二つの過誤
- 二つの過誤を減らすように棄却域をきめる
- 第二種の過誤をあえて図示すれば
- 二つの過誤の確率を具体例で見てみよう
- 検定は機械的
- 実例で調べてみよう
- 検定の手順に従って処理を進める
- 例題で確かめよう
- 検定の手順に従って処理を進める
- 例題で確かめよう
- 検定の手順に従って処理を進める
- 例題で確かめよう
- 検定の手順に従って処理を進める
- 例題で確かめよう
- 検定の手順に従って処理を進める
- 例題で確かめよう
- 線形の単回帰分析
- 説明変数と目的変数
- 回帰方程式は予測に役立つ
- 回帰方程式は変数の関係の理解に役立つ
- 例題で確かめてみよう
- 誤差の総和の残差平方和
- 実際に最小2乗法を実行してみよう
- 回帰方程式の公式を導く
- 例題で確かめてみよう
- 変動は資料の持つ情報量を表す
- 回帰方程式の説明力を表す決定係数
- 実際に決定係数を求める
- Excelで決定係数を求める
- 例題で確かめてみよう
- 重回帰分析とは
- 重回帰分析の回帰方程式のイメージ
- 回帰方程式の求め方
- 回帰方程式を調べてみよう
- 回帰方程式の精度を表す決定係数
- 例題で確かめてみよう
- 因子と水準
- 一元配置,二元配置の分散分析
- 例題で確かめてみよう
- データの偏差を分解
- 水準間偏差と水準内偏差を比較
- 水準間偏差と水準内偏差を数値化
- 不偏分散を求める
- 分散分析を支えるのはF分布
- F検定の実行
- 例題を解いてみよう
- 例題を解いてみよう
- 2因子の効果を判定
- 考え方は一元配置の分散分析と同様
- 因子の効果は偏差に現れる
- 因子の効果を調べる
- 2因子の効果を引いたものが統計誤差
- 不偏分散を算出
- 検定開始
- 例題を解いてみよう
- 具体例で見てみると
- 「繰り返しのある資料」は交互作用が調べられる
- 偏差を分解
- 交互作用の算出
- 2因子の効果を数値化
- 純粋な統計誤差を数値化
- 交互作用を数値化
- 不偏分散を算出
- 仮説検定の実行
- 例題を解いてみよう
- 付録A 対数と対数尤度
- 付録B 重回帰方程式の一般的な解法
- 付録C LINEST関数を利用して回帰分析
- 付録D Excelで分散分析
- 付録E 統計のためのExcel関数
- 付録F 正規分布表
- 付録G t分布表
- 付録H F分布表
- 付録I χ2分布表
5-2 最尤推定法による点推定 ~尤度が最大となる値を推定値とする推定法
5-3 区間推定の考え方 ~幅をもって推定する方法の仕組み
5-4 正規母集団の母平均の推定(分散既知) ~分散がわかっているときの推定法
5-5 正規母集団の母平均の推定(分散未知) ~分散が不明のときの推定法
5-6 大きな標本における母平均の推定 ~なにも情報が無いときの推定法
5-7 母比率の推定 ~標本比率から母比率を推定
5-8 母分散の推定 ~正規母集団の分散の推定
第6章 統計的検定
6-1 統計的検定の考え方 ~標本から仮説の真偽を判定するのが検定
6-2 片側検定と両側検定 ~対立仮説の意を汲んだ棄却域の設定
6-3 第一種の過誤と第二種の過誤 ~検定に誤りはつきもの
6-4 検定の手順 ~検定の手順は機械的
6-5 母平均の検定 ~平均が変化したと思えたら
6-6 母比率の検定 ~比率が変化したと思えたら
6-7 母平均の差の検定 ~二つの母平均に違いあると思えたら
6-8 母比率の差の検定 ~二つの母比率に違いがあると思えたら
6-9 母分散の比の検定 ~二つの母分散に違いがあると思えたら
第7章 回帰分析
7-1 単回帰分析 ~1変数を1変数で説明する分析術
7-2 回帰方程式を求める原理 ~誤差の総和を最小にする最小2乗法
7-3 決定係数 ~回帰方程式の精度を表す
7-4 重回帰分析 ~1変数を複数の変数で説明する分析術
第8章 分散分析
8-1 分散分析とは ~バラツキを科学する分析術
8-2 一元配置の分散分析 ~1因子の効果を検証する分析術
8-3 一元配置の分散分析表 ~一元配置の分散分析表の完成
8-4 繰り返しのない二元配置の分散分析 ~同一条件データが1つの場合の2因子の分析
8-5 繰り返しのない二元配置の分散分析表 ~二元配置の分散分析表の完成(1)
8-6 繰り返しのある二元配置の分散分析 ~同一条件のデータが複数ある場合の2因子の分析
8-7 繰り返しのある二元配置の分散分析表 ~二元配置の分散分析表の完成(2)
付録
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